トリップアドバイザーはじめ、世界中の観光ガイドで「Top 'germiest' tourist attractions in the world」といった特集で常にトップ5内を維持して来たシアトルの「ガムの壁」が、20年ぶりに完全清掃され無くなってしまう事になりました。

この壁は、シアトルのダウンタウンにある公共市場パイクプレイス・マーケットの裏手にあるマーケット劇場のものです。もとはといえば1993年のこと、開演待ちの人々が噛んでいたガムを退屈しのぎに貼付けたのが始まりでした。

何度掃除をしてもすぐ付けられてきりがないため、あきらめて放置した結果がこれ。

出典Photo by Eko

劇場の入口とボックスオフィスですが、場所柄、前衛的な演目や際どいコメディをかける、今でも現役の劇場です。ものすごいベタ付き加減ですが、ご覧の通りチケット購入にも各クレジットカードに対応しています。

夏に行くと長年積み重なったガムがほどほどに柔らかくなっていて、ここだけ空気が糖分を帯びて粘っこいというか、振り払ってもまとわりつく妙なる薫りとともに、無視出来ない不衛生感を醸し出していました。

それがあるからこそ夏に行くべきだ、固まっていて匂わない寒い時期に行くのは邪道だと主張する人もいたり…(シアトルの人って変なんです)

壁一面なので面積もすごいですが、近くに寄ると迫力のナマナマしさです。

長年のうちにはアートして行くひともいたり、

ガムでプロポーズした人もいたようです。

清掃理由は「ガムの糖分のため」ということですが、レンガは糖分に弱いんでしょうか。でも20年もへばりついていたものは、下の方が悪くなっているのかもしれませんね。ガムって腐るのかなあ…

作業開始は来週火曜日、11月10日です。
この完全清掃を記念(?)して、所在地のパイクプレース・マーケットでは9日までFacebookで「ガムの壁フォトコンテスト」を開催しています。

ガイドブック等には「触りたくない」として紹介されているのに、くっつけられたガムに口を寄せている写真がたくさんアップされています。ひえー。

不潔なものが一掃されるのは嬉しいと思うのがいいんでしょうが、長年積み重なった歴史あるものは、それがたとえ誰かが噛んだガムだとしても、無くなってしまうのはとても寂しいです。

でも掃除してきれいになった後に、またきっとくっつけに来る人がいて復活してくれるだろうという気もします。
だってせっかくの「不衛生な観光スポットTOP5」ですから(笑)

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