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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
冬場の肌のただれは、多くのかたが経験された事があるのではないでしょうか?

今回は「ただれ」について医師に聞いてきたお話です。

「ただれ」ってどういう状態?

ただれとは、皮膚にできる皮膚病の一種ですが、医学用語ではありません。一般的にはちょっとした皮膚の炎症など、軽い意味合いで使っていると思います。しかし表皮の一部がはがれ、また水疱、膿疱が破れて、鮮紅色のただれた皮膚面をむき出しにしている状態など、ひどい状態の場合もあります。

病変が、皮膚層のどのあたりまで浸潤しているか、また、どのような状態で分布しているかで、名称がつけられています。皮膚の構造は、表面から順に

・表皮
・真皮(しんぴ)
・皮下組織

と呼ばれています。

「ただれ」の種類

1. 表皮剥離
表皮の一部が損傷した状態。深さにより症状は異なり、一番表面の角質層までの場合は軽い症状ですが、それより深い場合は浸出液が出たり、軽く出血が起こるります。表皮だけがはがれてできるので、治ればあとを残しません。

2. びらん
表皮剥離が、基底層という表皮内ぎりぎりでとどまった場合です。水疱や膿疱が破れた後に形成され、ほとんどが紅色で漿液(しょうえき)という液で浸潤しています。この範囲では治癒後に痕跡は残さないことがほとんでです。

・角質層がない口唇や口腔粘膜では、びらんが生じやすくなります。
・天疱瘡(てんぽうそう)、表皮水疱症、とびひなど、表皮内で水疱を生じる疾患で頻発します。
・その他、やけどやかゆみが強くかきやすい疾患(アトピー性皮膚炎など)でも起こりやすいです。

3. 潰瘍
びらんよりも深く、真皮から皮下組織にまで達している場合です。治癒過程で、深い肉芽組織により修復されるため、あとを残しやすいです。血行障害(血管炎、動脈閉塞、糖尿病など)や感染症、悪性腫瘍などに引き続いて発症することが多いです。

これらの点をふまえると、一般的に言われている皮膚のただれは、表皮剥離やびらんのレベルをさす事が多いと言えるでしょう。

「ただれ」の原因は?

接触性皮膚炎やアトピー性皮膚炎など、主に皮膚が何らかの外的刺激を受ける事により発症しますが、原因は様々です。食べものに夜アレルギーで反応した際に出現するもの、皮膚の乾燥が悪化して発症するものもあります。

皮膚の乾燥や衛生状態は、症状改善・悪化の要因にもなります。皮膚が乾燥している状態の方が受傷しやすく、ただれが起きやすいといえるでしょう。

「ただれ」の改善法と予防法は?

【改善法】
様々な病名が挙げられているように、それぞれの原因や病状に対して治療法が異なりますが、共通する治療方法は、

・皮膚の保清し、汚染させない環境を作ること
・保湿をすること

です。ただれの原因や程度によっては、ステロイドなど薬物の必要な場合もあります。清潔さと保湿で改善しない場合には皮膚科を受診しましょう。

【予防法】
健康的な生活をする事が第一です。皮膚の保清、保湿をし、ストレスを溜めない生活をこころがけましょう。

また、ただれには病状によりそれぞれ要因があります。一度治癒したら、その原因となる環境をなるべくつくらないようにしましょう。

【医師からのアドバイス】

日頃からの皮膚の保清・保湿と規則正しいストレスのない生活は、皮膚のただれの予防、改善の一番の近道となるでしょう。

ケアをしっかりしているつもりでも、実は皮膚の乾燥が進んでしまっているかもしれません

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