EXILE ATSUSHIさんといえば、人気も実力も超一流のアーティスト。抜群の歌唱力と優しい人柄が滲み出るような歌声は多くの人を魅了し続けています。
そのATSUSHIさんは、今でこそEXILEの顔ですが、EXILEとしてデビューする前にはどん底ともいえるような辛い経験をしているんです。

今から15年前、音楽の専門学校生だったATSUSHIさんは、プロの歌手を目指してオーディション番組「ASAYAN」に応募しました。

この番組に、男子ボーカリストオーディションという企画があった。素人から参加者を募ってオーディション形式で選抜し、優勝者をデビューさせるという内容だ。

出典EXILE ATSUSHI 著  「天音。」より抜粋

優勝者2人は男性デュオとしてデビューすることになっていました。
ATSUSHIさんが20歳のときです。

7,000人集まった1次審査に合格したのはたった30人。そこから2次、3次と審査が続き、最終選考に残ったのはATSUSHIさんを含めて5人。番組はその様子をリアルに映し出しました。

予想外だったのは、優勝者が決まる前から、かなり大きな反響があったことだ。オーディションが進むにしたがって、僕は顔を知られるようになった。テレビの影響は本当に恐ろしいくらいだ。

出典EXILE ATSUSHI 著 「天音。」より筆者抜粋

最終選考は合宿形式で行われました。5人を組み合わせてできる10通りのデュオについて、あらゆる可能性を探りながら徹底的に審査が行われます。昼夜生活を共にすることで、ライバルのはずの5人の中にある種の絆のようなものも芽生えたと言います。また、この合宿では歌の技術だけでなく、候補者一人一人の人間性までもが浮き彫りにされていきました。「ATSUSHIさんは、5人の中で常にリーダーシップをとり、見る人を引き付ける力を持っていた」(審査員談)といいます。視聴者からの人気も高かったのです。

審査結果発表

「この中から2名が選ばれる。」候補者の全員がそう思って結果発表を待つ中、審査員から出てきたのは意外な言葉でした。

審査員: デュオ10組のうち、3組が非常に高いレベルにあるという結論を出しました。

出典ASAYAN より筆者書き起こし

3組が同率首位ということで、この3組に絞ってもう一度選考するということになったのです。

審査員: その3組に絞られた段階で、この5人のうち一人だけ脱落することになります。

出典ASAYAN より筆者書き起こし

3組の名前を審査員が読み上げたとき、なんとそこにATSUSHIさんの名前はありませんでした。

SME(審査員)サイドも佐藤(ATSUSHIさん)の実力は高く評価。しかし、今回はあくまでもデュオ。音楽的センスに歌唱技術、さらにはリーダーシップとすべてを兼ね備えた佐藤ですが、ほかの4人とのデュオとなるとその資質を十分に生かすことができないのではないか、SMEはそう判断したのです。

出典ASAYAN より筆者書き起こし

5人を常に引っ張ってきた存在だけに、落選は視聴者にとってもまさかの出来事でした。

思い上がったつもりはないけれど、それでも雲の上を歩くようなふわふわした気持ちがどこかにあったのは事実だ。5人残った最終選考で、真っ先に落とされたときには絶望で目の前が真っ暗になったのがその証拠。

出典EXILE ATSUSHI 著 「天音。」より抜粋

落選したときの気持ちをATSUSHIさんは著書の中でこのように語っています。

CHEMISTRY(優勝者)がデビューして、看板を見たりだとか、そういうときにもの凄い悔しさとかがこみ上げてきましたね、正直。CHEMISTRYに対して云々というのはないんですけど、負けた自分に対して。

出典金スマSP より筆者書き起こし

そのときの気持ちをこう振り返っています。

いや、正直に言ってしまおう。心が騒いだなんて、生易しいものじゃない。
バイクでこけて身体中がすり傷だらけになって、その身体中の擦り傷に塩を擦り込まれたような気分だった。(中略)擦り込んでいたのは自分だ。ケミストリーの二人には何の関係もない。

出典EXILE ATSUSHI 著 「天音。」より抜粋

味わった本人にしか分からない苦しみです。

まさに失意のどん底に突き落とされたATSUSHIさん。
しかし、ここから事態は思わぬ方向に進みます。

後にEXILEのリーダーとなるHIROさんがASAYANを見ていて、ATSUSHIさんの歌唱力にほれ込み、ちょうど活動していたグループ(J SOUL BROTHERS、EXILEの前身) でボーカルを募集していたこともあり、声をかけたのです。

初めて会ったヒロさんは、テレビで見て想像していたよりも、さらにカッコ良かった。それは外見のことというより、むしろ内面に属することだ。(中略)
ヒロさんの仲間になって、僕は自分の殻を打ち破り、もう一回り大きな歌手になる!

出典EXILE ATSUSHI 著 「天音。」より抜粋

そう決意したATSUSHIさん。もう一人のボーカルも加わり、ツイン・ボーカルで、グループ名もEXILEに改名してデビューします。

その後は、もう一人のボーカルが交代したり、メンバーが倍増したりと、EXILEの華々しい活動は多くの人が知るところです。

僕にとってもヒロさんたちにとっても、かなり辛いあの時期がなかったら、つまり僕が何の苦労もなくヒロさんたちのグループに入っていたら、EXILEは生まれていなかったんじゃないか。

出典EXILE ATSUSHI 著 「天音。」より抜粋

挫折は人を大きく成長させるんですね。
あの挫折があるから今がある。
運命とは不思議なものです。

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