記事提供:長谷川豊 公式ブログ

ネットと通じてニュースに触れている皆様はもうご存知のことでしょう。と、同時にテレビなどしか見ない人々にとっては、実は全く知らないニュースかも知れません。

フジテレビが赤字になりました。言うまでもなく開局以来、初めてのことです。

視聴率悪化、フジテレビ初の営業赤字…中間決算

これについて私が四の五のとコメントすると、必ずくだらないことを言って私を誹謗中傷してくる連中がネットに溢れます。

バカバカしい連中です。どういう人間たちがそれを先導しているのか、もう分かっているんですが、アホらしいのでほっといています。

でも、逆にコメントを求める取材も殺到しています。私は現在、テレビのレギュラーを週に7本持ち、連載やコラムを月に30本近いペースで書いています。来月にはもう6冊目となる著書も発売となります。

そんな私に古巣のことを批判して欲しいのでしょう。分かります。私も取材者の立場であったころは、全く同じマインドで取材してましたから。

そんな経緯があり色々と考えましたが…このニュースに関しては、ちょっとだけ言いたいことがあります。そこで、このブログでコメントしたいと思います。メディアの皆さんはこのブログのコメントを切り取って自由にご使用ください。

フジテレビの営業赤字は事実です。正確に言っておくと、記事中に「営業赤字が10億円」となっていますが、これは私の得ている情報では「相当にごまかしている数字」のはずです。

色々と圧縮して、ごまかして、その上で10億円のはずです。実際はもっと苦しい数字のはずです。あくまで私の得ている情報の範囲ですが。

で、それに対しては私は繰り返し何度も言っている通りで「苦しみの時期なのでしょうがない」という以外のコメントはありません。今は、古巣は苦しんでいる時期です。

しかし、苦しまないと、新しいものは生まれませんし、こういう時はあがけるだけあがくものなのです。なので、赤字で問題ないと思っています。

むしろ、ここで変に縮こまっているよりも、どんどん攻めの姿勢を持って、赤字を出しまくっていいと思います。深夜など、少しづつですが面白い番組も出始めているように見えます。

私は現在、「そんなバカなマン」が大好きで、テレ東の「ゴッドタン」と並んで一番面白い番組だと思っているんですが、これらの番組も新たな挑戦から生み出され始めたものだと思います。

それらを踏まえた上で、2点だけコメントします。

1. 連結決算の収益は全く赤字ではない

フジテレビはテレビ事業をしていることは確かですが、フジはそもそも「フジメディアホールディングス」というメディア事業を中心とするホールディングスでしかありません。

今回の決算、メディアホールディングスとしては、実は黒字なのです。不動産事業が実に好調だからです。

私はフリーになって何人ものエコノミストの方と飲んだり取材させていただいたりしましたが、彼らが揃って口をそろえるのが…

「10年後、20年後、最も経営の安定しているテレビ局は?」という話題です。

日テレだと思いますか?いやいや、好調のテレ朝?

違いますね。エコノミストたちは全員同じで、「TBSがダントツで優秀」と答えます。

もし知り合いの方にエコノミストの方がいたら聞いてみてください。絶対にそう答えますから。答えは簡単。TBSが持っている赤坂中心の不動産業が、超、絶好調だからです。

テレビ局は「テレビだけをやれ」なんて、誰が決めたのでしょう?会社はそれぞれの時代に合わせて生き残りの策を練るべきです。

TBSは早期に不動産事業に手を出しました。そして、それらを見事に経営に反映させています。フジテレビも遅ればせながら不動産事業に手を出し始めました。そして、それらが見事に好調です。

それでいいのです。何も悪くないです。

エコノミストの方々も言うのですが「そもそもテレビは斜陽産業」なことは皆さん、分かっての通りです。これから、どんどん視聴率は下がります。営業利益はどんどん下がります。

と、言うよりも今までが「バブル」だっただけです。今までがおかしかったのです。これから、テレビは正常な営業利益になっていくでしょう。

しかし、そんな中、グループ企業全体でマイナスになっては株主の皆様に申し訳がありません。フジテレビは実は不動産事業に手を出し、素晴らしい結果を出しています。これらは全く間違っておらず、正しい選択肢と言えます。

2. 他局はなぜ、このニュースを報じない?

ただ、この一連の流れに対し、一つだけ苦言を呈させてください。

他局の皆さん、なぜフジテレビの営業赤字をニュースとして流さないのでしょうか?この「全て無視する姿勢」は絶対に視聴者の皆様の反感を買います。

ニュースとしては扱った方がいい。なにせ、日本を代表するテレビ局が、開局以来初となる赤字に転落したのです。

普通、扱うニュースです。

実際に、テレビ局の報道局で働くすべての人に言いたいのだけれど、あなた方は「マクドナルドが赤字転落!」「シャープが〇〇円の赤字に!」というニュースは、イヤと言うほど流しているではありませんか。

他の業種であれば叩いていいけれど、横並びでスクラム組んでるなかよしこよしのメンバーの赤字のニュースは流さないとでも?

そんな姿勢で、皆さんはニュースを作ってらっしゃるのでしょうか?

「ライブドア騒動・あるある事件」以来、東京キー局がスクラムを組んでなかよしこよしでやっていることは、世間の皆さんはあまり知りません。

私のブログを読んでらっしゃる皆さんにお伝えしておくと、キー局はお互いの足の引っ張り合いをしないように上層部でつるんでいるのですが、今はもうネット社会です。皆さんがどれだけフタをしようとも、情報にフタを出来る時代じゃあないんです。

昔はテレビと新聞にフタをすれば、「一部の人間」が「世間の情報を操作できた」時代だったことは確かです。しかし、ネットがすべてを変えました。今はスマホを見れば、情報が流れてきます。

フジテレビという日本のテレビの牽引車が赤字に転落したのです。

そのニュースを扱わない姿勢は、いつか必ず、皆さんのもとに跳ね返ってきます。昔と違って「扱うべきニュースなのに隠蔽している」ことがばれているからです。

芸能ニュースも、大手事務所の不祥事や熱愛物は全然扱いませんよね?あれ、本当にいい加減にした方がいいですよ?

そもそも、何らかのタレントのスキャンダルが起きたのなら、その芸能事務所の教育がなっていなかっただけです。悪いのは事務所です。気を使う必要なんてないんです。

テレビは芸能事務所や、事務所と癒着している局の上層部の方向を向くのではなく、視聴者の方を向かなければ、信用は失います。そうそう。付け加えておくならば、フジが赤字に転落したのは、それが原因ですからね。

さて、まとめておきますと、フジテレビの営業赤字は私はさほど気にしません。

ちゃんと不動産業に着手しているし、内部にいた私は、そもそもあの局が「支払わなくてもいいお金」を支払いまくっていることを存分に知っているので、これでいい感じに支出を圧縮できるはずです。

このニュースはネガティブなものではなく、ポジティブに受け取っています。

フジテレビは儲かりすぎていたのです。なので、色んな人々が群がってきました。その結果、本来であれば支払う必要のないお金が山ほどあるのです。

今回のニュースでフジテレビは「こういう訳で赤字ですから…」と言ってそれらの金を切ることが出来るでしょう。

私は古巣に計り知れない恩義があります。しかしだからと言って同情のコメントをしているつもりはありません。

外から見て、客観的にそう思っているだけです。私は繰り返し申し上げている通りで、「2020年までにはフジテレビは3冠を取り戻している」と今でも思っています。

以上です。

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