「女子大生」という言葉がもてはやされた時期がかつてありました。当時はしばらく続いた好景気が少しずつ陰りを見せ始めた頃でしたが―。

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それが、まさにバブルが弾けた時代に相当します。「バブルが弾ける」-、今の若い方には少し馴染みの薄い言葉かもしれませんね。

一時的な何らかのブームや流行が終了する、一過性の好景気が終わり不景気に転じる、などの意味の表現。文脈によっては、1980年代終盤から1990年代前半までの数年間に日本で発生した「バブル景気」が弾けたことを指す。

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バブル景気は、景気動向指数(CI)上は、1986年(昭和61年)12月から1991年(平成3年)2月までの51か月間に、日本で起こった資産価格の上昇と好景気、およびそれに付随して起こった社会現象とされる。情勢自体はバブル経済と同一であり、平成景気(へいせいけいき)や平成バブル景気(へいせいばぶるけいき)とも呼ばれる。

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丁度その頃、女子大生の間で流行った言葉がありました。皆さん、「アッシー」をご存じですか?

「アッシー」、「メッシー」。一体、何を意味するセリフだと思われますか? これは言葉どおりです。女子大生の彼女がひと声かければ、どこまででも迎えにはせ参じる彼氏、つまり「彼女の足」になる男という意味でアッシー。メッシーは、彼女が望めば(命じれば)、たとえどんな願いでも叶えようとする健気な彼氏、つまり「彼女の召使い」で、メッシーです。

まあ、その少し後に流行った「パシリ」という意味に近いとご理解ください。「パシリ」もやはり、都合良く使われてしまう存在を意味しますね。

「講義室の学生は皆、ワンレンで同じ顔に見える」。当時、とある大学教授が呟いたセリフの意味とは。

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好感度の高い女性タレントとして知られる女優の仲間由紀恵さん、彼女のお馴染みのヘアスタイルが「ワンレン」です。

「ワンレン」とは「ワンレングス」のこと。つまり、ワン=一つの、レングス=長さの意味が表すように、段などを入れずに髪の毛をすべて同じ長さに切りそろえるということです。バブルが弾けた頃の女子大生は結構、このヘアスタイルをしていた人が多かったですね。

私が女子大生だった頃、講義中に教授がポツリとこんなセリフを呟きました。

「講義室に並んで僕の講義を受ける学生は皆、ワンレンで同じ髪型ばかりだ。僕には君たちが全員、同じ顔に見えてならない」。

教授は冗談ではなく、真剣に言ったのです。まったく笑えない話でした。

体のラインにピッタリとフィットするワンピース、「ボディコン」は「ワンレン」とセットのアイテム!?

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流石に、私の周囲の女子大生はここまで体の輪郭もあらわな挑発的なホディコン姿の人はいませんでしたが、もう少しおとなしめのボディコンワンピースを着た人なら、割と身近にはいました。

ボディコンとは、ニットなど体に密着する素材を使い、体の線(ボディ・ライン)を強調した服(多くの場合、女性用のミニのワンピース)、またそういったスタイルを言う。ボディ・コンシャス(body-conscious)の略語。「体を意識した〜」「体に意識のいっている〜」と言った意味で、英語圏ではファッション以外でも使われる言葉である。

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ワンレン、ボディコン女と来れば、「ジュリアナ東京のお立ち台」で踊る!

ワンレンのヘアスタイルにボディコンを纏えば、最後はやはり、「ジュリアナ東京」のお立ち台で扇をかざして踊り狂わなければなりません。こう申し上げると、これも「何のこと?」と首を傾げてしまうかもしれませんね。

東京は芝浦に、1990年代前半に一世を風靡したジュリアナ東京というディスコがありました。1991年から1994年に営業し、まさにバブル経済全盛期の象徴ともいえる時期に大きな注目を集めたのです。そこにはワンレン・ボディコン・爪長・トサカ前髪、といったファッションの女性が多く集まり、その現象はマスコミでも取り上げられ話題を呼びました。荒木師匠こと荒木久美子さんに代表される、ジュリアナ扇子(通称「ジュリ扇」)を合わせたファッションを好むタレントもこの時期のメディアにしばしば登場しています。

「お立ち台」と呼ばれる場所でアップテンポなディスコ音楽に合わせて「ジュリ扇」をかざしながら踊り狂う―、ジュリアナ東京では、そんな若い女性の姿が見かけられたのです。

「お立ち台」の元祖は六本木スクエアビル3Fの『ギゼ』である。その後麻布十番の『マハラジャ』六本木『エリア』で徐々に認知度が上がり、芝浦『ジュリアナ東京』で完全に周知され市民権を得た。女性客をお立ち台に上げ目立たせることで歓楽的雰囲気を醸し出し、男性客の集客に寄与した。
ディスコに通っていない人々にもこの言葉が広く浸透したのは、1991年5月開業の『ジュリアナ東京』がメディアで広く取り上げられたためである。「お立ち台」は1993年に新語・流行語大賞の銅賞にも選ばれており、派手なボディコンのミニスカート姿で扇子を振りながら踊る「お立ち台ギャル」の姿は、ジュリアナ東京を代表としてバブル景気の象徴としてしばしば取り上げられる。

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余談ですが、今と昔の不良学生のファッションの違いは?

こんな話やセリフを今時の女子高生である我が娘にしても、「なに、それ?」と呆れられるばかりです。ですが、ここで娘と何となくファッションの今と昔の違いの話になりました。中学には今も昔も変わらず「ヤンキー」と呼ばれる子がいますが、その今昔の相違とは?

男子の金髪リーゼント、細身のウエストのラッパズボンとこれまた細いベルトスタイル。これは今も同じらしいですが、女の子のスカートの長さが違うそう。昔、私たちが現役女子高生の時代はドラマ「不良少女と呼ばれて」などに見られるように、スカートは裾長で地面につくほどの超ロングでしたが、今はマイクロミニと呼べるくらい丈が短い、つまり超ミニなのだそうです。

時代が違えば、ファッションも違う。今、改めて思うことは。

ファッションというのは、流行です。時代の流れとともに変化してきたファッションは、単なる「流行」というだけでなく、その時期時期の「世相」をも反映しているのではないでしょうか? 私も今回、バブルが弾ける前後のファッションについて、ご紹介しながら、当時を懐かしく思い出していました。地味な私はもちろん、ボディコンなどには無縁でしたけれど、周囲には今回、書いたようなワンレン・ホディコンを毎日、きっちりと着こなして通学する同級生も確かに存在したのです。

そんな元ワンレン・ボディコン女だった友達も今は良い奥さん、お母さんになっていることでしょう。当時、女子大生だった頃の記憶に浸りつつ、そんなことを思いました。

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フリーライター。ウェブ小説を書いています。2013年、「歴史浪漫文学賞」において最終選考通過。入賞候補作品「雪中花~とりかえばや異聞」書籍化。洋の東西を問わず、歴史が大好き。自称【歴女】です。韓流時代劇に夢中。そのほかにも美容・天然石アクセサリー作りなどに興味があります。
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