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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
妊娠週数はWHOが定めた基準で、「最後の生理が始まった日を妊娠0週0日とし、280日後の妊娠40週0日を出産予定日」としていますが、これはあくまで目安です。
そのため、出産予定日に赤ちゃんが必ず生まれるというわけではありません。では、妊娠何週目で赤ちゃんを産むのが理想的なのでしょうか?

理想的な出産のタイミング

正期産とは、妊娠37週0日~41週6日の間に出産することです。この時期の赤ちゃんは身体機能が十分に発育しており、お腹の中からいつ出てきても問題のない状態になっています。この期間に生まれると、理想的、と考えられています。

過期産の4つの弊害

妊娠42週以上のことを過期産といいますが、赤ちゃんがお腹の中に長くいることで、さまざまな悪影響があるといわれています。特に問題なのが、羊水の減少と胎盤機能の低下。それらにどのような危険性があるのか、またその他のトラブルについて具体的に見て行きたいと思います。

1:羊水の減少
妊娠が進むにつれて、赤ちゃんの腎臓の血流量が減少し、おしっこの産生量が低下してくるので、羊水量が減少してきます(羊水の多くは、おしっこからできています)。羊水は、赤ちゃんやへその緒にとって、クッションのような役割を果たします。羊水が減ってしまうと、陣痛で子宮が収縮した際、へその緒が子宮の壁と赤ちゃんの体に挟まれて、圧迫を受けやすくなります。へその緒は、赤ちゃんの命綱なので、この事態が続くと、赤ちゃんにとっては、命の危機になります。

2:胎盤機能の低下
胎盤にもタイムリミットがあります。妊娠が長引いてしまうと、胎盤の機能は低下し、胎盤で養われている赤ちゃんにも影響が及び、お産の際のストレスに耐えうる予備能力が低下してしまうのです。

3:巨大児
週数にかかわらず、4000グラムを超えると巨大児といいますが、過期産では巨大児となる確率が増えます。巨大児は肩甲難産や分娩時外傷、母体の膣や外陰部の重度の裂傷などの頻度が高くなります。

4:胎便吸引症候群
通常、胎児は子宮内では、排便はしません。分娩後、呼吸した際に口の中にあった胎便を飲み込んでしまうと肺が便まみれになり、重度の呼吸障害をひきおこしてしまいます。過期妊娠ではこの病態が非常に起こりやすく、また、重症化しやすいのが特徴です。

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通常、日本では過期産を回避できる

日本では42週を超えないように分娩を行うことが一般的です。医師は赤ちゃんの大きさ、子宮底の高さ、子宮口の開き具合などを慎重に見ていくことで出産予定日を修正していきますが、それでも、実際に産まれた赤ちゃんが「妊婦検診で言われた大きさと全然違った!」ということは珍しくありません。赤ちゃんを産む時期も人それぞれです。妊娠中は、ちょっとしたことで、不安になることが多いと思いますが、できるだけリラックスして、過ごすようにしましょう。

そして、何か分からないことがあったら、かかりつけの医師に相談しましょう。

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