人間でもなる病気「巨大食道症」を聞いたことがありますか?犬がなる場合はその名前よりも「食道アカラシア」と一般的には呼ばれているようですが、これはその名の通り食道が巨大化してしまう病気です。

食べ物だけでなく水などの液体も普通に口にすることが困難になります。食べ物は、食道に入ると脳からの刺激で消化活動を行います。ですがこの病気は、食道、神経、脳幹、筋肉の流れのどこかになんらかの障害が生じ、消化活動が正常にできなくなります。

大きく膨らんだ風船を想像してみてください。そこに食べ物が入った瞬間に風船がしぼむのです。そのため、食べても飲みこむという動作ができなくなり、頻繁に吐き戻しをするようになります。食欲も次第に落ち、犬の体重も減って来ます。時に、お腹の病気と誤診されることもあるので注意が必要です。

食道アカラシアを患うラブラドールの仔犬、プルート

出典 http://metro.co.uk

1歳になったばかりのラブラドール犬プルートは、何を口に入れても喉に詰まらせてしまうという状態で、かなり痩せて保護されました。飼い主は不幸にも亡くなってしまったためにイギリス、ケント州にある犬猫ケアホームに連れて来られたのです。

そこでスタッフはプルートの為にハイチェアを作成

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ケア施設のスタッフたちは、古い机を中古家具店で買いプルートのためにハイチェアを作りました。普通の犬にように食事ができないプルートを赤ちゃんのように真っ直ぐに座らせて、スムーズに食べ物が食道から胃に行くようにサポート。

その後、プルートに素敵な里親が。

出典 http://www.mirror.co.uk

ケア施設でスタッフとして働いているクロエさんは、自分の両親にプルートの里親になってもらえないか相談。オックスフォードシャー州に住むアランさんとデボラさん夫婦は、初めて会った日から可愛いプルートの姿にメロメロになりました。

プルートの病気のこと、またその管理方法など、アランさん夫婦にとっては初めてのことでしたが今ではすっかりアランさんの家に馴染んで、自らハイチェアに座りに行くそう。「プルートが食べることに問題があったとしても、大変だと思ったことはありません。可愛いプルートに毎日癒されてますよ。」とアランさん。

人間でも犬でも同じ。障がいや治りにくい病気を持っていても、愛されて可愛がられる必要があるのです。先日、右腕のない子供のことを記事にしたばかりですが彼は障がいを持っているということで実親に捨てられました。

プルートの場合は飼い主が亡くなったという不幸がありましたが、新しい里親にとても可愛がってもらっている様子。犬の食道アカラシアは、手術をしてもあまり完治は望めないそうです。食事をするには特別な方法でしかできないプルートですが、これからもアランさん夫婦と幸せに過ごして欲しいですね。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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