14歳以下のの出産率が世界一多いグァテマラの記事を読んで下さった方もいるかと思いますが、筆者の住むイギリスも低年齢出産が起こる国でもあります。日本の人口の約半分、もしくはそれ以下といわれるイギリスで、去年14歳以下の子供が出産した数は、143人にも上りました。

そして15歳~19歳の出産数は23,162人。50代以上の出産数は去年4月~今年の5月の間では94人と判明しました。

50代以上の出産率は、過去3年間を比べると減少しています。2011年~2012年には、114人の人が50歳以上で出産しました。今年、数が減ったといっても100人近くいることに正直驚いた筆者。

50代以上の出産のほとんどが避妊を怠っている

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イギリスでは、更年期障害になる平均年齢は51歳といわれています。45歳以上になると生理が不順になる人も少なくなく「いよいよ更年期か」と思い、生理が来なくなると「更年期だから来なくなった」と思い込み、更には「生理も暫くないし妊娠するわけない」と油断し避妊を怠ったが故に、妊娠してしまったというケースが多いのだそう。

50歳以上の高齢出産となると、いろいろ母体にも負担が出てくる上に胎児にも影響がでやすいと一般的に言われています。とはいえ、14歳以下の低年齢出産も全く褒められるべきことではありません。

イギリスの低年齢出産による問題はこれまで度々記事にしてきましたが、高齢出産には妊娠高血圧症候群になったりして母体へのリスクが増える他、流産や染色体に問題のある子供が生まれたりする可能性もあるので「子供は計画性を持って生むべきだ」とFamily Planning Association (家族計画連盟)のチーフは訴えています。

日本では50歳以上の出産率はなんと51万人に8人という割合だそうです。イギリスに比べていかに少ないかということがわかります。50歳以上になると妊娠する確率は90%なくなるともいわれるために、坂上みきさんが53歳で出産された時はかなり話題になりました。

イギリスの平均出産年齢は30歳~34歳ですが、今年はこの平均年齢で出産した人は194,086人、去年は194,398人という結果が出ています。日本でも初産の平均年齢はとうとう30歳を超えました。

高齢出産になるとリスクが増える一方で、自立した生活をしている女性が増えているのも事実。そのためどんどん晩産化が進んでいるのでしょう。

イギリスでは、ロンドンが40代以上の出産率が最も高いというデータが出ています。そのため帝王切開率も28.7%に。日本でもイギリスでも、同じ島国同士、やはり大都会では仕事を持つ女性が多く、田舎に住む人達と比べても明らかに高年齢出産が増えているようです。

ただ、誰にとっても子供を授かるということは奇跡なのです。その奇跡を台無しにしてしまわないようにすることが大切ではないのでしょうか。イギリスではまだ学校に通っている学生が子供を生むという低年齢出産により、子供は両親揃うことなく育てられることになります。時には若すぎる母親に劣悪な環境で育てられることも。

子供のことを考えるならやはり計画を立てるべきだと常に思う筆者。14歳以下の子供が妊娠・出産しても責任を十分に持って子育てできる可能性は少ないのです。

一方、50歳以上の高齢出産はそのリスクにより中には躊躇する人もいれば、不妊治療をしてようやく授かった時は50歳を超えていた、という場合もあります。リスクのこともありますが50歳以上の出産、子育ては相当な体力が必要になってくるので、やはりこちらもきちんと計画性を持って妊娠するべきではないでしょうか。

イギリスは、「妊娠」に対しての社会の認識が日本よりも低いような気がしてなりません。赤ちゃんは1人の人間で大切な命。14歳以下で妊娠する子供達にはそのことをよく理解して欲しいと思う筆者です。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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