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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
女性ホルモン注射は、本来体内で作られている女性ホルモンを補うため投与するもの。更年期障害に悩む女性や、性同一性障害で男性から女性への性転換を希望される人に適用されます。

今回はこの女性ホルモン注射について、詳しい話を医師に聞いてきました。

そもそも、女性ホルモンはどんなもの?

・思春期以降の女性の卵巣から放出される性ホルモン
・乳房の発育や恥毛の生育など、成人女性の体つきを作る二次性徴期に活発に働きかける
・ホルモンの放出量は、排卵や月経と深く関係して、放出のピークを作ったり増減する
・カルシウムの代謝を司ったり、脂肪の蓄積や体毛、性フェロモンの産生などに必須

本来体内で作られ、このような役割を持つ女性ホルモンを補うのが女性ホルモン注射です。

更年期障害の女性への治療

女性ホルモンは、更年期を前に、卵巣の機能が落ち込んでくると、その放出量が減少します。その影響でさまざまな症状が出ます。

【更年期障害の症状】
・皮膚のつやがなくなり、しわ・シミができる
・月経周期の不安定(最終的には閉経)
・骨粗しょう症
・精神的な落ち込み
など

これらはある程度年齢に伴い、起きてしかるべき反応ではありますが、あまりに症状が強くつらい場合は、注射で女性ホルモンを補うことによって、症状を緩和することができます。

性適応障害に対する治療

女性ホルモンの注射は、性適応障害に対する治療にも使用することがあります。性同一性障害とは、生物学的な性別と自分の認識が不一致である障害です。

一定の条件を満たし、その障害が強い場合には、自分が認識している性と体の性を一致させるため、性転換手術を行うことがあります。その際に重要なのが女性ホルモンです。

手術によって見た目は変更できても、体の中で作られるホルモンまでコントロールすることはできません。そこで女性ホルモンを外から投与することで、女性特有の丸みを帯びた体に近付くことが可能となります。

しかし、ホルモン投与によって、がんの発生率が上がったりや副作用が出る可能性があります。また、逆に注射を辞めると更年期障害に近い症状が強く出ます。適用は慎重に判断する必要があります。

ホルモン注射の投与を受ける場合は…

【頻度】
注射は基本的に1ヶ月に1回程度

【料金】
保険の適応にもよりますが、診察料合わせて1万円くらいかかることもあります。

【ホルモン注射を受ける先】
婦人科が多いですが、内科やその他性同一性障害専門クリニックなどでも投与が可能です。適用する場合、投与するホルモンの量を調整するため、体内のホルモン量を測定する採血検査や、骨粗鬆症の状況をチェックするレントゲン検査なども必要となります。

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医師からのアドバイス

ホルモン投与には、医師の判断が重要です。興味を持ったかたは一度お近くのクリニックを訪ね、相談してはいかがでしょうか。

(監修:Doctors Me 医師)

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