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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
妊婦さんといえば、お腹や腰回りを中心に、ふっくらした体型のイメージがあります。でも最近では、やせ型の妊婦さんを見かけることがありませんか? あるいは周囲が妊娠に気付かないほどほっそりした体型なのにもう臨月だと聞いてびっくりしたような経験はないでしょうか?

今回は痩せ型女性の妊娠について、医師に詳しい話を聞いてきました。

どれくらいが「やせている妊婦さん」なの?

よく「妊娠中の体重増加は何kgまでに抑える」とか、肥満体型の妊婦さんは妊娠高血圧症候群になったり、子どもが糖尿病になるリスクが高い、という話は聞きます。でも反対に体重が少ない、いわゆるやせ型の妊婦さんには特別な注意点や、リスクはあるのでしょうか?

まず、どこからがやせ型に入るのか考えてみましょう。やせている、太っているの基準は身長とのバランスによって決まります。

【BMI(ボディ・マス・インデックス)】
体重(kg)÷身長(m)の二乗
(健康的な数値は22前後)

日本人の若い女性では、これを下回る人が多いのが現状です。街で見かけて「とてもやせているな」という印象を与える女性はBMI18.5程度であることが多いでしょう。

やはり危険! やせ型妊婦さん!

妊婦さんの場合も、このBMI18.5をやせ過ぎの指標としています。こうしたやせ過ぎの妊婦さんの場合
・胎児が低体重で生まれる・子宮内発育遅延
となる可能性が、標準的な体重の妊婦さんに比べて多いといわれています。

これまでは、赤ちゃんが多少小さく産まれることは、問題ではないようにいわれてきましたが、お腹の中で栄養が十分いきわたらずに長い期間を過ごした赤ちゃんは、体質的に少ないエネルギーでも脂肪を蓄えるようになるといわれます。このことから、胎内での栄養状態が原因で肥満に悩まされる赤ちゃんが増えることも懸念されます。

【やせ型妊婦が胎児に与える影響】
やせ型妊婦から生まれた赤ちゃんがかかりやすい疾病は、
・虚血性心疾患
・脳梗塞
・先天性脂質代謝異常症
・神経の発達の異常
など

増え続けるやせ型の女性

近年、やせ志向が進み、20代の女性の4人に1人がやせ型の体型であるといわれています。また20代の女性の、一日当たりの平均エネルギー摂取量は1995年の1800kcal台から、2011年には1600kcal未満まで減少しており、今後もやせた女性とやせた妊婦さんが増える可能性が危惧されます。

肥満は目の敵にされがちな現代ですが、やせ過ぎもやはり避けたほうがよい身体の状態です。

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医師からのアドバイス

体質的なもので食べても太れない、という人もいますが、いわゆるモデル体型はリスクの点から妊娠に向く体型ではないことを肝に銘じて、無理なダイエットなどせずに妊娠前の適正な体重、十分な栄養を摂取し、妊娠時期に適した体重増加を心がけたいですね。

(監修:Doctors Me 医師)

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