ロック・ポップス音楽家達のチャリティー熱が高かった80年代

Licensed by gettyimages ®

今回の投稿では、アフリカでの飢餓等の社会問題に、ロック、ポップス、R&B等、音楽性の垣根を越え、ミッジ・ユーロ、ボブ・ゲルドフ等の呼びかけで始まったバンド・エイドに始まり、南アの人種隔離政策に反対する音楽家達によるアーチスツ・ユナイテッド・アゲインスト・アパルトヘイト等、洋楽バーのマスターがお薦めする、80年代洋楽のチャリティー・ソング5曲をご紹介いたします。

趣旨がチャリティーなのに無料動画での鑑賞になりますので、是非響く楽曲や賛同する考え方等を見つけましたら、本物の商品をお買い求めいただいたり、近い趣旨の基金に募金するなど、我々も出来ることから困った人の手助けになるようなことをしましょう!

それでは、80年代に音楽によって地球を救おうとした、それぞれの思いで音楽家達が集まりレコーディングされた入魂の5作品を最後迄宜しくどうぞご鑑賞ください。

Band Aid - Do They Know Its Christmas

出典 YouTube

1984年のエチオピアの飢餓問題の救済の為に、ボブ・ゲルドフやミッジ・ユーロが発起人となり、作曲を手掛け、当時大人気だったイギリスとアイルランドのアーチストたちを結集させレコーディングされた作品。

当時大人気のシンガーのポール・ヤングから始まり、ボーイ・ジョージやサイモン・ル・ボン等の人気歌手が歌い、フィル・コリンズのドラムでバナナラマのコーラス…豪華極まりない内容で、勿論大ヒットとなり、収益金は寄付されました。

その後、その時の時事問題をテーマに、89・04・14年にそれぞれその時期の人気アーチストらによりレコーディングし直されています。

U.S.A. For Africa - We Are the World

出典 YouTube

84年の英国勢による「バンド・エイド」の活動に刺激を受けたアメリカ勢が、翌85年に深刻化するアフリカの飢餓問題救済の為に、マイケル・ジャクソン、ライオネル・リッチーらが立ち上がり、当時のトップ・チャート・スターを集めてレコーディングされたプロジェクト。

この後、この影響もあり音楽界に一大チャリティー・ブームが訪れます。今回ご紹介しないもので特に著名なのは、カナダの「ティアーズ・アー・ノット・イナフ」、ドイツの「ナクト・イム・ヴィント」、ハード・ロックやへヴィ・メタル界からは「スターズ」等、沢山のプロジェクトが生まれました。

因みに故マイケル・ジャクソンが作曲のこの曲。実はマイケル一人で吹き込んだデモ・バージョンが入っているベスト盤があり、お聴きになった方もいると思いますが、一人ヴァージョンは今になって聴くとかなり沁みます…

Dionne Warwick - That's What Friends Are For

出典 YouTube

元々はバート・バカラックとキャロル・べイヤー・セイガ-の共作82年の映画『ラブ・イン・ニューヨーク』のサントラでロッド・ステュワートによって歌われた曲のカバー。

邦題は「愛のハーモニー」で、86年ディオンヌの他、スティービー・ワンダー、エルトン・ジョン、グラディス・ナイトにより吹き込まれ発表されました。その年の年間チャート1位を記録しました。

この曲は、社会問題となって増え続けていたエイズの対策の為に、米国エイズ研究財団のためのチャリティー・シングルとして発表されました。

その数年後には「クイーン」のフレディ―・マーキュリーや、「ターザン・ボーイ」等でお馴染みのバルティモラらが、エイズでこの世を去っています。遡ると、ドイツの著名なパフォーマーのクラウス・ノミがエイズで亡くなった最初(83年)の有名人とも言われています。

FERRY AID - Let It Be

出典 YouTube

この曲は、87年ベルギーの港近くで、イギリスの海運史上最大の悲劇とも言われている、大型フェリーのヘラルド・オブ・フリー・エンタープライズ号の、約200名もの死者を出した大惨事の遺族の支援を目的に、イギリス・アメリカ・アイルランド等の著名アーチストが集結し、元々はビートルズの有名曲である「レット・イット・ビー」を吹き込んだ、チャリティー・シングルです。

ポール・マッカートニー、マーク・ノップラー、ゲイリー・ムーア、スージー・クアトロ等、国境を越えた多数のアーチストが参加しました。

Artists United Against Apartheid - Sun City

出典 YouTube

1948年から94年迄続いた南アの人種隔離政策(アパルトヘイト)、端的に言うと白人と非白人が、主に南アフリカでは人種差別的処遇などの諸関係を規定する法律等がありましたので、それに反対するアーチスト達が立ち上がり吹き込まれた作品です。

因みに曲名の「サン・シティ」ですが、黒人居住区域にある白人専用多目的施設の名称です。高額な出演ギャラにてコンサートを行なうアーティストも多数いたそうで、白人のみならず黒人アーチストの出演も実はあったとか…。

そしてサビですが、両親共茨城出身の筆者の耳には「IAIN'T GONNA PLAY SUN CITY(行っかんべぇ、サンシティ!)」と聞こえます…。しかも、本当にそういう意味です(笑)

いかがでしたか?

Licensed by gettyimages ®

紹介しきれなかった曲もありますが、特に著名な5曲を選ばさせて頂きました。

流石にどの曲も最高のアーチストによる歌と演奏が録音等がされていますので、非常に優秀な作品が多くなっています。豪華な参加者を楽しむということも当然大事な事ですし、そのアーチストが何故結集したかに思いを馳せることも大切な事だと思います。

筆者は若い頃、チャリティー・ソングやライブ・エイド等の音楽イベントで、社会問題を随分洋楽から学びました。音楽の持つ力はとても大きいのだと思いました。

現在でもその影響力が維持されているかは分かりませんが、誰かが困った時に、誰かが助ける…そういった互助の気持ちが意外と日本人は少ないのかなぁ…と思うことがあります。その部分では欧米のアーチストから我々は大いに学ぶべきなのかもしれません。

最後までお読み頂き有り難う御座います。

この記事を書いたユーザー

奥村裕二 このユーザーの他の記事を見る

東京都大田区大森生まれ。立正大学附属立正高等学校、尚美学園短期大学音楽ビジネス学科、放送大学教養学部生活福祉専攻卒業。STAY UP LATEオーナー。 ライター業と、セミナー講師、司会業も実質少々。江戸川区在住、一児の父。愛猫家。

得意ジャンル
  • マネー
  • 動物
  • 国内旅行
  • おでかけ
  • グルメ
  • 恋愛
  • 美容、健康
  • キャリア
  • おもしろ
  • 音楽
  • 社会問題
  • 育児
  • コラム

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス