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「そうだ 京都、行こう」で紹介された寺院で紅葉狩りを楽しみたいと思う人は多いはず。でも実際行ってみるとものすごく混んでいるんですよね。そこでおすすめなのが、過去に紹介された「そうだ 京都、行こう」スポット。

無料メルマガ『おもしろい京都案内』を発行する、京都通の英学(はなぶさ がく)さんが、歴代ロケ地を年代順にご案内します。

今回は、放映が開始された1993年から1999年までの中から10ヶ所を厳選していただきました。(記事内、タイトル後の年号はCM放映およびポスター発表年)

清水寺(1993年盛秋)

11月5日現在の紅葉:色づき始め 例年の見頃:11月下旬から12月上旬

「清水の舞台」と「音羽の滝」で有名な音羽山清水寺は、平安時代初期に初代征夷大将軍坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が蝦夷の首長アテルイ・モレなど蝦夷(東北)征伐で犠牲になった人たちを弔うために創建されました。

清水寺は京都府の観光地不動のナンバーワンで世界文化遺産にも登録されている名所です。本尊の十一面千手千眼観音像は33年に一度ご開帳される秘仏で、通常はお前立像を拝観できます。(前回の御開帳は2000年)

音羽山の山裾一帯に張り付くように建てられた本堂・清水の舞台は懸造り(かけづくり)という建築様式で耐用年数はナント約800年と伝えられています。

現在の建物は江戸時代初期約400年前の再建で、今から400年後に再建する時に備えて近年京都の北部でケヤキの植樹が始まりました。長い伝統を守るためには遠い将来を見据えた計画が必要とされるようです。

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蓮華寺(1993年盛秋)

11月2日現在の紅葉:青葉 例年の見頃:11月中旬から下旬

江戸初期に加賀藩前田家の家老今枝近義(いまえだちかよし)が洛中から移し高野川の近くの八瀬エリアに再興した天台宗の寺院です。本堂前に六角形で勾配の急な笠をつけた特徴的な燈籠・蓮華寺型石灯籠が有名です。

このお寺は当時今枝近義が親しくしていた木下順庵や御用絵師・狩野探幽などの協力によって建てられたと伝わり、池泉廻遊式の庭園は石川丈山作とも伝えられています。11月後半の紅葉はもちろん、12月初旬の散紅葉の光景も目を見張るものがあり有名です。

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常寂光寺(1993年盛秋)

11月5日現在の紅葉:色づき始め 例年の見頃:11月中旬から下旬

常寂光寺は、江戸時代が始まる直前の1596年、本国寺16世日禎によって創建された日蓮宗の寺院で嵯峨・嵐山屈指の紅葉名所です。本堂は伏見城の建物を仁王門は本国寺客殿の南門を移転したものと伝わります。

小倉百人一首を撰んだ藤原定家(ていか)が住んでいた山荘・時雨亭(しぐれてい)はこの付近に建てられていたと伝えられています。(諸説あり近くの二尊院と厭離庵にも時雨亭跡があります)

塀などの囲いがない境内は小倉山に広っていて、紅葉の時期はモミジが全体を真っ赤に埋め尽くします。特に多宝塔あたりの紅葉は絶景です。京都屈指の紅葉の名所でもあり、境内や多宝塔は高台にあるため、京都市内を一望することが出来ます。

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祇王寺(1994年盛秋)

11月5日現在の紅葉:青葉 例年の見頃:11月下旬から12月上旬

祇王寺は奥嵯峨にある大日如来を祀る真言宗の小さなお寺です。コケに覆われた庭園を持つかくれた紅葉の名所です。

「平家物語」の遺跡としても知られ、平清盛の寵愛を受けていた白拍子(歌舞を演ずる遊女)・祇王が尼となって念仏三昧の余生を過ごした尼寺です。

清盛は都で祇王・祇女姉妹の歌舞を見て感心し、姉の祇王を寵愛するようになり姉妹と母・刀自は不自由のない暮らしが続きました。時が流れ、京の都に仏御前という若い白拍子が現れました。

