なんで大企業の広告などは、簡単に「約束」してしまうのか?

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経営者が自ら店番や接客などをしない大企業等の広告。

お客様を幸せを第一に」的な、偽善的な自己犠牲の言葉が並びます。

創業者や社長が直接お客様と会わないのに、なぜそのような事が言えるのでしょうか?

時給や月給で雇った人たちに、どこまでその精神が伝わると思っているのでしょうか?

大企業の広告でのフレーズは嘘ですよね?

という疑問を昔から持っていまして…。今回筆者の以前から書き溜めている日記の中から、そのようなことについて書かれているものがありましたので、読者の皆様と共有したいと思います。

筆者の経営のスタンスがやや極端に書かれていますが、最後まで宜しくどうぞお付き合いください。

では、本文に入ります

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筆者のビジネスは飲食店。
正直、不味い、高い、遅い、という飲食店である。

では何故、筆者の店には毎日お客様がいらしゃるのだろうか…
では何故、筆者の店にはクレームが発生しないのであろうか…

答えは簡単な事なんです。「お客様と約束をしない」、「お客様に期待をさせない」、「出来ない事を出来ないと言う」、「知らない事は知らないと言う」…こういったことをある程度やっているからだと思う。

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広告などで「旨い!」とか、「日本一の…」とか、見かけるのは、一寸不思議で仕方がない。何故そんな傲慢なんだ?…で、店に行くと何故店員が謙虚なんだ?

逆じゃないか?と思う。

筆者の店は、「楽しい」とか、「安い」とか、「旨い」とか、「皆様大歓迎」とか、言わない。

そんなこと、筆者は誰とも約束できないし、期待されても本当に困るし。

筆者は広告では事実のみを書きます。「80年代中心の洋楽CD10000枚、リクエストの出来るキャッシュ・オン・デリバリーの酒場です」みたいな感じである。本当の事です。

そこに「旨い」かどうか、「安い」かどうか、そういった来た人が決めればいいことは書かない。

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筆者の広告方法は謙虚だと自分では思っている。だから反応率も物凄く悪い…

短期的な仕事だと思って、このビジネスをやっていたら、もっと来店を急がせる心理作用のある「お申し込みは簡単!」「お予約はお早目に!」等のフレーズを沢山書き込んだ広告を打つと思うが、筆者はこの仕事を長くやりたいので、お客様を煽らずじっくりやりたい。

実際筆者の店に来ても、筆者は人見知りだし、鬱陶しい人や馴れ馴れしい人には、どうしても笑顔は出ない。

話しも下手だし、筆者が慣れるまでは感じは良くないかもしれない。だから、一回目のお客様には申し訳ないと思うときがある。

出典弊店公認写真家「サワ」氏撮影

だから、筆者はコンシューマーとは約束しない。

その代わり筆者がやるべきだと思っている仕事は、いつも同じテンションでこなす自信がある。そして、他店には無い量や質の音源という売りがある。

筆者は店では傲慢だと思っている。約束している事がないと思っているので、いざとなれば、他のお客様に迷惑な人は簡単につまみ出せる。だから、筆者の店の客層は非常に良いと言われることがある。

誰でも歓迎、いつでもどうぞ、お客様第一…、こういうことを経営者が言ってしまったら、店番する人が誰にでも「YES」を言わなくてはならなくなり、その歪みが「クレーム」になるのではないか?

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筆者は謙虚な広告と、傲慢な店番で、実はそうでないケースに比べ圧倒的にリピーターの確保やノー・クレームが続けられていると思っている。

期待させるからクレームは発生する。傲慢な広告をするから、嘘をついた分、下手に出た接客をしなくてはならない…だから怒られるんだよ…と、思うことがある。

いかがでしたか?

出典弊店認証写真家「サワ」氏撮影

時にこういった厳しいことを考えることがあります。大企業批判みたいになってしまいますが、広告に書かれた嘘を、嘘でないかのように遂行するのは現場の給与で雇用された人々です。実際に現場をやらない人間が綺麗事を言い過ぎます。

筆者は経営者ですし、現場を他人に譲りませんので、経営がダイレクトで現場に反映されますし、起こること全ての経営判断が出来ますし、経営責任を取ることが出来ます。

この違いは大きいと思います。

そんなことを考えながら、恐らく多くの小規模・零細の事業主は特にニッチな市場で大企業に負けずに闘っています。

最後までお読み頂き有り難う御座います。


この記事を書いたユーザー

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東京都大田区大森生まれ。立正大学附属立正高等学校、尚美学園短期大学音楽ビジネス学科、放送大学教養学部生活福祉専攻卒業。STAY UP LATEオーナー。 ライター業と、セミナー講師、司会業も実質少々。江戸川区在住、一児の父。愛猫家。

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