ブラック企業??

とにかく忙しい会社でした。

僕は、その仕事が果たして世の為人の為になっているのかまるで実感を持てないまま、ただ毎日の動ける限りの時間の全てを、降りかかるミッションの束をこなす為に費やしていました。

夜のオフィス。

誰もいないはずの室内に鳴った内線電話。崩れた書類。けれどもそういうことに全く怖さを感じていなかった僕は、その時少し壊れかけていたのかも知れません。

こんな風に夜中まで働くのが当たり前だった僕のいたこの会社は、今で言うなら「ブラック企業」と呼ばれるのかも知れません。

仕事の成功とは、一夜の夢の花

当時無我夢中で取り組んだミッションの一部は、その後色々な人の努力や、社会の流れや、技術革新等々を経て大きな花を咲かせました。

この花は、間違いなく当時一緒に働いた、夢を抱き、仕事に命がけだった沢山の同僚たちの汗と涙の結晶だと思います。どこに名前が残るわけでも、誰かに褒められることもありませんが、僕もその中の一粒の汗であり涙であったことが、今はとても懐かしく、そして誇らしいと思えます。

きっと仕事の成功という『花』は、山盛りの仕事の残骸の上に、本当に稀に「ポツリ」と咲いて、そして人知れず散る定めにあるものなのでしょう。

まるで一夜にして散る、月下美人のように。

午前3時の無法地帯

2013年に公開された映画『午前3時の無法地帯』で、本田翼の演じた「モモちゃん」は、イラストレーター志望のデザイナーです。パチンコ屋のポップやポスターを作るデザイン会社で、小ロットの納期の短い受注にてんやわんやの日々を送っていました。

帰宅はいつも最終電車、徹夜だって当たり前の中、新人のモモちゃんはみんなの弁当の買い出しも至極当然にやらなくてはなりません。これでは流石にブラック企業と言われても仕方がありませんね。。。

仕事の大失敗あり、失恋あり、そして遂には不倫疑惑まで・・・と、もう仕事も恋もメチャクチャ。どうしてこんなに上手くいかないことばかりなんだー!!と叫ぶモモちゃんでした。

でも、

仕事も恋も失敗ばかりなのですが、何があってもモモちゃんは、また挫けずに仕事に立ち向かい、食らいついていきます。

映画の劇中ではその根性にほだされて、個性豊かでプロフェッショナルな同僚たちが陰になり日向になって力を貸してくれるのですが、この場面にはオジサン心がジンジン来ます

 「仕事も恋も諦めたくない。どっちも100%じゃダメですか?」

という問いに「いいよ全然。やって見せてよ、応援するから」と答えてあげたくなります。この気持ちは僕と同年代の貴方ならば、きっと分かってくれると思います。

二時間半の長編なのですが、まるで飽きることがありませんでした。キュンとするいい場面がいっぱいあります。モモちゃんの頑張りや健気さには、きっと僕と同年代じゃない貴方もノックアウトされるに相違ないでしょう。

世の中には本気でやらないと出来ないことがあります
その時に頑張らないと出来ないことがあります
いつもいつも手加減しながら走っていたら、100m走だってマラソンだって、どちらも勝つことは出来ません。

勝ちたいと思うか。
別に勝ちたいとは思わないか。
その価値観は「白」か「黒」かの二つではなくて、色んな色があるのだろうと思います。

この映画のラストシーン。

つまり、仕事とは。。。?

の答えは映画のラストで観て欲しいと思います。
恋や仕事に疲れたら、きっと癒される二時間半になると思います。

あなたのワークライフバランスは?

ワークライフバランス。

あなたは仕事とプライベートの比率をどの位にしたいと思いますか?

採用面接でこんな問いを投げかけると、大部分の学生が5対5と答えます。以前に比べてプライベートを大事にしたいと堂々と答える学生も増えたように思います。でも時に7対3とか6対4と仕事を多目に答える学生もいます。ちょっと無理しているかな、という顔の者もいますが、「本気」でそう考えている学生もいるのかも知れません。

でもこの質問、モモちゃんならばきっとこう答えるのではないでしょうか。

『10対10』じゃダメですか?

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花咲 未来 このユーザーの他の記事を見る

心にいつも熱い想いが詰まっている「夢多きアラフィフ」です。子育ても給料を運ぶ以外はほぼお役ご免になりましたので、これからの自分はどう生きるかを模索しながら、第二の青春を生きています。『アオハルはいつも間違える』ので、記事には誤字脱字のなりように気をつけます(^^;;

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