2012年、iPS細胞(人工多能性幹細胞)の発見ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授。現在は京都大学でiPS細胞研究所の所長として活躍されています。その所長室に飾られているのは、意外なことに・・・

松岡修造カレンダー

出典 http://image.rakuten.co.jp

山中先生は現在、iPS細胞研究所の所長として400人以上の人員を束ねる管理職として仕事をされています。人類の医療を変えるかもしれないといわれるiPS細胞を発見し、ノーベル賞を受賞されましたが、「その名誉は嬉しいが、ひと時でも心から喜んだことはない。」「実現化してこそ、価値のある技術」「ものすごいプレッシャーの中、少しでも前に進めるべく努力している」と先生は語り、”走り”続けています。

毎日、”走り”続けるからこそ、まいにち修造!カレンダーをご覧になって自らを鼓舞されているのかもしれません。ちなみに、ご自宅には3種類のまいにち修造!カレンダーを飾っているそうです。笑)

また、”走る”の文字通り、山中先生はマラソンを趣味にされています。
お昼休みは昼食時間は5分とし、寸暇を惜しんでジョギングしに行かれます。

趣味をも、仕事に変えてしまうのが、山中先生の凄いところ。iPS細胞の研究資金の寄付を募ることを条件に京都マラソン、大阪マラソン、神戸マラソンなど関西の主要なマラソン大会で走っています。

何故そこまでするのか?

ノーベル賞を受賞してから、国のバックアップもあり、それなりの研究支援を得ているハズなのに、何故そこまでするのか?

それは山中先生が世界の医療イノベーションのスピード感、規模感を目の当たりにしているからです。先生はかつてアメリカのカリフォルニア大学グラッドストーン研究所で研究しているときに、日本の研究環境とのギャップを見せつけれらました。

グラッドストーンはオープン環境で、且つ、充実した研究機器があり、実験をサポートするスタッフがおり、研究者はクリエイティブなことに集中できるのです。また、その資金元は、医療の分野で成功をおさめた民間の会社や個人の寄付で成り立っています。

そして、研究者と民間企業との関わりが強いため、非常にスピーディーな決断をしていくのです。

これを日本でも実現したいという思いがあるのです。

そして、今や山中先生の援助者にはこんな人も。

建築家 安藤忠雄さん

出典 http://n-jinny.com

山中先生のビジョンに共感した安藤忠雄さんが関西の財界人に呼びかけ、5年で4億円の資金援助を計画しています。

強い想い

このように研究活動に加えて、資金集めにも奔走する山中先生。同じことをアメリカでする方が苦労しないかもしれないのに、敢えて日本で研究開発するのは、強い想いがあるからです。

iPS細胞しかり、再生医療を初めとするバイオテクノロジーや先端技術を駆使した医療技術は、海外で開発された製品を、日本に導入すると、海外の企業に利益が還元されるように、特許ライセンス料等がかさみ高額な医療となる傾向にある。これでは、手の届かない医療になりかねない。

すると、日本の医療に貢献できないし、多くの人に医療を提供することができない、本末転倒となる。だから、メイド・イン・ジャパンで技術を実現し、多くの人に提供される技術にしたい。

という強い想いが山中先生にはあるのです。

朗報

網膜再生の臨床研究プロジェクトが進み、iPS細胞移植1年後の網膜変性疾患の患者さんの状態は良好です。他にも、心臓を初め多くの組織や臓器、そして新たな医薬品の開発等に期待が寄せられています。

人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った細胞を人の体に移植するという世界初の手術から1年。2日会見した高橋政代・理研プロジェクトリーダーは患者に異常は認められないとし、「全部予想通り。早く次に進みたい」と研究前進へ意欲を示した。

出典 http://www.kobe-np.co.jp

最後に

ノーベル賞を受賞後も、難病で悩む患者さん、医療技術の発展、そして日本、に対する貢献を常に考え、謙虚に、真摯に学び行動する。そして、ときに修造カレンダーで元気をもらい、続け走り続ける山中先生の姿には頭が下がります。これからも元気に頑張って頂きたいです。

iPS細胞とは

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某メーカーのアラフォー研究開発者
科学、イノベーション、医療・健康、ビジネス、社会問題など中心に
「アハ!」的発見の記事を目指します。
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