筆者の住むイギリスでは、日本よりもゲイに対する理解があるといっていいでしょう。でも、世代やその人の性格によってまだまだ性差別をする人も多いのもまた事実。一番性質が悪いのは、宗教を理由にして性差別をすること。

今回、一人の母親が恥ずかしい行為をしたことがSNSで話題に。ウスターシャー州でドラマスクールの教師をしているマイケルさん(26歳)は、ある母親からひどいメッセージを受け取ります。

自分の子供がそのドラマスクールに通う母親は、どこかでマイケルさんがゲイだということを聞いたのでしょう。「あなたがとても評判のいい先生だってことはわかってます。でも今後私の子供二人をあなたに教えてもらうわけにはいかないわ。あなたがゲイだということを聞いたんですけど、クリスチャンの私にはそれは受け入れられないことなんです。

クリスチャンの世界では、男性は女性と結婚すべきという教えがあるので、今後子供に影響があると困りますから、辞めさせます。前金を小切手で返金して頂けるかしら。」という失礼極まりないメール内容でした。

「ゲイは子供を教えちゃいけないの!?」

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ゲイだから、男だから、女だから、という差別で「子供に教えてもらっては困る」というのは今の時代、まさに低次元の発想です。マイケルさんは驚きつつも大人の対応で返信。

「あなたの発言をとても残念に思います。僕のライフスタイルや性別は、子供達を教える上で何の関係もないことです。だから全く影響はありません。あなたの子供が病気になったことを想像してください。

あなたは病院に連れて行くでしょう。その時、医師に性別を尋ねますか?ゲイだったら子供を診てもらわないのですか?あなたは、病院では医師の性別に関係なく、子供を救うことを優先するでしょう。

それと同じことだと思って欲しかった。ゲイだったら教えるのに不十分というような発想は実に残念です。でもあなたのクリスチャンの概念を否定する気持ちはありません。もし良かったら今度クラスでするミュージカルを見に来てください。

あいにく、頂いた前金の返金はできかねます。前金はチャリティ団体に寄付されましたのでご安心を。」

出典 http://metro.co.uk

このことをFacebookに投稿したマイケルさん。するとサポートや励ましのメッセージがたくさん届いたそう。このマイケルさんの返信以来、その母親からは何の連絡もないと言うことですが、正直、恥を知って欲しいと思う筆者。

マイケルさんも「思わずこのメッセージを二度見した」そう。それほどショッキングだったのでしょう。いわば、今時宗教を言い訳にこんな性差別をするなんて、と。でも実際にまだまだそういう性差別が残っているのです。

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「私はクリスチャンだから、ゲイは許せない」と堂々と差別発言をした母親のもとで育つ子供は、どんなふうになるのか心配です。差別をする親に育てられた子供も、また他人を差別するようになるのでしょうか。だとしたら悲しいですね。「ゲイの先生に教えてもらったら不道徳」と思うことを間違っていると思わない大人がいることにも驚きです。

ただ、マイケルさんは「もし、このお母さんが思いなおして、また子供達をドラマスクールに参加させたいと思うなら大歓迎です。僕はお母さんを責めたりはしません。」と寛容な態度を見せています。このお母さん、自分が相手を傷つけて差別したことに気付いてほしいですね。

クリスチャンにこういう人がいると、無宗教の筆者でもクリスチャンの思想を疑ってしまいます。ただ、全てのクリスチャンがこの母親のような狭い了見ではなく、ゲイの人を理解しようとする人ももちろんいるので、やはりこれは人によるものなのでしょう。

どんな差別にしろ、それをしていると自分が恥をかくだけだということを大人ならわかってほしいものです。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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