「毒親」という言葉を聞いたことがあるかと思います。子供に暴力をふるう親、子供に性的虐待を与える親、育児放棄する親。でも、これだけではないんです。毒親とは「子供の人生に悪影響を与える親」のこと。子供の心に恐怖心と不安感を与えてしまうこと。これが「毒親」なのです。

躾けの一環として、親であることを全面的に押し出す。また、過度なコントロールや干渉。これらは全て子供の成長にとってよくないこと。でもこれをしてしまうのが「毒親」だというわけです。

そんな「毒親」のせいで子供の人生がめちゃめちゃになるケースも、この世界には少なくありません。子供にとって生涯トラウマになる出来事を植え付けたり、子供の人格を歪めてしまったりする親は、いくら実の親であっても子供を育てる権利はないのです。

社会には、血の繋がった関係だからこそ子供に根深く傷をつけてしまうことだってあるのです。今回、アメリカのオハイオ州で父親を殺害して服役中の母親がもうすぐ出所ということを知った10歳の男の子が裁判官に「母親をずっと刑務所に入れておいてください」という手紙を書いたことが話題になっています。

目の前で父を殺害され生涯消えることのない恐怖を味わった

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事件は2009年、オハイオ州のミドルタウンで、子供達にとって良きパパであったロバートさん(当時25歳)が妻のシャノンに殺害されるという悲劇が起こったのです。しかも殺害される様子を、この10歳の少年は目撃していたのです。

「親愛なるピーラー判事さん。ママを刑務所から出さないでください。パパは僕の目の前でママに心臓を一突きされたのです。パパは僕の妹を抱いていました。パパに突き刺したステーキナイフを引きぬいたママは、シンクでそれを洗い流していました。僕と妹はそれ以来、どんなことも楽しめなくなってしまいました。パパが生きてくれていたら、今の10倍はきっと楽しい人生が送れたと思います。ママがあの家に帰って来るのが怖いんです。ママにはずっと刑務所にいてほしいのです。」

出典 http://www.nydailynews.com

10年の実刑判決を受けたシャノンは6年で出所することに。これまで、少年と妹は亡くなったロバートさんの母親で祖母に当たるパトリシアさんに育てられてきました。でも今は、父を殺した母の出所が怖いという恐怖を感じているとのこと。このことをパトリシアさんはメディアに伝えました。

仮釈放のヒアリングは11月4日。この日を境に、引き裂かれた少年と少女の心はまたも深く傷ついてしまうことでしょう。「毒親」のこうした行為が6年間子供達に恐怖と不安を与え続け、成長過程で大きな悪影響をもたらしているのです。そしてそれは一生続いて行くのです。

子供から最愛の父親を奪ったというだけでなく、子供の未来も、ロバートさんの家族も人生を奪われました。シャノンはもう子供達に会う資格はないでしょう。親だって人間。もちろんミスをします。でもそのミスが一線を超えてしまうと、子供はいくら実の親でも一生許すことはないでしょう。

毒親にならないためにはどうすべきか

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子供が社会で生きていけるように躾けることはもちろん大切。でも、子供に押し付けたり過度の干渉をしたりすることは結局親の自分たちの自己満足でしかないのではないでしょうか。子供も一人の人間。人が人を育てるには、コントロールしているだけではだめなのです。

何より、親の身勝手で子供の人生を大きく狂わすようなことをしてはいけないのです。普段必死で子育てしている私達も、気付いていないだけで子供の心を深く傷つけてしまっているかもしれません。子供が親に恐怖や不安、また不信感を抱くようにならないためにも、子供との接し方を今一度見つめてみるのもいいかも知れません。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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