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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
「こんにゃく足」って聞いたことがありますか? 名前のとおり、筋肉が弱り柔らかくなった足をいいますが、特に女性や高齢者に多く、症状がすすみ悪化すると日常生活に支障をきたしかねません。

今回はその原因と対策について、医師に聞いてみました。

体重を支える2つのアーチが肝

わたしたちの足の甲には、つま先からかかとにかけて小さな骨が連なっており、それが指5本分並んだ構造になっています。この、つま先からかかとにかけての縦のアーチと、親指から小指にかけての横のアーチが組み合わさり、足の甲の真ん中が最も高くなっているのです。

赤ちゃんの足にはこのアーチがなく、べたっと平らな偏平足になっていますが、歩くようになるとアーチができてきて、4歳頃には土踏まずができます。このアーチがあることで、体重を分散し、クッションを効かせてスムーズに歩くことができるのです。

「こんにゃく足」とは?

足の骨をまとめあげ、アーチを形成する力となっているのは、筋肉やじん帯です。これらが緩むとアーチがなくなり、指の骨にすき間ができて横にべたっと広がった幅広な足になります。このような状態を「開張足(かいちょうそく)」と呼びます。

開帳足がさらにひどくなると、つま先からかかとにかけての中間の骨(中足骨)あたりを握ってぎゅっと真ん中に向けて絞ると、ふにゃふにゃと曲がってしまう状態になります。この状態を「こんにゃく足」と呼びます。これは医学用語ではありませんが、状態をよく表している言葉ですね。

日常生活のなかに原因アリ

開帳足やこんにゃく足は、筋肉や靭帯が弱く、歩く機会が少ない女性や高齢者に多いといわれていますが、以下のような原因が考えられます。

・生まれつき足の筋肉や靭帯が弱い
・正しい姿勢で歩かず、筋肉や靭帯が鍛えられていない
・ハイヒールなどでアーチを圧迫し続けて、アーチが崩れてしまう
・長時間立ちっぱなしで足が疲れ、靭帯がゆるんでしまう

甲のアーチが崩れてしまうと…

ハイヒールなどで圧迫し続けることでアーチが崩れてしまうと、以下のような症状がみられるようになります。

・親指や小指の付け根が外に出る「外反母趾・外反小趾」になりやすくなる
・靴との摩擦でたこや魚の目ができやすくなる
・転びやすくなる
・筋肉を使っていないため、骨にダイレクトに荷重がかかり痛みが出る
・歩き方がペタペタとおかしな癖がつく
・足の裏の血管を正しく刺激できず、血液中の液体成分が心臓に戻ることができにくくなり、むくむ原因になる

改善策ってあるの?

開張足やこんにゃく足になってしまった場合は、広がってしまった足の幅に合わせた靴を履くのではなく、靭帯や筋肉が正しく働いたときの、キュッと締まった幅に合わせた靴を履き、ギプスのように固定することが改善につながります。

また、テーピングやインソールの工夫により、アーチを保って歩けるように工夫します。足の筋肉を鍛えるためのストレッチやトレーニングもいいでしょう。そして指でじゃんけんをしたり、床に敷いたタオルの上に立ち、指でタオルをたぐり寄せる運動も効果的です。

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【医師からのアドバイス】

自分の足の状態や、足の形に合った靴などの相談は、足の診療に強い整形外科やシューフィッターと呼ばれる靴選びのアドバイザーがいる靴店をお勧めします。正しい靴選びと適度な運動で、キレイで快適な足を保ちたいですね。

(監修:Doctors Me 医師)

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