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慢性閉塞性(まんせいへいそくせい)肺疾患とは、肺気腫や、慢性気管支炎といった病気をまとめた名称です。これはタバコの煙を長い期間、多く吸った人に起こる気管支の炎症が原因です。タバコが原因になることもあって「肺の生活習慣病」とも呼ばれています。

今回はこの慢性閉塞性肺疾患について医師に詳しい話を聞いてきました!

慢性閉塞性肺疾患とはどんなもの?

慢性閉塞性肺疾患は、現在タバコを吸っている人、以前に吸っていた人がなりやすい病気です。40歳以上の人の1割弱もの人が慢性閉塞性肺疾患ではないか、という説もあるようです。タバコを吸っている人の2割以上が慢性閉塞性肺疾患ではないかといわれています。

タバコを吸っている方は、咳の回数や痰の量がタバコを吸わない人より多い傾向があります。これは、外からとりこんだ空気・酸素を肺へとつなぐ、気管支で炎症が起こっているからなのです。炎症が起こると、気管支の空気が通る空洞の部分が狭くなり、空気が通りにくくなります。そのため、身体の中で不要になった二酸化炭素を体外に出そうとしても、うまく出せなくなります。

だんだんと炎症が重症になっていくと、息切れが起こったり、呼吸が苦しくなったり、最終的には命を落としてしまうこともある、とても怖い病気です。

また肺気腫になると、気管支の一番先にある、肺の組織が壊され、肺が空洞だらけになり、うまく酸素をとりこむことができなくなります。肺気腫の人の肺は、スポンジのような状態なのです。

女性がなりやすい? 慢性閉塞性肺疾患になりやすい条件

1. 女性
同じようにタバコを吸っていても、女性は男性よりも慢性閉塞性肺疾患になりやすいといわれています。一般的に女性は男性よりも小柄であり、もともとの気管支の空洞が狭いことが原因です。さらに、肺活量を考えて、女性は男性よりも呼吸の能力が低い分、呼吸能力が低下した時に症状が出やすいのではないかと考えられています。

2. 炎症が起こりやすい環境
化学物質のある環境で働いていたり、ほこりを多く吸っても、炎症が起こりやすくなり、それが長年続くと、慢性閉塞性肺疾患にかかりやすくなるといわれています。

とにかく禁煙! 慢性閉塞性肺疾患の治療法

治療・予防で何より大切なこと、それは「禁煙」です。もうすでに慢性閉塞性肺疾患を発症し、呼吸をする能力が低下していても、禁煙すればその低下のスピードを落としたり、呼吸の力が改善する場合もあります。逆にどんな薬を使用していても、タバコを吸うことを止められない限りはタバコによる炎症は続きますので、薬の効果が弱まります。

また、自分はどんなにタバコを吸っていなくても家族がタバコを吸っていた場合、その煙を吸うと受動喫煙になります。家族だけではなく、お店などの公共の場でも、受動喫煙が問題になっていますが、肺がんだけではなく、慢性閉塞性肺疾患も心配です。タバコがどれほど健康を害するかは明らかなのです。

また、すでに慢性閉塞性疾患にかかっている人は、かぜやインフルエンザなどの感染をきっかけに、重症化することがあります。予防接種について主治医の先生と相談しておきましょう。

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【医師からのアドバイス】

慢性閉塞性疾患の治療・予防法は、とにかくタバコをやめることです。周りにタバコを吸う人がいる場合は、慢性閉塞性肺疾患などの危険性を伝えて禁煙を促し、あなた自身の受動喫煙も予防しましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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