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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
爪を見ると、ピンクの部分がほとんどで、先端に少し白い部分がついていますね。ピンクの部分は爪で守られているため、皮膚の一番外側にあたる表皮の構造が欠けています。深爪とは、このピンク色の部分まで爪を切ってしまい、爪床(そうしょう)という爪の下にある皮膚が露出してしまった状態のことをいいます。爪を切りすぎてしまったり、小児の癖によるもの、また大人でもストレスなどで爪をかじりすぎると深爪になることがあります。

今回はこの「深爪」について医師に伺いました。

深爪が感染を引き起こす原因に?

爪床は表面のバリアをつかさどる表皮が欠けているため、刺激や感染に弱いです。通常は爪で守られているため問題ありませんが、深爪になるとそこが露出してしまい、感染を起こしやすくします。また、爪床にまで感染が広がると薬が届きにくいため治りにくく、感染をコントロールするために爪をはぐ必要が出てくるケースもあります。

昔から「夜に爪を切ると親の死に目に会えない」という表現がありますね。これは、「夜爪を切ると暗いので深爪をしやすく、感染を起こして死に至るため、親が死ぬのを見る前に自分が死んでしまう」ことを表しているといわれています。今では死に至ることはほとんどありませんが、稀に感染をコントロールするために指を切断しなくてはならないケースもあります。

そのほかの疾患

また、深爪をすることで、爪が延びるときに周囲の皮膚に食い込んでしまう陥入爪(かんにゅうそう)という疾患を起こすことがあります。軽症の場合はテープなどで皮膚を引っ張り、爪から離すことで解決しますが、重症例では爪をはがしたり、手術が必要となる場合もあります。その他にも、巻き爪を起こしてしまうこともあります。

深爪はどう対処する?

深爪をした状態でハイヒールなど指先に力がかかるものをはくと、巻き爪や陥入爪を起こしやすくなるので、できるだけゆったりとした靴下や靴を履きましょう。また、感染を起こして赤くなったり腫れていないかを毎日確認し、お風呂あがりにシャワーで流して汚れを取りましょう。しみる場合は石鹸を使わなくても構いません。

正しい爪の切り方をマスターしよう!

深爪を防ぐためにも、正しい爪の切り方のポイントを3つご紹介しましょう。

1. お風呂にはいった後、水分量が増えて爪が柔らかくなった時に切りましょう。乾燥して固くなった爪を切ると思わぬ向きに割れたり、爪が裂ける原因となります。

2.左右の端は皮膚よりも飛び出した状態にして、まっすぐ切るのが巻き爪や陥入爪を防ぐうえでよいとされています。できあがりが四角く見えるのでスクエアカットと呼ばれています。爪の白い部分は多少残っても問題ありませんので、ピンク色の部分を傷つけないように切りましょう。

3. 最後にやすりをかけるのですが、左右に往復すると割れる原因になるので、一方向に向かってかけるようにしましょう。

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【医師からのアドバイス】

深爪をすると痛いだけでなく、感染や巻き爪、陥入爪など厄介な合併症を起こす可能性があります。特に感染は広がると手術を要するほどの大事となることもあるので、赤みや腫れ、痛みが強まるなどの症状がある場合には、早めに皮膚科を受診するようにしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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