記事提供:ミラクリ

思い返せば「楽しい仕事」なんか無かったなぁ。たとえば工場でひたすらラベルを貼り続ける作業も、最初は退屈だったのに、いつの間にか楽しめるようになっただけでした。

理想の地を探し続けるにではなく、今を楽しむしかない。

「楽しい仕事がしたい」に思うこと

「楽しい仕事がしたい」というセリフをよく聞きます。ぼくもできればそうありたいと思っているけど、気が付くと“苦行”に感じることも多いし、今はフリーランスだから大変なこともよくある。

先月末に経費の支払いをしたときは骨から震えたし、ライターの大型契約をいただいたときも、嬉しいよりも「ちゃんと納品できるだろうか…」が先にきました。両腕がパンパンになりながら一日中文章を書いて、頭から煙が出そうになることも。

でも、いつの間にか腕の疲れを忘れて、目薬で乾燥を潤して、また仕事をします。

「楽な仕事」はない

仕事はやっぱり大変。お金をもらう以上は「楽な仕事」なんか無いし、目標が大きければ大きいほど辛いものです。

先月はどうやら200本の原稿を納品したようで、30日で計算すると1日あたり6.6本、文字数にすると1日あたり3万文字ぐらいでした。これだけ多くの仕事をいただけることに感謝しつつも、クオリティの高い原稿を書こうとすると一本一本が勝負です。

「自分に合う仕事」もない

「自分に合う仕事」もなかったなぁ。今までやってきた仕事で自分に合っていたものがどれなのか、未だに分かりません。

キャバクラの店員はノルマがキツかったけど、露骨な夜の世界を覗けたのは貴重でした。居酒屋店員ではよく酔っぱらいにケンカを売られましたが、仕事終わりのまかないを食べてる時間は幸せだった。

風呂の取り付け作業をする建築業では、当日に筋肉痛がくるほど疲れたけれど、日当をもらう瞬間が好きだった。営業マンは月々の売上予算が大変だったけど、お客さんと化粧品を作り上げていくプロセスが楽しかった。

内勤の仕事でははじめてのデスクワークで脚がパンパンになったけど、在庫管理と生産予定管理はなぜか楽しかった。ラベル貼りをする工場作業員も最初は退屈だったのに、徐々に生産性が上がっていくといつの間にかムキになっていた。

「楽な仕事」も「自分に合う仕事」もなかったクセに、どの仕事も途中から楽しくなりました。

楽しい職業の求人を探す旅

20代の人から「楽しい仕事をしたい」「やりたいことをしたい」「自分にしかできない仕事をしたい」と、よく相談を受けるのですが、正直言ってぼくにはその秘訣が分かりません。

「楽しい職業の求人を探す旅」は、内面を見つめる「自分探し」や、結婚したい人が「白馬の王子さまが現れるはず」と信じていることに似ています。

たしかに信じることは希望になるけれど、旅人はいつまで経っても旅人のままです。結局は誰かがふらふらしている間に汗をかいて、行動した人だけがやりたい仕事に出会って、結婚していきます。

それを「運」という言葉で片付けるのはおかしなことです。

「仕事に楽しさを見つける感性」があるだけ

「楽な仕事」も「自分に合う仕事」もなかったクセに、「楽しい仕事」に出会った実感もなかったクセに、逃げ出したくなりながら、頭から煙がでるほどの量をこなしながら、ぼくは今でも仕事を続けています。

きっと「仕事に楽しさを見つける感性」が備わっているのでしょう。ぼくの仕事の経歴を見れば分かる通り、突出した才能がないからこそ、ときにはお金のために、またあるときには社会とのつながりを作るために、あらゆる仕事をやってきました。

・楽しい仕事に出会いたい→今の仕事の楽しいところを見つける

・自分に合った仕事をしたい→今の仕事に自分を合わせてみる

・楽しい職業を探したい→今の仕事を楽しくする方法を考える

それだけです。天職に出会えた人、楽しくてしょうがない仕事に出会えた人は素晴らしいですが、たぶん少数派です。でも、天職だと感じて楽しめるように変えていくことは誰にでもできます。

「楽しい仕事」なんか存在しない。だから楽しむしかない。

特別な才能がないぼくは、心底そう思います。

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