記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
最近よく耳にするようになった食物アレルギー。中でも、私たちが日ごろよく口にする卵や小麦粉などが食べられないという人は数多く存在します。ご自身やパートナー、またはお子さんが卵アレルギーの場合、どのようなことに気をつけるべきなのでしょうか?

今回は卵アレルギーの人が日頃気をつけるべき点と、万が一卵を摂取してしまった場合の対処法などを医師に解説していただきました。

卵製品だけじゃない! 調理器具でアレルギーが出る場合も

卵アレルギーの人は卵と卵製品とを避けることが必要です。卵を直接食べなくても、卵を使った製品であればアレルギー反応が起こりますし、卵に触れた調理器具や食器を使って卵以外のものを調理してもアレルギー反応が起こることがあります。そのため、冷凍食品やインスタント食品等を購入する時は成分に卵が含まれているかどうかをよく調べて購入する必要があり、外食をする時は信頼できるレストラン等で卵アレルギーであることを伝えて、卵を使わないようにしてもらえば食事ができます。

しかしその点がはっきりしない時は危険を伴いますので、外食は止めた方が良いでしょう。

卵アレルギーの検査は陰性でも陽性の可能性がある?

卵アレルギーが疑われる時は病院を受診して血液検査を受ければ、卵に対するアレルギーがあるかどうかがわかります。ただし、この血液検査は結果が陽性であればアレルギーがあることがわかりますが、結果が陰性でも必ずしもアレルギーがないとはいいきれないところに問題があります。

しかし、アレルギーがあるかどうかはっきりしないからといって、再度卵や卵製品をとることは止めて下さい。一般的にアレルギー反応は1回目より2回目の方が反応が強く出るからです。

命に関わる場合も! 卵を摂ってしまった場合の症状は?

万一卵の入っている食物を摂ってしまうと、アレルギー反応が軽い場合、蕁麻疹程度で治まりますが、ひどくなると以下のような症状がみられます。

・湿疹が融合して水疱ができる
・咳
・吐き気

さらに重症になると意識がなくなって呼吸困難や血圧が下がることがあります。ここまで症状がひどくなってしまった時は緊急での処置が必要となります。具体的にはエピネフリンという注射が必要です。エピネフリンには気管支を広げ、心臓に働いて血圧を上げる作用があります。

アレルギー患者の強い味方! エピペンとは?

処置が手遅れになると、命に関わる場合もありますので、アレルギーを持っている人はエピペンというペンシルタイプになったエピネフリンの注射を持参する必要があります。また、周囲も気をつけて、本人が知らないうちに卵を取ってしまい、アレルギーの症状が起きた時は早めにこの注射をしてあげることが必要となることがあります。アレルギーに対する薬は色々と市販されていますが、普段アレルギーを抑える薬を飲んでいても卵に対するアレルギー反応を抑えることは難しいので、卵を避けることが何といっても大切です。

アレルギーは治療できる?

アレルギーの治療法として減感作療法という治療法があります。この方法はアレルギーの原因物質を濃度を低くして皮膚に注射し、徐々に濃度を上げていってアレルギー反応を起こりにくくする方法です。時間はかかりますが、薬が不要になる良い方法なのですが、卵アレルギーには使えません。理由はこの方法はたとえ濃度を薄くしてもアレルギーの原因物質を注射するので、ひどいアレルギー反応を起こす可能性があるからです。

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【医師からのアドバイス】

卵アレルギーだけでなく、アレルギー治療の原則は原因となる物質を避けることが原則です。卵が食べられないことは食べられる料理が減って難しい側面もありますが、この点だけに注意すれば、それ以外では通常の生活を送ることができますので、気をつけて生活するようにして下さい。

(監修:Doctors Me 医師)

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