清盛は心変りして、仏御前を寵愛するようになり、寵愛を失った祇王・祇女姉妹とその母は今までの待遇を失い、嵯峨の地に庵を結び仏門に入りました。この地が現在の祇王寺です。

コケが敷き詰め竹林に囲まれた境内の静けさは当時権力者の寵愛を失い悲しく余生を送った4人の女性の心の内が伝わってくるかのようです。本堂には平清盛、祇王・祇女の木像が安置されています。境内には祇王・祇女の墓と伝わる宝筐印塔が建てられています。

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南禅寺(1995年盛秋)

11月5日現在の紅葉:色づき始め 例年の見頃:11月中旬から12月上旬

鎌倉時代に亀山法皇が離宮を寺に改めたのにはじまる臨済宗南禅寺派の大本山で、室町時代には3代将軍・足利義満によって禅宗寺院で最高位「別格」の「五山ノ上」(ござんのじょう)に定められ五山文学の中心地として栄えました。

広大な敷地に立つ現在の建物のほとんどは桃山時代の遺構です。

三門は江戸時代初期、武士で築城の名手・藤堂高虎によって大阪夏の陣でなくなった徳川家の武士の霊を弔うために再建されたもので、天下龍門(てんかのりゅうもん)と呼ばれ「京都三大門」の一つとして有名です。

歌舞伎「楼門五三桐」(さんもんごさんのきり)で石川五右衛門が「絶景かな絶景かな」と大見得を切る舞台としても知られています。

御所の建物を移築したという方丈には、狩野派の襖絵があり、小堀遠州作と伝わる方丈庭園は石組みの配置から虎の子渡しの庭と呼ばれています。

境内を 横切る赤レンガのアーチは明治時代に琵琶湖疏水を引いた水路閣で、紅葉と重なり合う紅葉の景色は必見です。

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正伝寺(1996年初秋)

11月5日現在の紅葉:不明 例年の見頃:11月下旬から12月上旬

正伝寺は鎌倉時代に創建されました。本堂は江戸時代初期に伏見城から移築されたもので、堂内には、手形や足跡が残る血天井が使われています。

徳川家康が上杉景勝を征伐している間伏見城の留守を命じられていた鳥居元忠ら約170名は隙をつかれ、石田光成ら西軍の兵に攻められ、応戦空しく自決し、その廊下の板間を血天井として使い、霊を弔ったと伝えられています。

伏見城の遺構である血天井は正伝寺の他に大原の宝泉院、鷹峯の源光庵、宇治の興聖寺、三十三間堂近くの養源院で見ることができます。

江戸初期に作庭された枯山水庭園は茶人・作庭家の小堀遠州作で、サツキの刈り込みが7・5・3に配され、「獅子の子渡し庭園」とも呼ばれています。正面には借景として比叡山を望むことができ、京都を深く感じることが出来る庭園風景です。

高桐院(1996年盛秋)

11月5日現在の紅葉:色づき始め 例年の見頃:11月中旬から12月上旬

高桐院は大徳寺に境内に26ある塔頭のひとつで、1601年に細川忠興(ただおき)が父・幽斎の菩提を弔うために建立した寺院です。

書院は千利休の邸宅を移築した「意北軒」で、茶室「松向軒」は秀吉が1587年に北野で大茶会を催したときの茶室を移築したものと伝わります。

境内奥には細川忠興とガラシャ夫人の墓があり、忠興の墓塔は、もとは利休が好んだ灯籠で、秀吉に欲しいと言われるのを恐れて一部を欠かしたというものです。

高桐院の細川家代々の墓地には、歌舞伎の祖と言われる出雲阿国(いずものおくに)などのお墓もありますが、通常非公開となっているようです。

庭園は「楓の庭」と呼ばれる趣のある庭で、緑の苔のじゅうたんにまばらに数本の楓が植えられている光景はとても趣があります。

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東福寺(1997年盛秋)

