記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
「脱肛」と聞くとどんなイメージがあるでしょうか?痔の仲間、恥ずかしい、便秘の人がなってしまうもの…なかなかオープンにしづらい種類の病気ではありますが、現在悩んでいる人、経験のある人は意外と多いものです。

特に、出産を経験した女性の間では、結構よくある病気なんです。今回は、この脱肛について、医師から聞いた話をお伝えします。

脱肛って、どんなものなの?

シンプルにいうと、肛門や直腸の一番下の部分が肛門の外にとび出てしまう病気です。別名、「肛門粘膜脱」ともよばれています。

肛門より内側に出来る内痔核が進行してしまい、肛門からはみ出すようになった状態を脱肛と呼ぶこともあります。

脱肛になってしまう原因って、どんなこと?

下記などが挙げられます。

1. 内痔核
内痔核が進行してしまった場合。原因として一番多い

2. 括約筋の緩み
加齢によって、肛門周囲を引き締める役割をもつ肛門括約筋(かつやくきん)という筋肉が緩んでしまう

3. 手術、出産
肛門、直腸下部の周囲の手術や、出産のいきみ

脱肛の症状はどんなもの?

脱肛の症状は、進行状態によって変わります。

1. 脱肛の症状が出はじめたころ
排便時などにいきんだときだけ、肛門の外にふくらみが出てくることが多い

2. 少し進行したころ
通常時普通に生活しているとき笑ったり、くしゃみをしたりして腹部に圧がかかるだけで脱肛してしまう

3. さらに進行
常に脱肛の状態が続き、手で押し戻そうとしても戻らなくなってしまう

進行が進んでしまうと、非常につらいです。また、内痔核が脱出して脱肛になったものだと、強い痛みが出たり感染を起こして壊死してしまったりすることもあります。

改善方法は?

1. 清潔にする
脱肛に気づいたらまず、肛門の周りを清潔に保つことが大切。粘膜が外側にとび出すことで、粘液や分泌物が下着に着くことに気づく方が多いでしょう。この部分が湿って、湿疹が出たりかゆくなってしまうことがあります。特に排便の後はきれいにお湯で流すようにして便が肛門周囲に残らないように心がけ、入浴の時もいつも以上にきれいに洗いましょう。

2. 下着選びに注意
肌着もムレの少ない、数通しの良いコットンのものなどを身につけるとよいでしょう。

3. 刺激物を控える
また、下痢を起こしたり、肛門に刺激を与える可能性の高い、スパイシーな食品やお酒は控えたほうがいいでしょう。

4. 引き締める運動をする
肛門括約筋のゆるみが原因の脱肛であれば、その部分を意識して引き締める運動を繰り返すことも改善につながることがあります。

適宜、痛みに対して坐薬や軟膏を併用して、肛門の辺りの炎症を抑えながら、行いましょう。それでも改善が見られないようであれば、病院でゴムで結紮(けっさつ)する治療や外科手術などを受けましょう。

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医師からのアドバイス

脱肛はありふれた病気で、特に恥ずかしいことではありません。あまり長期間放置せず、セルフケアで改善しないようなら早目に病院で処置を受けましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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