記事提供:まだ東京で消耗してるの?

これ想像以上にいい本で笑いました。

ニートが教える処世術

「世にある自己啓発本も就活本も優秀な人向けで、自分たちダメ人間用の本がない!」そんな経験から元ひきこもりニートの著者が、自分の体験を元に著した一冊。

「ひきこもりニートの根本原因」から「精神的に脱ニートする23の考え方」「好きな仕事の見つけ方」「空白期間のある人の就活方法」まで、本当に役立つものを厳選し、わかりやすくマニュアル化しました。

出典 http://www.amazon.co.jp

いや、これ対象は「ニート」とその周辺の人々なんですが、直接関わりのない人でもめっちゃ参考になります。すごい。

ハードルを下げる

僕も、「明日変わろう」「1週間で就職しよう」「1か月で化けよう」みたいに思いつつ、結局10か月くらいかかりました。

全部を本命だとか、毎日を正念場だとか、すべての予定行動に対して「なんとかなったはず」と考えると、ヤバイくらいドツボにはまります。失敗するたびに自虐が始まり、失敗が怖くなり、動きたくなくなってしまいます。

(略)なぜか落ちた学校よりランクを下げて狙う人って、あまり聞かないですよね。むしろ落ちるほど、志望校のレベルを下げられなくなる。

もうね、1、2年どころか5年浪人なんざした日には、東大に行かないと。これを浪人するほど志望校ランクが上がる法則…と名付けなくてもいいけど(笑)。

出典元ひきこもりニートがリアルに教える! 脱ニート完全マニュアル

(略)でも、普通は逆ですよね。陸上の高飛びで、3mを飛べなかったらどうします?普通は2mに下げますよね?でもニート的な人は4mに上げるんです。ダメな時期に入っていると、やってしまうのです。

(略)レースゲームにたとえるなら、インをついて壁にぶつかってタイムロスしたのに、そのぶんを取り戻そうと、さらによりインをつきたがるような戦略。

またぶつかって、もっとロスするのがオチです。ただでさえ走れなかったのに、その走れなかったときよりも厳しいラインを走ろうとするんだから、当たり前。

(略)大体「ハードルが高すぎる」のが原因です。自分にとってですよ?世間は関係ないです。ハードルを越えられなかったら、ハードルを下げるべき。最終的な目標を高くとするのと、ハードルを高くするのは、まったく別なんです。

出典元ひきこもりニートがリアルに教える! 脱ニート完全マニュアル

すげぇ。めっちゃいいこと言ってますよね。ダメなときほどハードル上げたがる法則は、ブログのような仕事をしていても痛感するものだったりします。

できなかったらハードルを下げる。当たり前ですが、どん詰まりにいるときは「逆」の行動を取ってしまいがち。うーん、すばらしい。

悪口をやめる

僕は、2年間ニートから抜け出せなかったとき、その結果から「ネガティブのせいだな」と気づきました。

(略)じつは「これでネガティブをやめられた!」っていう行動があります。それはですね「絶対に悪口を言わない」ってことです。

人の悪口に限りません。いわゆる「作品の批判」もしません。自分は漫画とか小説を読むのが好きですが、すっごくつまらない漫画があるとします。それにも文句を言いません。

たとえ某巨大匿名掲示板に、ものすごく反論して叩きたくなるようなレスがあるとしても…それもスルーします。匿名だからとか関係ないです。徹底的にシカト。

出典元ひきこもりニートがリアルに教える! 脱ニート完全マニュアル

「まわりまわって自分が悪口を言われるから…」というのではありません。「魂が汚れるから…」とかでもありません。「悪口を言う、もしくは批判をする」っていうのは、「欠点を探す」ことです。ふと気づくと、癖になっていたりします。

すると自分に対しても、そうなります。自分の評価も欠点探しから入る。チャンスが訪れても、ピンチ要素のチェックから入る。出会いも何かしらの裏を考え、欠点やリスクばかりに注視する。