11月5日現在の紅葉:色づき始め 例年の見頃:11月中旬から下旬

九条道家が九条家の菩提寺として19年の歳月をかけて創建した臨済宗東福寺派の大本山で、室町時代3代将軍足利義満が定めた五山の第4位を誇る禅寺です。

規模は東大寺に次ぎ、教行は興福寺に習うという意味から、東福寺と名づけられました。三門は現存最古の三門で国宝に指定されています。方丈庭園「龍吟庵(りょうぎんあん)」は昭和の作庭家・重森三玲が手掛けています。

室町時代の東福寺の画僧・吉山明兆は、第4代将軍足利義持に、絵の褒美として桜の木の排除を頼んだそうです。花見で人が大勢来るような寺では修行の妨げになるというものでした。

そんな高潔な僧・明兆の願い虚しく(?)今では秋は通天橋から望む洗玉澗(せんぎょくかん)という渓谷の紅葉が美しく、沢山の観光客が訪れる紅葉の名所となりました。

桜の木を排除して植えられたカエデは東福寺の開山・円爾弁円(えんにべんねん)が中国・宋から持ち帰ったものだったと伝わっています。

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泉涌寺(1998年盛秋)

11月2日現在の紅葉:色づき始め 例年の見頃:11月上旬から中旬

泉涌寺(せんにゅうじ)は古くから皇室と縁のあるお寺であることから御寺(みてら)とも呼ばれています。もとは空海が庵を結んだことに由来する真言宗泉涌寺派の総本山です。山門から仏殿を見下ろすように建てられているのがとても特徴的です。

鎌倉初期に月輪大師が建物を建てていた時に境内に泉が涌き出たことから泉涌寺と名を改め、鎌倉時代に四条天皇が葬られてから歴代天皇の菩提所となりました。

観音堂には世界三大美女・楊貴妃がモデルという聖観音像が安置され、美人祈願のご利益でも有名です。

泉涌寺の「御座所庭園」は紅葉のベストスポットで、雅な庭園風景を堪能することが出来きます。泉涌寺は「枕草子」を書いた清少納言とも縁のあるお寺で、境内には清少納言が詠んだ歌の歌碑が建てられています。

「夜をこめて 鳥のそら音(ね)は はかるとも よにあふ坂の 関はゆるさじ」藤原定家によって小倉百人一首にも選ばれた有名な歌です。

泉涌寺 紅葉 2015年 見どころ情報

法然院(1999年盛秋)

11月3日現在の紅葉:青葉 例年の見頃:11月中旬から下旬

法然院は鎌倉時代に、浄土宗開祖・法然が弟子たちと一緒に六時礼讃行という修行をした時に建てたものです。江戸時代、知恩院の第38世・萬無(ばんぷ)が、法然ゆかりの地に念仏道場を建てることを発願し再興したのが現在の法然院です。

京都市左京区哲学の道から少し奥に入った銀閣寺近くに佇む法然院は趣のある単立寺院で京都の紅葉の名所です。茅葺(かやぶき)で数奇屋造りの山門が特徴的で、秋には山門周辺の紅葉が美しく色づき拝観者を迎えてくれます。

門をくぐると両側に砂盛りがあり、白砂に文様が描かれています。境内には、河上肇、谷崎潤一郎など著名な学者や文人の墓が数多く存在します。

哲学の道や銀閣寺が近いということもあり、春秋の観光シーズンは大勢の参拝者が訪れます。方丈には狩野光信によって描かれた襖絵があり、境内には名水として有名な「善気水(ぜんきすい)」が今もコンコンと湧き出しています。

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いかがでしたか?今回ご紹介した「…京都、行こう」ロケ地巡りの続編は英さんの無料メルマガで引き続き掲載される予定ですので、そちらも要チェック。

紅葉のシーズンは、もうすぐそこです。思い立ったが吉日で、2015年秋の京都へお出かけしてみませんか?

出典:そうだ 京都、行こう。~京都への旅行、観光スポットで京都遊び~
出典:京都フリー写真素材

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