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「喘息(ぜんそく)」は気管支に慢性の炎症が起こり、気管支が狭窄して発作性に咳や呼吸困難を起こす病気ですが、炎症の原因は気管支炎などの感染症やハウスダストなどの環境物質と考えられています。もともと遺伝的に喘息になる素因をもっている人にこれらの要因が加わると、喘息を発症します。

今回は、RSウイルスの実体と喘息との関係について、医師に教えてもらいました。

RSウイルスが喘息の原因になる!?

喘息の原因の1つに気管支炎などの感染症がありますが、RSウイルスは気管支、特に細い気管支に炎症を起こすウイルスです。症状は咳や痰、発熱などが主ですが、喘息のようにゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴を起こすことがあります。また、細い気管支に炎症が起こり、この部分に肺炎を起こすこともあります。

このような状態になると炎症が長引き、遺伝的に喘息になる素因をもっている人は、RSウイルスによる炎症で喘息を発症することがあります。しかし同様の素因をもっている人でも、必ずしもこのような症状を発症する訳ではないので、RSウイルスの感染だけが原因とは言い切れません。

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生後半年以内の赤ちゃんは要注意!

幼児がRSウイルス感染にかかっても、大部分の場合は数日間で自然に治ります。しかし生後半年以内の赤ちゃんはまだ気管支が成熟していないため、RSウイルス感染が重症になって細い気管支に炎症が起こると、喘息を発症する可能性があります。そのため、生後半年以内の赤ちゃんがRSウイルス感染にかかった場合は、早めに適切な治療を開始する必要があります。

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喘息の持病をもつ人は悪化する可能性も

持病として喘息をもっている人RSウイルス感染症になると、喘息が悪化することがよくあります。これは、RSウイルスによる炎症が喘息と同じ気管支に起こるためです。治療が遅れると、重篤な喘息発作を起こすことがあるため、早めに適切な治療を開始する必要があります。しかしこのような喘息の悪化は、RSウイルス以外の気管支に炎症を起こす細菌やウイルスでも起こるため、このウイルスだけに注意をしていれば十分とはいえません。

【医師からのアドバイス】

RSウイルスによる感染症は生後2~3歳までに多くの人がかかりますが、この時点では誰が遺伝的に喘息になる素因を持っているかは分かりません。RSウイルス感染症が軽度であれば、あまり神経質になる必要はありませんが、症状がひどい時や長引く時は病院を受診して適切な治療を受けるようにして下さい。その方が、RSウイルスによる喘息の発症率が低くなります。

また、RSウイルス感染症にはワクチンがないため、今のところ予防する方法がありません。再度感染することがあるので、一度かかったからといって安心は禁物です。特に前回のRSウイルス感染で咳痰などの症状がひどかったり、長引いたことがある人は、早めに病院を受診するようにしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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