沖縄のイメージ

「沖縄」と言えば、きれいな海など「観光地」として思い浮かべる方が多いと思いますが、一方で「さとうきび畑」や「白旗の少女」、「ひめゆりの塔」など沖縄が持つ独特の歴史と悲しみがある県だと感じます。

以前、「標的の村」という映画を見て、沖縄はまるで日本ではないような、未だ戦後の闘いが終わっていないかのような状況であることを知り、驚きました。

そして、沖縄の人は何を思い、どう感じているのか、耳を傾けるべきなのではないかと思うようになりました。

以前、「もし障害児が生まれたら殺してしまおう。そう思っていた男の子が障害児の父となって」という記事で文章をご紹介させていただいた、大学時代の先輩が沖縄県で牧師をしており、度々、新聞の投稿を通して問題提起をしておられます。

沖縄の新聞は沖縄の人しか読まないため、もっと広く多くの方に知っていただきたいと思いました。

沖縄で放送される番組は、本土の人々の目にほとんど触れないことをはじめ、沖縄県民とそうでない本土の人との間には感覚的に違う面が多くあるように思うのです。

棄民(きみん)

知人と沖縄の問題を話していたとき、「棄民(きみん)」という言葉を初めて聞きました。なんて寂しい言葉だろうかと思いました。

知人は沖縄の人々は実質「棄民」だと感じ、沖縄の人々と一緒に座り込みをし、抗議するために、定期的に沖縄へ通っているとのことです。

棄民(きみん、abandoned people)とは、政府によって切り捨てられた(元)自国民を指す語。

出典 https://ja.wikipedia.org

き‐みん【棄民】
戦争や災害などで困窮している人々を、国家が見捨てること。また、その人々。

出典 https://kotobank.jp

デジタル大辞泉

きみん【棄民】
国家の保護から切り離された人々。

出典 https://kotobank.jp

大辞林 第三版

以下は、沖縄県民として暮らす大学時代の先輩が新聞に投書し、まとめた文章です。

なぜウチナンチュ(沖縄の人)は差別と感じるのか?

おそらく、日本人の多くの方々は沖縄の人を差別しているという意識は全くないと思う。しかし辺野古移設の件において翁長知事は人権侵害であり、沖縄は差別的処遇を受けているとの主旨を発言している。

そして私もそうだが沖縄では差別、不公平と感じている人は少なくない。
そこでなぜ、沖縄の人がそう思っているのか、以下にその理由を記したい。
 
政府は普天間の危険性除去のために「辺野古が唯一の解決策」と語っている。
政府が繰り返し「唯一」という言葉を用いるので、いつのまにか本土の人たちは、沖縄以外に基地を移転できないと考えてしまっている。
しかし、本当にそうだろうか?
 
まず、米軍は2012年に岩国や韓国に海兵隊の分散移転を提案したことをご存じだろうか?(リンク1)
そのことからも分かるように、米軍は沖縄が最善だと考えても「唯一」だとは考えていない。沖縄以外でも十分、抑止力は維持でき、移転は可能だと考えている。
 
そして、かつて防衛大臣だった森本敏さんも、海兵隊が完全に戦力を発揮できる状態であれば抑止力は落ちるだろうが内地に移転は可能であると語っている。(リンク2)実は、現、中谷大臣も同様だ。(リンク3)
 
つまり軍事面において沖縄は、最善ではあっても「唯一」の選択肢ではないのだ。
 
では、なぜ政府は沖縄の辺野古移設が唯一の解決策と語るのであろうか?
 
それは過去、自民→民主→自民と政権が移行する中で、時の政府は様々な方法で沖縄の基地負担軽減のために、ある程度努力をしてきた。全国知事会などで要請したこともある。
 
しかし沖縄を除く47都道府県は全て、沖縄の基地負担軽減に関しては賛成だが、いざ「ではどこが負担するのか」となると、全員反対あるいは不可能とのスタンスを示した。そのようなことから、再び政府は沖縄の辺野古に移設することが唯一の解決策と言うようになった。
 
つまり辺野古移設というのは政治的な問題であり、どの都道府県も受け入れを拒否するため政府は沖縄が「唯一の解決策」と言っているのであって「唯一の移設先」ではないのだ。森本敏さんの言葉を借りるならば普天間の移設先は「日本の西半分のどこか」が受け入れ、基地が「機能する状態ならば沖縄でなくてもよい」
 
先日(10月29日)、政府は佐賀県における米軍オスプレイの訓練移転を見送った。地域住民が反対したため配慮したのだ。
同日、沖縄では県民の多くが反対する中、辺野古の本体工事に着手した。他の都道府県においては反対があると、すぐに撤回する。しかし沖縄においては、どれだけ反対しようと、民意を示そうと、強引に基地建設を進める。
 
従って沖縄からみると政府のいう「唯一」という言葉は、「基地を無理強い出来る唯一の県」としての唯一であり、沖縄の民意を無視して推し進めることこそ唯一の解決策だと言っているに他ならない。これを不平等、差別と感じているのだ。
 
 そこで本土の人に改めて問いたい。これで、本当に良いのか。


出典沖縄タイムス2015/11/06

映画「標的の村」

私自身、沖縄で何が起こっているのか知らず、関心を持ったことはありませんでした。
でも、これが自分の住む所だとしたら・・・。基地のある生活がどのようなものなのか、「標的の村」という映画を見て初めて考えさせられました。

お年寄りや子どもまでも座り込みや反対運動に加わらなければならない状況とは、「この方々の生涯は、このようなことで終始してしまうのか」と考えたら、それで良いはずがありません。

映画「標的の村」はYoutubeで見る事ができます。沖縄の県民同士も戦わなければならない状況があり、同じ日本とは思えない現状に胸が痛みます。

予告編の冒頭にあるように、「前代未聞の出来事を、多くの日本人は知らない」のです。

「標的の村」 2分7秒の予告編動画

出典 YouTube

Targeted Village / 標的の村 46分57秒本編動画

出典 YouTube

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