「どうしてそんな外観になったの!?」と、思わず“2度見”したくなるような家をご紹介し、「どうしてそんな形になったのか」「中はどうなっているのか?」などを明らかにしていく「おもしろ外観の家シリーズ」。

第4弾は、「13枚の壁が立つ家」!

扇状の敷地に沿って13枚の真っ白な壁が並んでいます。壁の間のユーモラスな植栽は、メキシコの植物であるユッカロストラータ。

壁の間の窓にカーテンはなく、中を覗き込む通行人もいるそう。たしかにギャラリーや美術館と間違えそうな壮観な作りですもんね。

玄関側から見ると、まるで板だけが並んでいるように見えてユニークです。右手の隣地との境は斜線制限のため、壁が斜めに切り取られており、背後には竹林が広がります。

なぜ外観をこのような不思議な壁にしたのでしょうか?

■敷地は「変形地」の方がおもしろい家が建つ

この家の主であるBさん夫妻によれば、この敷地は家が建てづらい形状のため売れ残っていたそう。

しかし扇状の敷地は東から南にかけての円弧部分が道路、西側には竹林が広がる開放的な環境で、隣地に接した北側以外の三方は開けているという好ロケーションでもありました。

奥さんは「四角い土地より変な形のほうがおもしろい家が建つと思ったんです」と変形地をポジティブに捉え、設計者から最初に模型を見せられたときも、「美術館みたい!」と喜んだそうです。

■ルーバー状の壁は収納やディスプレイに活用

室内ではこの壁はどうなっているのでしょうか?

2階洗面所から見ると、ルーバー状の壁の間に可動棚を設置し、物を飾ったり、市販のボックスを組み合わせて収納スペースとして活用しています。

当初ロールスクリーンを設置する予定でしたが、外からの視線がさほど気にならないので、今は逆に見られることを意識して、いろいろなものを飾っているそうです。

一見デメリットにも思える変形地も、住宅設計と住む人の工夫によってメリットに変えることができるんですね。
いかがでしたか?

撮影/川辺明伸
<設計データ>設計/藤原・室 建築設計事務所 藤原慎太郎+室喜夫主要用途/住宅工法/木造軸組工法敷地面積/101.17平米床面積/100.19平米

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