記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
「3歳児神話」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。きっと育児に奮闘中のママの心の隅にひっかかっていて、いつもプレッシャーに感じているのではないでしょうか。

今回はこの「3歳児神話」について、医師に詳しい話を聞いてみました!

「3歳児神話」とは?

「3歳児神話」は「子どもは3歳までは、常時家庭において母親の手で育てないと、子どものその後の成長に悪影響を及ぼす」という考え方です。この説が広がるきっかけとなったのは、1951年イギリスの学者が行った戦争孤児を対象とした調査報告でした。これは「孤児や、家族から引き離された子どもの精神発達に遅れが生じる」という内容だったのです。

3歳児神話、専門家の意見は?

ある年の厚生白書では、3歳児神話には合理的な根拠は認められないとあります。妊娠出産は母親にしかできないが、育児は分担できるはずだし、母親だけが育児の重圧を感じながら子どもに接することは、健全な発達に好ましくないということでした。

そのほかにも多くの意見があり、3歳児神話が本当かどうか、あらゆる方面の専門家たちでも意見が分かれています。しかし3歳児神話を支持する意見、支持しない意見とも共通している部分があります。それは3歳までに愛情を注がれる経験がその後の成長に重要である」ということです。

3歳児神話を支持しない考え方では、愛情を注ぐのは母親だけでなくても、保育園の先生、父親、おばあちゃんなど特定の複数の人間からであっていいとされています。

やっぱり気になる3歳児神話。ママはどうしたらいいの?

愛情を持って接するには3歳以下のお子さんに何をしてあげたらいいのでしょうか。子どもが愛情を感じるのは、「自分の気持ちをわかってくれている」と思ったときではないでしょうか。3歳以下のお子さんは言葉が未熟であり、なかなか伝えたいことがわかりづらいものなので、工夫が必要となります。

【子どもに愛情を伝えるための提案】
1. 子どもと向き合う30分をつくる
スマートフォンも見ず家事なども一切しないで、お子さんのやりたいことだけ、1日30分だけでもつきあうというのは、お子さんにとって充実した時間になると思います。

2. 一緒にいなかった時間の情報を共有する
保育園を利用されているママは、先生に聞いた話、連絡帳の情報から、一緒にいない時間の情報を共有することも大事です。

例えば先生から「今日はお散歩にいったときに、ハト追いかけてました」と聞いたら、お子さんが絵本の中の鳥を指さして見せてくれた時に「今日ハトさん追いかけたでしょ?走って逃げてた?飛んでた?」と身振り手振りをまじえながら聞いてあげるとよいでしょう。

まだしゃべれないお子さんでも「自分の言いたいことが伝わった!」という満足感を得られると「コミュニケーションをとるのはとても楽しいことだ」「もっと言葉を覚えて沢山おしゃべりしたい」と思います。このような気持ちの積み重ねが子どもの発達に与える影響は、はかりしれないものです。

「3歳児神話」にとらわれない、愛情の濃い子育てを!

家族の在り方が多様化する現代、共働きやシングルマザーで保育園を利用しているご家庭、ママが仕事をしてパパが子育てをするご家庭、ママが病気でおばあちゃんが子育てをしているご家庭、様々な形があります。「3歳児神話」にとらわれず、ご自身の家庭のあり方に自信をもって子育てを楽しむことが何よりでしょう。

また専業主婦のママも「子育ては100%自分が!」と自分を追い詰めず、たまにはご家族にお子さんをお願いして息抜きをするのもいいのではないでしょうか。それによってお子さんの新しい一面を発見する余裕ができるかもしれません。

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【医師からのアドバイス】

保育園の先生自身が子どもに愛着をもって接するということも重要ですので、保育園や託児施設で毎回先生が違うような環境ではなくて、ある程度いつも先生が決まっているような施設を利用されるのがよいかもしれません。

(監修:Doctors Me 医師)

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