記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
タトゥー(入れ墨、刺青)というと、ファッションのために若者がするものとか、アウトローというイメージがあります。しかし、体にしっかり色素を入れることができるという利点から、タトゥーが医療用に応用されることもあるのです。

今回はこの医療用タトゥーについて、医師に詳しい話を聞いてきました。

医療用タトゥーの歴史

古くは、黒目(角膜)が白く濁ってしまい、見た目が悪くなった方のために、角膜に墨を入れる「点墨(てんぼく)」という技術がありました。

また、乳がんで乳房を摘出したあと、乳房を再建する手術がありますが、その際にはバストトップの皮膚に色素を注入し、乳頭や乳輪に似せた形を作るという技術がありました。

近年ではこれらの技術が広く応用され、体の様々な悩みを解消するために使われています。

医療用タトゥーで悩みを改善

1. 乳輪・乳頭の色の悩み改善
もともと体質的に乳輪・乳頭の色が黒かったり、妊娠出産や授乳により乳首が黒ずんでしまった人が、従来はレーザーや皮膚をピーリングする薬剤により色素を落としていました。でも効果が薄かったり、色ムラが出たりというデメリットがありました。最近では、希望の色を針で注入する医療タトゥーを行う美容外科クリニックが出てきています。温泉やシャワールームでも胸を隠すことなく過ごせるのがメリットです。

2. 傷・やけど跡・あざ・ほくろを隠す
また、自分の皮膚と同じ色を乗せていくことで、傷跡ややけどの跡、あざ、ほくろを目立たなくすることもできます。ファッションのために入れたタトゥーを隠すこともできます。

3. アートメイク
眉やアイライン、リップラインに色をつけることをアートメイクと呼びます。メイクと違って洗っても取れないので、リップラインをはっきりさせたり、眉やアイラインを入れたりすることで、毎日メイクをするわずらわしさがなくなります。素顔でも自信を持って過ごせたり、顔の印象を大きく変えたりできます。

これらの医療タトゥーは、一度行えば永久にそのままのものもあれば、皮膚の新陳代謝とともに数年で消えていくものもあります。皮膚の浅いところに色素を入れる施術では、3年程度で消えることが多いようです。

なぜアートメイクも医療行為なの?

アートメイクは、エステサロンなどで医師の資格を持たないエステティシャンの手により気軽に行われていた時期がありました。しかし感染を起こしたり、アイラインを入れようとして角膜に傷が付いたり、痛みが取れなかったりといったトラブルが多発し、厚生労働省から、アートメイクは医師の管理下で行われるべき医療行為であるという通達が出ました(国民生活センターも注意喚起をしています)。

また、使用する色素に金属成分が含まれている場合、MRI撮影をすると色素が磁力に反応して発熱し、やけどをする可能性もあります。医療機関で受ける医療タトゥーではそういった配慮もされていますが、一般のサロンで受けたアートメイクはどの程度の配慮がなされているか分からないため、将来何らかの病気になってMRIが必要なとき困る可能性があります。

クリニックでアートメイクの施述を受ける場合

【費用】
費用については、各クリニックが自由に設定しているのでさまざまですが、アイラインや眉のアートメイクで5〜10万円程度のところが多いようです。

【施術】
入院は必要ありませんが、数週間置いて再度施術したり微調整することもあるようです。麻酔も針を刺すのではなく皮膚に塗る麻酔が多いです。

タトゥーは今まで解決できなかった悩みを解消してくれる可能性がある技術ですが、リスクもあります。信頼できるクリニックを探し、自分に合った技術なのか十分考えてから受けるようにしてください。

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【医師からのアドバイス】

医療用タトゥーを受ける先を決める場合、医療器具の消毒、使い捨て機材の処理が適切にされているか、アフターケアが受けられるかどうか、痛み対策をしっかりしてくれるかどうかについても確認が必要でしょう。新しい技術をうまく使っていければいいですね。

(監修:Doctors Me 医師)

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