「無痛~診える眼~」で、為頼先生の奥様は卵巣癌で亡くなられています。

卵巣癌の約7割が、進行がんでみつかります。
早期に発見する方法はないのでしょうか?

7割が進行がんで見つかる。

子宮頸ガンは約6割が、子宮体ガンは約7割が早期で見つかりますが、卵巣ガンが早期で見つかることは3割くらいしかありません。
つまり卵巣ガンの場合、約7割が進行がんで見つかっています

子宮がんでは、不正性器出血や下腹部痛などの自覚症状がありますが、卵巣がんは自覚症状がない場合が大半です。

兆候はないのか?

腹部膨満感を訴えるケースもありますが、この腹部膨満感を便秘や食べ過ぎだと思っていたり、後から振り返ると「ああ、そういえばなんかお腹が張っていました」というケースが多いです。

卵巣は骨盤内にあるため、少し腫れていても判り難いのです。
骨盤内に収まりきれなくなると、下腹が膨らんできます。しかしこれも「中年太りかしら」「中年になったら誰だって下腹が出てくるよなあ~」などとと、見逃されるケースが少なくないです。

中年太りだと思って、腹筋をしたりヨガをしたりしていた、と言う患者さんもいます。
しかし、上述したように、

①腹部膨満感
②下腹だけがポッコリ出てくる

この2つは、警告サインだと言えるでしょう。

子宮がん検診を受けていたら大丈夫?

毎年子宮がん検診を受けていたら、大丈夫では?と思っている人も少なくないでしょう。

しかし、一般的な子宮がん検診の場合、行われているのは内診と子宮頸がん細胞診だけで、卵巣までは診察していません。

卵巣ガンの早期発見は、経膣超音波(経膣エコー)が有効

卵巣の状態を診るには、経膣エコーと呼ばれる検査があります。

子宮内膜症や卵巣チョコレート嚢胞などの卵巣腫瘍も経膣エコーでわかります。
棒状のものを突っ込まれるんでしょ?!と心配な人もいるかもしれませんが、私の経験では、内診の時に挿入される膣鏡よりもこちらの方が楽です。

経膣エコーは直径1.5cmほどですので、タンポンを使用したことのある人や性交体験のある人なら、大丈夫でしょう。
内診台ではできるだけリラックスして力を抜くことが、楽に診察を受けるコツです。
口をぽか~んと開けて、ふーっ と息を吐くと楽です。

一般的なレディース検診や人間ドックでは、経膣エコーは検査項目に入っていないことが多いので、卵巣ガンの早期発見はレディースクリニックや病院の婦人科で検査してもらう必要があります。

家族に卵巣癌や乳癌になった人がいるという方や、出産歴がない中年期以降の人、卵巣チョコレート嚢胞や卵巣腫瘍がある人は、経膣エコーで定期的に検査してもらうことをお勧めします。

おさらい

*卵巣がんの7割は進行がんで見つかっている。

*自覚症状はないことが多いが、①腹部膨満感や②下腹が急にポッコリと出てきた
 は、要注意。

*一般的な健康診断や人間ドッグでは、卵巣までは診ないことが大半

*卵巣の状態を知るには、経膣エコー(経膣超音波)が有効。

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患者からの目線と元医療従事者としての目線とで、医療や健康に関する記事をメインに書いています。
4度の手術に膠原病でバツイチで・・・と波乱万丈の人生ですが、”人生に喜びや笑いを添付したら結果は出るはず!”という「喜笑添結」で毎日を過ごしています。

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