昨日の夕方の報道番組「ワンダー」で、❝突然の重病宣言、納得して治療を受けるには?医者との向き合い方を徹底解説 ❞というタイトルで、セカンドオピにオンについて解説がありました。

しかし、あくまでも私の個人的な感想ですが、思っていたよりもあっさりと簡単な解説で終わってしまった印象があります。

そこで、セカンドオピニオンについて知っておきたいことを、まとめました。

セカンドオピニオンとは?

セカンド=第二、オピニオン=意見ですので、直訳すると第二の意見という意味です。

手術するかしないかなどの重大な決断をしなければならない時に、主治医から十分なインフォードコンセント(説明と同意)を得ることができたとしても、医学的な知識が乏しい一般の人には、不安や迷いもあるでしょう。

そこで、主治医とは別の専門医からも意見を聞こう、というのがセカンドオピニオンです。

8割の医師は、セカンドオピニオンを積極的に受け入れている

セカンドオピニオンに対して約8割の医師は、患者さんから「セカンドオピニオンを受けたい」と要望されても、「不快ではない」と答えています。

この調査は、医師専用の情報交換サイト「メトピア」で、様々な診療科に属する
約3900人の会員に2015年2月にサイト上で行ったものです。

セカンドオピニオンを求められた経験のある医師は59.9%で、そのうち87.4%が「不快ではなかった」と回答しています。
セカンドオピニオンを患者さんから言い出された経験のない医師も、84%が「仮に言われても不快に感じないだろう」と回答しています。

セカンドオピニオンを患者さんから申し出られたときに、その患者さんとの信頼関係に影響があるかどうかも尋ねています。
その結果、78.9%が「影響はない」と答え、「悪い影響があるかもしれない」と答えた医師は10.6%でした。

自由記述では「患者さんの当然の権利」「より客観的で多角的な診療が可能になる」と肯定的な意見が多かったようです。

その一方で、厚労省が行った患者5000人へのアンケートでは、「セカンドオピニオンを求めたことがある」と答えた患者さんは、22.4%にとどまっていました。

良い医師を見分ける方法の1つとして、森田豊先生は以前、健康情報番組で「セカンドオピニオンを嫌がらない」という項目を上げておられました。

不可能なケースもある。

セカンドオピニオンを受けるためには、条件もありますし、不可能なケースもあります。

・まず、対象は原則的に患者さん本人となります。
家族の場合は、本人の同意書 が必要です。
・患者さんが未成年の場合は、続き柄を証明できる書類の提出を求められます。

次に、主治医から診療情報提供書や血液データ、レントゲンやCTなどの画像CD(フイルム)を貰ってくることが必要となります。

今までの詳しい経過や既往症(今までにかかったことのある病名)、服用中の薬剤名などを書かないといけないので、セカンドオピニオンを嫌がる医師の中には、この作業が負担だと言うケースもあります。
セカンドオピニオン先では、検査は原則的には行いません

不可能なケースとしては次のようなものがあります。
・医療訴訟を目的としている
・転院が目的である
・既に治療を終えたものを検証したい

今の主治医は、なんか頼りなくて信用できないから転院しよう!といった目的では、セカンドオピニオンは使えません。

予約制で自費です

①主治医に予約を取ってもらう

セカンドオピニオンを受けるには、まずは主治医に申し出て、必要なデータや画像、カルテのコピー等の診療情報提供書を用意してもらいます。
そして、主治医側からセカンドオピニオン先の医療機関に電話やFAXなどで予約をとります。

患者さんが自ら医療機関に連絡して予約を取れることは、まずありません

A大学病院の消化器外科のB教授のセカンドオピニオンを受けたいと言った場合、多くは1か月に1回です。学会などで休診となる場合もあります。

大学病院の場合、1つの診療科に1人~5人くらいの医師が、1か月に1回ずつセカンドオピニオン外来を担当するといったケースや、2週間に1回ずつと言ったケースが多いです。
(病院や診療科によって違います)

②セカンドオピニオンは自費になります。

ある私立民間病院では30分2万1600円10分延長ごとに1万円です。

ある大学病院では、原則60分以内で(申込書に記入する時間を含む)3万2400円、60分を超えた場合は15分ごとに3240円です。
30分未満で済んだ場合は1万6200円となっていました。

4万円ほど用意していく必要があるでしょう。
決して安いとは言えない金額ですので、セカンドオピニオンを受けるかどうかはよく考えましょう。

昨日の報道番組では、NPO法人「ささえあい医療 COML」の理事、山口育子さんが「あまり期待しないほうが良い」という類の発言をされていました。

セカンドオピニオンを上手に受けるために知っておきたいこと

①同じ系列の病院ではなく、
    違う系列の病院で。


KクリニックのK先生から癌だと言われてO大学病院にセカンドオピニオンを受けに行ったとしましょう。
この時に注意したいのが、KクリニックのK先生がO大学病院の出身だった場合です。

