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人はだれでも、気分の浮き沈みがあるものです。仕事で失敗したり、友人とケンカして気分がふさぎ込んだり、疲れが溜まってやる気が起きず、元気がない日もあるでしょう。そんな中で「これはうつ病なの?」と感じたとき、どう判断すればいいのでしょう。医師はどうやって診断するのでしょうか?

今回は、うつ病の診断基準について、医師に聞いてみました!

医師はどうやってうつ病の診断をするの?

うつ病の診断は、精神科医あるいは心療内科医等の専門的な知識と経験がないと難しいものです。うつ病の診断は診断基準に基づいて行います。しかし、症状が診断基準に当てはまるかどうかは、主観や思い込みに左右されやすいので、専門的な知識と経験が必要なのです。

【診断基準としての症状】
・特に理由がないのに気分が塞ぐ
・周囲への興味がない。気力がない
・食欲の異常な増加あるいは低下
・毎日不眠が続く
・考えがまとまらない
・受け答えがスムーズにいかない
・罪悪感が続く
・物事が自分で決められない
・死にたいと思い続ける
など

上記の症状に加え、うつ病と診断される大きなポイントは、3つあります。
1. 特に理由がないこと
2. 症状が継続的であること
3. 症状によって学校や仕事へ行ったり一般的な行為ができなくなること

特殊な脳の検査でうつ病を確定できる検査がありますが、医学的にはまだ研究の途中ですし、どこの病院でもできる検査ではありません。また保険の適応外ですので、費用が思いの外かかることが多いです。 診断基準に基づいた診断以外でうつ病を診断することはとても難しいのです。

うつ病にそっくり…だけどうつ病ではない場合

【うつ病に類似した症状があらわれる例】

1. 似た症状の病気
甲状腺や副腎ホルモン、免疫の異常、肝臓や腎臓の重い病気のとき、うつ病に似た症状があらわれることがあります。これらの病気の症状は治療によってよくなります。このような場合もあるので、症状があるからといって、うつ病と思い込まないでください。こういった場合、病院を受診して検査を受ける必要があるのです。

2. 副作用
ステロイドなどの薬の副作用でもうつ病に似た症状があらわれることがあります。薬を飲んでいる場合は主治医に相談するといいでしょう。

3. ストレス
ストレスや心因性ショック等によって一時的にうつ病の症状を起こすことがあります。しかしあくまで一時的で、一定の期間が過ぎれば良くなることが多いです。あまりに症状がひどい時は病院を受診して一時的に薬を飲む必要がありますが、軽い睡眠導入剤くらいで継続的な治療が必要ではなくなることがほとんどです。

もちろん一時的にうつ病の症状を起こした人の中には、このことがきっかけとなって、本格的にうつ病を発症する人がいます。そのような場合でも、早めに適切な治療を開始すれば、軽症で済むことがあります。

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【医師からのアドバイス】

うつ病の判断は難しいものです。診断基準に思い当たる症状がある場合は、早めに病院で受診し、専門医に相談することが大切だと思います。

(監修:Doctors Me 医師)

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