映画にもなった「奇跡のリンゴ」で一躍有名になったリンゴ栽培者の木村秋則さん。生活はかなり楽になったハズなのに、何故か歯を入れない。不思議に思いませんか?その理由に考えさせられます。

10月26日にNHKで放送された「プロフェッショナル 仕事の流儀」での岡村隆史さんのインタビューで語りました。

木村さんの奇跡のリンゴのストーリーはよくご存知の方も多いことでしょう。無農薬栽培に挑戦して8年もの極貧生活を送りました。その生活ぶりは、壮絶なものでした。野菜が買えないので、雑草を調理して食べたり、3人の娘さんは文具を買うお金もなく、消しゴムを3等分して使ったり、とても辛い生活でした。

それでも、木村さんはよき理解者であり、かけがえのない存在である家族に対して、せめて気持ちだけでも明るくしようと”誰よりも笑う”ことを決めたそうです。笑うと周りも自分も落ち込まない。

そんな、木村さんですが、さすがに疲れ果て、極貧生活の6年目に「死のう」とロープをもって山を彷徨いました。そのときに、ドングリの木が悠遊と自然の中で育っているのが目に入り、農家魂に再び火が付きました。「リンゴも同じことができるのではないか」と思い立ったのです。

その答えはにありました。自然と同じ環境に土の状態をもっていけば、虫も寄り付かず、病気にもなりにくい。雑草は敢えて生やしておく。自然の状態を再現する自然栽培方法を確立したのです。

そして、8年目に見事なリンゴがなり、涙したのです。

今や、日本一有名な農家となった木村さん。だからこそ、奢らず、未来に向いて実直にありたいと考えています。

木村さんは、極貧時代のつらいときに、どうしてもお金が欲しくてキャバレーの呼び込みをしていました。そのときに、テキ屋に顔面を殴られ、がなくなったそうです。歯はなくなると、周りの歯が寄ってきてバランスが崩れます。そして虫歯になり、歯医者にいけなかった木村さんは自分で歯を抜くのでした。

こんなつらい体験。普通なら忘れたいものです。しかし、「この体験を忘れてはならない。」 「どんなにつらくてもリンゴに向き合い、零合の木であるリンゴこそが主役であると思い続けてきて今がある。」 だから、忘れたくない。

「初心を忘れないために、敢えて歯を入れない」と語ったのでした。奥様にどんなに進められても歯医者にいったふりをして帰ってくる。そして「歯医者に行ってきたよ、ハハハ!」と言って笑いのける。

これが、奇跡のリンゴを生み出した木村さんの素顔です。
自身の使命に真っ直ぐだからこそ、敢えて歯を入れないのです。

これからの目標

木村さんは今も前を向いています。大きな目標のひとつが「2020年東京オリンピックで世界一の食材を世界の人々に食べてもらい、もてなしたい。」です。日本をPRするチャンスでもあり、世界の人に思い出をつくってもらいたい。それが願いなんですね。

そのために、木村さんは全国の農業者に呼びかけて自然栽培を伝承しています。肥料を使わず、土を育て、果実、野菜を育てる。いち農業者としてでなく、組織でもって多くの良い食材を生み出すために、人生そのものを捧げているんですね。また奇跡をみせてくれそうですね。

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