記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
年を重ねるにつれ、多くの人が悩まされるようになる病気…それが「痔」です。痔は肛門や肛門周辺に起こる病気ですが、大きく分けて痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻(内痔核、外痔核)の3つに分類されます。

今回は痔の種類やそれぞれの原因と対策について、医師に聞いてみました。

「痔核(いぼ痔)」の原因と対策

「いぼ痔」とは、肛門の静脈や粘膜がうっ血したり怒張したりして、身体の外部にいぼのように飛び出してくる状態です。

<原因>
長時間座っている状態が続いたり、便秘が続いたときの排便や妊娠出産の際にお腹に強くいきみを加えることによって、肛門周囲に圧力が加わり、肛門周囲にうっ血が生じていぼのように飛び出てきます。いぼがすれて出血や痛みが生じることもあります。また悪化させる要因としては、アルコールや香辛料のような刺激物の摂取によって、うっ血が悪化することが考えられます。

<対処法>
予防・対処法として、以下の2点が大切です。

・長時間の座った作業を控え、休憩を取り入れる
・お腹に強くいきみを加えない

出血してしまった際には、ティッシュなどで軽く数分ほど圧迫して止血を果たし、シャワーで清潔にしましょう。お風呂などで温めると血流改善によりうっ血が改善されます。それでも改善しないときは、ステロイドなどを用いて炎症を抑えることが必要です。

「切れ痔」の原因と対策

「切れ痔」とは、肛門の粘膜やその周囲の皮膚が切れることで生じます。症状としては切れた部位からの出血や、排便時に引き伸ばされることにより痛みをともないます。

<原因>
便通異常によるものです。硬い便が肛門を通る際に引き裂かれる場合や、逆に下痢のせいで肛門に炎症が生じ、弱くなった部分が切れることにより発症します。この状況が進行すると、肛門部分の潰瘍になってしまうこともあります。

<対処法>
炎症を抑えるため、市販の軟膏を使用することになります。

≪自分で食べ過ぎと思っていなくても、胃腸はもう限界かも…≫
1分で簡単チェック【胃腸のお疲れ度】を診断してみる

【医師からのアドバイス】

実は「痔」という症状は、そのものが突然として生じる病気というわけではなく、多くの場合において、普段の便通生活に異常があることにより便秘・下痢のどちらにおいても発症してしまう病気なのです。つまり便通生活を改善することが、予防にも治療にも大切になってきます。痔になりたくない!と思う人や、すでに痔に悩まされている人はまずは一度、自分の便を覗いてみてください。自分の身体の調子をよく表してくれているはずですよ。

最後に、痔の薬は薬局などさまざまな場所で手に入りますが、症状の改善がないときには進行する前に病院で受診するようにしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

この記事を書いたユーザー

Doctors Me(ドクターズミー) このユーザーの他の記事を見る

Doctors Me(ドクターズミー)は、医師、薬剤師、歯科医、栄養士、カウンセラー、獣医に相談できる、ヘルスケアQ&Aサービスです。医師をはじめとする専門家が解説する人気コラム、病気・症状の体験談等を配信中!

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス