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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
産後の「ガルガル期」とは何かご存知でしょうか? 知らないという人も多いかもしれませんが、最近少しずつ認知度が上がっている言葉なんです。

今回はこの「ガルガル期」とは何なのか、医師に聞いてきた話をお伝えします。

ガルガル期って何? 産後は誰にでも訪れるの?

「ガルガル期」とは女性が産後、ある精神状態に陥る時期のことです。主に出産前から出産後のホルモンの急激な変化や、子育ての疲労、緊張感や寝不足などが重なり、子供を守らなければならないという本能的なものもあって、非常にイラだちやすく、夫や周囲の人に対して攻撃的になったり、疑い深くなったりします。また、強い落ち込みや意欲低下、全身の倦怠感や精神的に不安定な状態になるなど、産後うつの症状があらわれる場合もあります。

根本には「自分が命がけで産んだ赤ちゃんを誰にも触らせたくない」という気持ちが強くあり、特に義理の両親に子供を抱かれたり、世話をしてもらうことに強い抵抗を覚える例が多いようです。症状が強く出ると自分の親・きょうだいや、赤ちゃんの父親である夫にすら、子どもに触られたくないと感じる場合もあります。

「自分は大丈夫!」と思っても…意思とは関係なく陥ってしまうガルガル期

妊娠中は、「私は大丈夫」と思っている人も多いガルガル期ですが、やはりか弱く小さい自分の赤ちゃんが生まれると、本人の意志とは関係なくガルガル期に突入してしまうようです。後になって振り返ってみると「やや過剰だったな」「あのときの自分は一体どうしてあんなふうになってしまったんだろう」と不思議に思うこともよくあるようです。

妊娠・出産の経過や、産後赤ちゃんの子育てを手伝ってくれる信頼できる人の有無、もともとの性格傾向などによっても、症状の出方や重さは異なりますが、出産経験のある女性であれば誰でも、多かれ少なかれこういった「赤ちゃんを守らなくてはいけない」という感情ゆえ、一種の精神的な昂ぶりを経験するのではないでしょうか。

現代は、ガルガル期に陥りやすい環境にある!?

夫婦の危機につながることも多いこのガルガル期の変化を、できるだけ軽く済ませるためには周囲の協力が欠かせません。ご主人はじめ、周囲のかたが出産や育児を「やって当たり前」という思い込みを捨てることが大切です。人間を一人、産んで育てるということはとても大変なことです。だれであっても一人で赤ちゃんの世話を24時間、毎日続けることはできません。このことを周りの人が理解することが大切です。

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【医師からのアドバイス】

「昔は子育てはすべて母親がやっていた」などともいう人もいますが、周囲にコミュニティがあった時代とは異なり、現代の子育ては孤独な中で行われる部分が多いのです。また、インターネットなど様々な情報過多もあって「平均」と比較したり不安になったりすることもあります。まずは、ご主人が次世代につながる子供を産んでくれた女性に感謝し、優しくいたわるところから始めてみてはいかがでしょうか。

(監修:Doctors Me 医師)

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