例えば、K先生はO大学病院の准教授だったけど、父親の跡を継ぐために5年前にO大学を退職したなどのケースです。
O大学病院のセカンドオピニオン医師O先生が、准教授より下の立場の講師だったらどうでしょうか?
K先生よりも経歴は浅いです。もしかしたらO先生の指導医だった先生がK先生かもしれません。

紹介元のK先生は元准教授、セカンドオピニオンを行ったO先生は講師。
この場合O先生は「K先生が手術したほうが良いと言っているなら、そりゃあ手術だろう」となってしまいがちです。

できれば、主治医と違う系列の病院でセカンドオピニオンを求めるのがベターです。

大学病院には、連携病院や関連病院と言われる病院・クリニックが何千とあります。
やはり、セカンドオピニオンを行う医師よりもクリニックの先生の方が医師としての経歴が長く立場が上の場合は、よほどでなければ反論は言い難いでしょう。

さっとデータなどを見て、「僕もこれでいいと思いますよ」と言われて、10分ほどの診察だったという人もいます。

主治医がO大学出身なら隣の県のH大学でセカンドオピニオンを求める、などの一工夫が必要です。

②メモにまとめて行こう!

今、一番困っていることは何かや、聞きたいことなどをメモにまとめて行きましょう。
また、主治医が作成した診療情報提供書に大まかなことは書いてあるかもしれませんが、ご自身でも今までの経過をメモにまとめて行きましょう。

セカンドオピニオン医師から確認されることがあるかもしれませんので、きちんと答えられるようにしていきましょう。

③お薬手帳も持って行きましょう

これも、診療情報提供書に医師が記入しているでしょうが、持って行った方が良いでしょう。おそらく確認させると思います。

医者は神様ではないから・・・

セカンドオピニオンを受ければ、何もかも解決するという訳ではありません
残念ながら、医療には限界もありますし、100%確かな検査というものも存在しません。
また、医者は神様ではありません。

セカンドオピニオンを、名医に巡り会うための1つの方法だと思っている人も少なくないようですが、それはちょっと違うのではないかなあ・・・・と思います。

昨日の報道番組で「セカンドオピニオンに、あまり期待しないほうが良い」と言われたのは、そういう意味なのでしょう。

まだセカンドオピニオンという言葉が全く定着していない25年以上前に、私も主治医の勧めで別の専門医の意見を聞きに行ったことがあります。
今で言うならば、セカンドオピニオンに当たると思います。

紹介状は私の性格や学歴なども書かれていて、3枚にもなっていました。
(明るくマイルドですが、時折ナーバスな一面が見られることがあります。と書いてありました。)

大きなレントゲンフイルム(当時はCDはまだなくてフイルムでした)も持って行きました。
某県の大学病院の関連病院からお隣の府の大学病院へ、「手術をするべきかどうか」&「診断を確定的なものにしたい」という目的でした。

その当時は、今のようなセカンドオピニオンというシステムはまだなかったので、初診料と診察代だけで済みましたが、セカンドオピニオンを受けて何か大きな進歩があったわけでもなく、引き続き投薬でコントロール&経過観察という結果で、手術を受けたのはセカンドオピニオンから3年後でした。

もしも、2万円~4万円も支払っていたら「高い!!」と思ったでしょう。

セカンドオピニオン終了後は主治医の元へ

もしも、セカンドオピニオンを受けた医師に今後もずっと診察してほしいと思ったとしても、いったん主治医の元へ帰されます。
転院したいのであれば、主治医に改めて転院の為の紹介状を書いてもらう等の手続きが必要となります。

セカンドオピニオンは30分や60分の時間を確保しているので、医師もゆっくりと丁寧に診察できます。しかし通常の診察でもその医師が、同様に丁寧に診察しゆっくりと話をして下さる可能性は低いです。

診察中の態度や話し方、表情、雰囲気、医療に対する考え方、患者さんと向き合う姿勢
などは、それほど変わらないでしょうけれど・・・

あなたにとって名医&良医とは・・・

既に述べたように、残念ながら医療に100%は存在しませんし、医者は神様ではありません。
セカンドオピニオンは、名医や良医に巡り合うためのものでもありません。

セカンドオピニオンについて述べましたが、
「この先生でダメだったら諦めがつく」、「この先生が一生懸命やってくれてもダメだったらそれはもう仕方がないよ」と思える医師が、あなたにとっての名医であり良医でしょう。

そんな医師に巡り逢うことはとても幸せなことで、名医や良医と思える医師に出逢えただけで、病気が良くなりそうな気がしてきます。

病気と付き合っていかなければならない人たちが、
信頼関係という強い絆で主治医と結ばれて、二人三脚で治療に臨めることを願っています。

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患者からの目線と元医療従事者としての目線とで、医療や健康に関する記事をメインに書いています。
4度の手術に膠原病でバツイチで・・・と波乱万丈の人生ですが、”人生に喜びや笑いを添付したら結果は出るはず!”という「喜笑添結」で毎日を過ごしています。

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