黒澤明のすごさをプレゼンした動画がある

Tony Zhou という方が制作した動画です。彼は、サンフランシスコを拠点にし、クリエーター、エデイター、ナレーターを生業としているそうです。

彼が説明する黒澤明のすごさのポイント:

プレゼンにおける、黒澤明のすごさのポイントをまとめます。

トニーさんが注目しているのは、登場人物の「動き」です。黒澤監督の「動き」に対する理解が深く、こだわりを貫いたから、おもしろくなっている…という主張です。

黒澤監督の映画は観ればすぐにわかる

「黒澤は映画監督のベートーヴェンだ」という言葉を紹介しています。

その意味は、「ベートーヴェンの音楽を聴けば、すぐにベートーヴェンの音楽だとわかる」ように、「黒澤の映画をみると、黒澤の映画だとすぐわかる」というものです。

黒澤映画における人物の動きが、独特だと指摘しています。そして、その組み合わせ(個人と集団など)も秀逸だとしています。

背景に自然を巧みに取り入れている

風、炎、水、煙、雪などを背景として、上手く取り入れていると指摘しています。人物に動きがない場面でも、それにより絵がおもしろくなります。※人物の心情を背景で表現する場合もあります。

黒澤映画には、雨のシーンがよく出てくるような気がしますが…たしかに、雨のシーンでは、観る側の感情が動くような気がします。そのあたりを読み切っていたのだと思います。

たった20秒の雪のシーンに使用したのは麩3000本と発泡スチロール250キロにものぼったそうです。

出典 http://www.tv-asahi.co.jp

並大抵のこだわりではありませんね。

群衆の動きにこだわりがある

画面に人が集まれば、印象が強くなります。そういえば、黒澤映画では、大変な数のエキストラが使われていたような気がします。

黒澤はスタッフに、こう注文しました。「明日の群集は、900人」。「900人!?」。当初500人程度を予想していたスタッフは、急遽追加のエキストラをプロダクションに発注。

出典 http://www.tv-asahi.co.jp

急遽700人をなんとか集めましたが、その数を聞いた黒澤監督は、「200人足りない」と言って、撮影を中止して帰ったそうです。

以下、背景へのこだわりもわかるメーキングシーンです。

出典 YouTube

個人の動きを誇張する

黒澤映画では、個人の動きを誇張していると指摘しています。黒澤監督は俳優に好きな動作を選ばせて、それを繰り返すように指示したそうです。

それを観た観客が、すばやくキャラクターを把握し認識できるからです。

カメラの動きにもストーリーがある

カメラワークが流れるようだと表現しています。

動きに明確な始まりと、中間と、終わりがあると指摘しています。カメラの動きだけで、ストーリーになっているということです。

このあたりは、「アベンジャーズ」との比較で説明しています。

黒澤監督は妥協を許さない演出で知られる

黒澤監督は、最高の作品を作り上げるために妥協を許しませんでした。

『羅生門』では高さ20メートルに及ぶ巨大な門を大映京都撮影所前に建設

出典 https://ja.wikipedia.org

カメラにうつらない細部にまでこだわったそうです。

カメラに写らないところにまで大道具小道具を作り込むのも特徴で、『赤ひげ』では薬棚の引き出しの中にまで漆が塗られ、『羅生門』では「延暦十七年」と彫られた門の瓦を4000枚も焼いている。

出典 https://ja.wikipedia.org

そのため、製作費が大きくなりがちで、苦労も多かったようです。

しかし、その妥協を許さないこだわりと厳しい姿勢が、世界的に評価される名作を生み出すチカラになったことは確かだと思います。

では、その話題のプレゼン動画をどうぞ!

日本語の字幕が出ますので、よくわかると思います。

出典 YouTube

この記事を書いたユーザー

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス