記事提供:子ある日和

私の娘は、生後直ぐ心臓の疾患があり病院に通院の毎日を過ごしていました。

そして生後3ヶ月で先天性横隔膜ヘルニアである事がわかり緊急手術をしました。娘のお腹には今でも大きな手術跡があります。

健康に生んであげられなかった事、女の子なのに体に大きな傷を残してしまった事、はじめての子供だったのでどうやって育てていけば良いか随分悩みました。

そんな時娘の病気を見つけて下さった先生が…

「お母さん前を向いて下さい!娘さんはとても運の強い子です、命が助かったのは生命力の強さとお母さんが病院に連れてきてくれたからです」

「これから先、娘さんは通院や傷跡の事で辛い思いをする事もあるかもしれません、でもそれを支えていけるのはお母さんだけです、娘さんはこれからも元気に生きていけます」とお話してくださいました。

私は未熟だった自分がとても恥ずかしくなりました。本当は娘の為に悩んでいたのではなくて他人からどう思われるか気になって娘の為に思い悩むふりをしていたのだと気づかされました。

主人と娘の育て方についてたくさん話をしました。この子に何を伝えたいかを真剣に話し合いました。私はその時本当の意味で母親になれたのだとおもいます。

【強く生きる事】傷跡の事をからかわれても、それを悲観する事のないように強く育てよう

【優しく生きる事】病気や体の不自由な人を見たら手を差し伸べられるように育てよう

私の子育てはここから始まりました。病気を持っているからと家に籠っていてはいけないと、市が主催する子育て支援センターに毎日のように連れて行きました。

私にもお母さん友達がたくさんできて、とても楽しい子育てをする事ができました。

そんな娘も5歳になりました。

幼稚園ではしょっちゅう先生に怒られますが、誰よりも元気です。幼稚園に迎えに行くとたくさんの友達に囲まれて本当に楽しそうに過ごしています。

運動会では選抜リレーの選手に選ばれるくらい活発な子にそだちました。

幼稚園の先生から聞いたのですが、傷跡の事を友達に聞かれた時に「これは、皆に助けてもらった印なんだ、だから少しも恥ずかしくない」と話したそうです。

折りにふれて病気の話をしていたのですが、まさかそんな風にお友達に話す事ができるとは思ってもいなかったので、驚きました。

先日、定期検診の為病院に行った際に先生から「お母さん、5年間よくがんばりましたね、ここまで何もなければもう大丈夫です。娘さんは他の子と同じように白髪になるまで生きていけます」と言われました。

ずっと封印していた涙が溢れ出ました。

何100回通ったか分からない病院からの帰り道、娘が突然私に言いました。

「ママなんで泣いたの?どこか痛いの?荷物わたしが持ってあげる」と娘の優しさが手のひらから伝わってきてまた涙がでました。

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