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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
「なくて七癖」といいますが、あなたの周りの人にはどんな癖がありますか?癖にはいろいろなものがありますが、大人でも多い癖が「貧乏ゆすり」と「爪噛み」ではないでしょうか。意識せずに爪を噛んでしまうこと、あなたにはありませんか?

今回は爪を噛む癖による影響やその原因などについて、医師に詳しい話を聞いてきました。

「カルシウム不足だから」はウソ!?

爪を噛む癖が出てしまう理由には、様々なことがいわれています。そのうちのひとつである「赤ちゃんの指しゃぶり同様、何らかの安心感を得たいから」というのは納得できるように思います。爪を噛む癖は、子どもにひんぱんにみられますが、多くは成長の過程で噛まないようになっていきます。

ただ、一部でいわれている「カルシウム不足のせい」というのは根拠がありません。というのも、爪は硬いので骨のようにカルシウムを豊富に含むと誤解されがちですが、爪の主成分はカルシウムではありません。 同様に貧血の方が「鉄分を補充するために爪を噛む」というのも思い違いです。爪には鉄分もほとんど含まれていません。 爪の成分は前述したケラチンと呼ばれる硫黄を含むたんぱく質が主です。そしてシスチンという名のアミノ酸が、その硬さを決めています。

爪を噛む癖で、何か悪い影響がある?

爪を噛む癖はなかなか治りにくいものです。また、貧乏ゆすりなどに比べれば、周りに迷惑をかけることも少ないので、気にしない人もいるかもしれません。でもやっぱり、できるだけ治したほうがいいでしょう。大事な話の最中に爪を噛みながら聞かれると、ちょっと失礼に感じる人もいるでしょうし、爪がギザギザに変形したり割れてしまうこともあります。

また、衛生面でもやはり問題があります。爪を噛むときにいちいち石けんで手を洗って、タオルでよく拭いてから噛む人はあまりいないでしょうから、食事の前はきちんと手を洗う習慣のある人でも、爪を噛むことで爪の間の菌やウイルスを体内に取り込むことになり、インフルエンザやノロウイルスなど感染症にかかる可能性が高くなります。

どうしたら止められる? 爪を噛む癖

爪を噛む、という行為自体、広くとらえると自傷行為の一つという考え方もあります。どうしても爪を噛むことをやめられない場合、自分にかかっているストレスや抱えている不安がどんなものなのか、一度見直してみる必要があります。

また、特にストレスなどの面で改善すべき点が思い当たらず、ただ習慣的に爪を噛んでしまうという人は、女性ならネイルカラーやネイルアート、男性なら絆創膏を巻くなどして、簡単に爪を噛めない状況を作りましょう。爪を噛みそうになったらその都度意識する、という効果が期待できます。

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【医師からのアドバイス】

ご自身、あるいは身近なかたが爪を噛む癖に悩まされている場合「もう治らない」とあきらめず、心理的な面と、物理的に爪噛を噛みにくくする方法、両面から少しずつアプローチしていけるといいですね。

(監修:Doctors Me 医師)

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