さっき、朝日新聞apitalの記事を読んでいたら、こんな記事がありました。
不妊症治療に関する記事で、費用助成について年齢制限を来年の4月から設けるという内容です。

❝東京都は体外受精などの不妊治療の費用女性について、これまでは制限がなかった対象年齢を来年4月から42歳までに改めると発表した❞

出典朝日新聞apital 2015年11月12日付記事 「不妊治療助成 42歳まで 東京都 来春から」

助成回数も今までは通算10回まででしたが、来春からは減少されます。

治療開始年齢が39歳未満の場合は通算6回まで、40歳から42歳は通算3回までと改めました。
対象年齢に制限を設けたのは、厚労省でも東京都でも①安全性 ②妊娠の可能性
を挙げています。

1回の助成額は、最大7万5000円から25万円!!

昨年の申請件数はのべ1万7453件だったそうです。
東京都の場合は年間所得が730万円以下の夫婦が対象ですが、区市町村によっては所得制限のない所もあるようです。

都内79か所の指定医療機関で高度な不妊治療を受けた人が対象で、6ステージの段階別に支給されます。

その額は、1回あたり最大
7万5000円から25万円!!

この金額、私は「えっ!!すごい!そんなにたくさん!?」とびっくりしました。

命にかかわる病気でも1円の助成もない人も大勢いる・・・

不妊症で悩んでいる人は、その人たちにしか解らないつらさがあると思います。
命にかかわる病気や治りにくい病気を抱えている人も、その人たちにしか解らないつらさがあるでしょう。

だから、私の方がもっとつらいとか、あの病気の方がもっとつらいとか、もっと苦しいとか、そういう議論はしたくありません。

でも・・・・・・・・・・・・
なんだが腑に落ちないんですよね。

こういうことを言うと、不妊症の人たちを傷つけることになるかもしれないけど、不妊症は命にかかわる病気でもないし・・・・
(苦しんでいる人、こんなこと言って本当にゴメンなさい・・・・)

毎日、呼吸が苦しいとか体中が痛いとか、歩けないとか、体が動かないとか、そういう病気の人も沢山いますよね。
いつ、命を持って行かれるかわからないという人もいますよね。
でも、そんな人たちでも、1円の助成も受けることができていない人も、たくさんいます。

自宅の近くには専門医がいないから、つらい体で何時間も電車に乗って通院しなくてはならず、その交通費も大きな負担となっている人もたくさんいます。

命を繋ぐために、毎月何万円と言うお金を医療機関の窓口で支払っている人もいます

不妊治療、いくらくらいかかるの?

助成が出るのは、保険適応外の人工授精や顕微鏡受精を受けた時だけのようです。

人工授精の場合の治療費は、1回1万円から5万円、顕微鏡受精の場合は30万円から50万円となっていました。
治療期間が1年未満なら約6万円、1~2年約45万円、2~3年で約100万円と、治療期間が1年長くなるごとに治療費が40万円から50万円アップするようです。

そこまでしなくても・・・と言いそうになる

私が若いころに働いていた職場にも、不妊治療を受けている同僚がいました。

どのような治療なのか、そこまで詳しくは知らなかったのですが、おそらくホルモン治療ではないかと思います。
時々、お腹が痛いと言ったり卵巣が腫れて緊急入院になったりしていました。

彼女が緊急入院している時、同僚や上司たちは口々にこう言っていました。

「❝そこまでして、子どもを作らなくてもいいんじゃないの?夫婦二人でも幸せになれるよ❞ って・・・喉元まで出る時がある。でも、彼女にしか解らない苦しみがあるのだろうから、他人がとやかく言ってはいけない!!って思って飲み込んでる・・・」

その当時、この言葉に、私も同感でした。

知りたくなかったな・・・

確かに、不妊治療はお金がかかります。

でも、一生続く治療ではない・・・・
治さないと、命に関わるわけではない・・・治さないと、大きなデメリットがあるわけではない・・・寂しいとかそういうのはあるかもしれないけど・・・

某生命保険会社のCMではないけど「抗がん剤治療は一生続くからね」、と毎月毎月高額な医療費を一生払い続けなくてはならない人もいます

わずかな差で、高額医療費の適応とまではいかないけど、毎月の負担額に頭を悩ませている慢性疾患を抱えた人も少なくありません。

高額医療制度の金額設定・・・・

多くの人が「あともう少しなんだけど・・・これ以上お薬や検査が増えるのも嫌だし、仕方ないか・・・適応になるということは、それだけ悪化したってことだし。適応外で良かったと思っておくしかないのかな?」という額に定められている気がするのは、私だけでしょうか??

先日、病院の待合室で患者さん同士がこんな話をしていました。
「中途半端は何でも損だな。いっそうのこと障碍者になった方が経済面やサポート面は楽だわ。でもそういうことを言うと罰が当たる・・・」
「生活保護の方が楽、っていうもんなあ。中途半端にお金あるよりも・・・・病気もそれと一緒かもなぁ~。はあ~」

慢性疾患で毎月1万5000円前後の医療費を払い続けると・・・

1ヶ月1万5000円×12か月=18万円/年
10年間で180万円、20年で360万円ですよ。
確定申告で戻ってくる金額は多分1万円もないでしょう。

抗癌剤治療を続けるために、その費用のために、つらい体で働き続ける人も少なくありません。
治療費を稼ぐために、つらい体で働きながら一生苦しい治療を続けなくてはいけない人には1円の助成もないケースも多いのに・・・

知りたくなかったな。そう思ったのです。

使える制度は使えばいい。たんなる「ひがみ」?

助成が受けられる人は、使える制度なんだから使えばいいと思います。
そして、将来を担う元気な赤ちゃんを産んで下さい。

別に助成金を貰って不妊症の治療を受けている人を、非難している訳でもなんでもないですから、その点は誤解のないように、お願いします。

でも、朝日新聞apitalの記事を読んだとき、なんだかちょっと悲しくなったのか、ため息が出てしまったのは、なぜなんだろう・・・・??
たんなる「ひがみ」なのかな??私の心が狭いだけなのかな??

そんなことを、ポツンと思ったのでした。

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患者からの目線と元医療従事者としての目線とで、医療や健康に関する記事をメインに書いています。
4度の手術に膠原病でバツイチで・・・と波乱万丈の人生ですが、”人生に喜びや笑いを添付したら結果は出るはず!”という「喜笑添結」で毎日を過ごしています。

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