自分の両親、夫の義両親。
まだまだ元気だし、まだまだ若いし?
そう思っていても、ある日考えてもいなかった別れが訪れる場合もあります。また、突然倒れ、そのまま寝たきりに・・・ということだってあり得るのです。

義母は、63歳で突然脳内出血を起こし、それから寝たきりの生活になりました。言葉も出ず、会話も出来ない。そんな中で、私は長男の嫁として、10年の介護を経験し、今年八月に義母を送ったばかり。

そんな私が、看取りに関して思ったこと、感じたことをまとめてご紹介いたします。

確認作業は元気なうちに!

そんなこと分かってる!と言われる方も多いでしょうが、看取りに関することは、親が元気なうちに確認をしておきましょう。

まだ元気だからそのうちに!なんて思っていると、話し合う暇もなかった・・・ということにもなりかねません。病気になってから、倒れてからでは遅いのです!

治療方針の確認!

意識がある場合はまだ時間に猶予がありますが、意識もなく、話しもできない。という状況になったとき、治療方針について、家族、親族で意見が分かれることはとても多いものです。そこで、確認しておきたい点として。

・もしものときに、延命治療を望むのか

家族の心理としては、一日でも長く。と思うのは、当然のことです。ですが、ただ生きているだけの状態を、本人が望むのかどうかは、ご本人にしか分からないことです。元気なうちに、話し合っておかれることをおススメします。

・意識を保ったままの状態を望むのか

治療をしている中で、痛みが増してくると、痛みどめの薬を使用される場合があります。ですが、痛みどめを使用すると、眠ったような状態になることも多く、その分家族との面会時に意識がないということも増えていきます。もしご本人に痛みがあっても、最後まで家族と何等かの話しが出来る状態で。と、考えられれているのかどうか?

ご本人の希望をお聞きしておきましょう。


・痛みの緩和を望むのか

上記の点と重なりますが、意識が薄れても、痛みがないようにしてほしい。という希望を持たれるのかどうか?上記の点と合せて、尋ねておかれるといいですね!

生命保険を確認しよう!

病気にしろ、亡くなられるにしろ、親がどういうシステムの生命保険に加入しているのかは、大事なことです。その後の治療にも関わってくることですので、明確にしておきましょう。

・保険証券を保管している場所

せっかく保険に加入していても、その証券の保管場所がどこなのかが分からないと、何にもなりません。事前に、その保管場所を聞き、どの印鑑を使用しているのか等を確認しておきましょう。

・生命保険の月々の支払額

月々の支払額は、もし親が寝たきりや意識不明の状態になった場合、子供が支払う義務も出てきます。その上でも、金額を明確にしておくと安心です。

・保険の内容

入院すると、それだけでもかなりの費用が発生します。保険の内容確認はもちろんのことながら、この際に保険の見直しをして、賢く保険を利用するようにしましょう。

・受取人が誰なのかの確認

ご本人が亡くなられた後、受取人が夫や妻であれば、そう揉めることもないかもしれませんが、息子や娘になっている場合、兄弟げんかに発展する材料となります。誰が受取人だということを、事前に伝えておくことは大事なことだと思います。

葬儀についての確認!

年々、葬儀も様変わりしてきたとはいえ、田舎の方ではまだまだ華やかな演出なども多い葬儀。この葬儀についても、ご本人の希望を確認しておかれると、遺された家族がご本人の希望に沿うことができ、とてもスムーズに物事を運ぶことができます。


・葬儀社について
昔は自宅での葬儀が多かったようですが、今現在は葬儀社での葬儀がほとんどです。その際、どちらの葬儀社で執り行うのが希望なのか?を確認しておかれるとよいでしょう。

今は、葬儀代を月々積立しておくという葬儀社もありますから、ご本人が希望される葬儀社と前もって契約しておくことも、おススメです。

・家族葬、密葬、散骨などなど
今現在は、葬儀のスタイルも随分変わってきており、さまざまなスタイルがあります。
家族だけで見送って欲しいと言う、ご本人の希望による「家族葬」
海や川、ご本人の希望の場所へ骨を散骨する「散骨葬」など。
こちらも、しっかり確認されておくとよいでしょう。

宗教を知っておこう!

日本には、数多くの宗教が存在します。仏教でさえ、宗派がたくさんあります。後々に関わってくることですので、しっかり確認しておきましょう!

・宗教の確認
仏教、キリスト教、ヒンズー教などなど、たくさんの宗教があります。ご本人がどの宗教を信仰されているのかを把握しておきましょう。亡くなられた際に、お葬式をどの宗教で行うのかは大事なことです。

・宗派、寺院や教会の確認
宗教は、『家』で引き継がれることが多いため、親戚一同で同じ宗教、宗派であるということは多いものです。また、そうあるべきという暗黙の了解を持っている方も多いもの。

ですが、ご本人が「親戚と同じ寺院は嫌だ」という思い等がある場合は、それらを明確にしていただいていた方が、残される家族も安心して葬儀を執り行うことができます。


エンディングノートのすすめ!

これらの確認は、「看取り」にはかかせないものですが、もしも話す時間がなかった場合に備え、「エンディングノート」なるものをおススメしたいと思います。

本屋さんで販売しており、1冊1000円ほど。記入式になっており、記入欄に書き込むだけで、上記の確認事項は全て解決することができます。

また、お世話になった方や、一言伝えておきたい方へのメッセージ。飼っているペットの今後について、自分年表等の記入欄もあり、この1冊を準備しておくだけで、家族の方にとっては安心して「看取り」が出来ることでしょう。



(注)エンディングノートは正式な「遺言書」としての効力はありません。正式な遺言書は、正規の手続きを取って遺されてください。

親を送ることは、子供の務め。
ですが、気持ちよく送ってあげたい!という思いはあるものの、親戚や兄弟の考え、捉え方が異なると、なかなか難しい現状に陥ります。

そうならないためにも、事前にしっかり確認する。または、エンディングノートの準備をしておいていただく。ということを、おススメいたします!

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えるる このユーザーの他の記事を見る

フリーのライターとして活動しています。ほっこりするような、心がほわっと軽くなるような、それでいてパンチのある記事を書きたいと思っています。2人の息子のママでもあり、不登校問題、発達障害とも向き合っています。元保育士。特別支援学校児童クラブ勤務経験あり。友人に「普通の人より3倍濃度の人生送ってるよね」と言われています(笑)

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