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外国人観光客の爆買いに沸く沖縄県那覇市。ところが、メルマガ『高城未来研究所「Future Report」』によると現在、県では爆買い客を運ぶ大型船の寄港を断る状況にあるのだとか。その裏には、米軍基地問題が深く関わっていました。

沖縄の本当の複雑さ

今週は那覇にいます。

先週まで晩夏を感じていた沖縄も、少しずつ秋になってきました。とは言ってもまだ25度もありまして、それでも20度を切ったあたりから沖縄では「冬」と言われますので、25度を下回る最近はすっかり「秋」ということになります。

今週、財務省が発表した2015年度上半期(4月~9月)の国際収支速報によれば、日本を訪れた外国人旅行者が支払ったお金から海外で日本人が使った金額を差し引いた「旅行収支」が、過去最大の黒字額を記録しました。これは「爆買いエフェクト」です。

なかでも、那覇の「爆買いエフェクト」は尋常ではありません。その実態は、飛行機に乗ってやってくる観光客以上に大型客船でやってくる人たちによるもので、港周辺の空き地は、日々新店出店場所やレンタカー置き場の争奪戦が繰り広げられています。

なにしろ、クルーズ船到着日には、数年前まで閑古鳥が鳴いていたような店の売り上げが1,000万円を超えることも少なくなく、とても日本とは思えない話ですが、通常の5倍以上の価格で販売している「ボッタクリ販売店」も目立つようになってきました。

とにかく大型客船の「爆買いエフェクト」は凄まじいものがあり、一足早い歳末大バーゲン会場のようです。

翁長知事、新米軍基地建設容認の「なぜ」

この夏に上海から沖縄に何度も来航しました「クアンタム・オブ・ザ・シーズ」は世界最大級のクルーズ船でして、就航日には約5,000人の乗客がなだれ込むように、那覇の街へとやってきます。

この5,000人を運ぶために大型観光バスが港で待機し、そのバスの数だけで120台を超えており、下船するだけで3時間を要するため、那覇港はいつも大混雑。

昨年対比でみても、沖縄に寄港する巨大クルーズ船は約150隻から250隻へと急速に伸びており、すでに岩壁不足で、受け入れができずに寄港を断るような状況になっています。

沖縄県としては急速に港の整備をして受け入れ態勢を整えたいのでしょうが、ここで問題となるのが軍港です。軍港とは沖縄駐留米軍の港であり、しかも海軍ではなく陸軍が管理する港湾設備を指し示します。

実は、すでに日米間で返還合意している港なのですが、米軍に留まって欲しい日本政府の思惑があったため、その後、浦添移設案が急浮上し、現在大きな反対運動が起きています。

なにしろ、辺野古基地に反対している沖縄県の翁長知事が、「今後、絶対あたらしい基地作らせない」と何度も話してきたからです。

しかし、この那覇軍港をどうにかしなければ、寄港したいと要望している「21世紀の宝船」大型クルーズ船の寄港を断らねばなりません。そうすると、週に何万人もの観光客失ってしまうことになります。

そこで、「絶対にあたらしい基地を作らせない」と話してきた翁長知事や、浦添軍港移転に反対して当選した浦添市長まで、突如大きく方向転換しまして、軍港をあらたに浦添に作り移転し、那覇港を整備しようとしています。

このあたりに沖縄の本当の複雑さが伺えます。

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