つまり、悪口はネガティブを助長します。自分以外に対してネガティブなのに、自分のことだけポジティブでいるのは、まず無理です。

出典元ひきこもりニートがリアルに教える! 脱ニート完全マニュアル

す、すげぇ。なんて説得力のある意見。まったくもって同感です。

言葉を変える

まだまだあります。

えらい人がよく言うヤツで、こんなのがあります。「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる」

でもね、この第一歩目が、まず無理なんですよ。いや、心が変われば、行動が変わるのは確かなんですけど。まず心が変わらないんですよね。そう簡単には。今までいろいろ試してきたけど、正直無理だった。

(略)そこの手前にあるのが、言葉だと思います。何度も言っているように、言葉が人に与える影響って、ものすごく大きい。

「考え方が変わったら言葉が変わる」と思っている人が多いだろうけど、これは逆です。

出典元ひきこもりニートがリアルに教える! 脱ニート完全マニュアル

「言葉」が考え方や行動に与える影響に比べれば、「考え方」や「行動」が言葉に与える影響なんて微々たるもんだと思います。

(略)「考え方を変える気がなくても」しゃべる言葉には引っ張られます。マジで。まあ、一朝一夕でっていうふうにはならないですけど、徐々に徐々に。

気楽なんですよね。言葉変えるの。だって、考え方を変えなくていいんですから。口に出す言葉、もしくは耳に入れる言葉を変えれば、考え方なんて勝手に変わるっていう理論ですから。

っていうことは、しゃべる言葉を信じてなくてもいいってことです。「大丈夫」なんて信じてなくても、言っていい。信じることは難しいけど、信じずに言うことならできる。これの繰り返しでOK。

出典元ひきこもりニートがリアルに教える! 脱ニート完全マニュアル

もう、こちらも超同感。そもそも、言葉には洗脳効果があるんです。これをうまく、自分の生かす方向で使っていくと、自分なんか簡単に変えられますよ。マジでそういうものだから、世の中というのは案外ちょろいものなのかもしれません。

謙虚にならない

なんなのこの名著。名言だらけなんですけど。

さて、日本では謙虚さが美徳とされているけど、本当にそうでしょうか?謙虚さ、いらなくないですか?

(略)なぜなら、増長していても、失敗するときは失敗するので。しかし謙虚すぎると、失敗するものも失敗しますが、成功するものも失敗します。というか、そもそも挑戦できないかもしれません。

たとえ謙虚のほうが成功率は高いとしても、トータルでの成功回数は少ないでしょう。増長のほうが成功率は低くても、トータルでの成功回数は多いでしょう。

出典元ひきこもりニートがリアルに教える! 脱ニート完全マニュアル

これもほんっと同感。ぼくはかなりよく分からない自信を持っている方ですが、その方が合理的なんですよ。まさに、自信の有無にかかわらず、失敗するときは失敗するので。いやー、わかる。

まだまだ名言だらけ。続きは本書で

いや、この本すごいですよ。あらためて読み返してみても、ズバズバと本質的な指摘が繰り出されています。さすがガチニートの経験がある人は違いますね。ずっとずっと考えて、自分の環境を変えてきたわけですから、本気度が違います。

他にもしびれたところだと、こんなところをズラズラと…。

環境の力を侮っちゃダメです。心はすべてそれらに付随しますんで。本能そのものを変えることはできないけど、それを意識して考える場所を選ぶのは、自分の意思でできます。

正しさなんて、そう重要じゃない。前に進むエネルギーにはなりえない。

「できることが何もない」って言う人もいるかもしれないけど、それは誤解ですね。単に「できる」のハードルをクソ高く上げすぎなだけです。

迷うってことは、どっちにいってもメリットがあるわけですし。

これが自己責任のとり方?バカ言っちゃいけねえっすよ。ダメな時期にいる人は、そういう「自己責任感がありすぎる人」が多いと思っています。

自分がいつも100%悪いとか、もしくは立派な人間になるためにはそう思えとか。あんなん、嘘っぱちです。そういったことも含めて、あえて自己中になる勇気を。

出典元ひきこもりニートがリアルに教える! 脱ニート完全マニュアル

いやー、この本、タイトルとターゲットで損しているかも…。もっと一般的な処世術本として読まれうるポテンシャルがありますよ。想像以上に面白くて本当に驚きました。

もっと文章を読んでみたいのですが、最近はブログやコラムの執筆はなさっておらず、アフィリエイターとして活動している様子。うーん、もったいない!もっと単著が読みたいです。

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