日本は地震の多い国として世界的にも知られていますが、ヨーロッパではイタリア、ギリシャ、トルコが地震の多い国として歴史的にもその記録が数多く残されています。特にイタリア中部のアドリア海沿岸にある、アブルッツオ州ではこれまで最も深刻な被害が起きているので、今回このエリアの学校では新たな法律が定められました。

「ハイヒール禁止令」

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日本の学校のようにユニフォームがないイタリアの学校では、ハイヒールを学校に履いてくる生徒も中にはいます。そこで今回「4cm以上の高さのヒールを履いてはいけない。」という禁止令が出されたというわけです。「万が一の地震に備えて」というのがメインの理由だそう。

やり過ぎだという声も…

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ハイヒールを履いて学校に来る生徒はほんの一部であって、ほとんどの生徒は履いていない、だからわざわざ法律で禁止にする必要もないのでは?という考えの人もいるようですが、禁止になれば間違いなく誰も履かなくなるので、安全性の面で少し安心できるだろうという試みなのでしょう。

2009年のラクイラ地震以降、注意を喚起

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2009年に起こったアブルッツオ州、ラクイラ市の地震はマグニチュード6.3の「イタリア中部地震」とメディアで呼ばれています。この地震では死者は300人を超え、およそ1万人が避難生活を余儀なくされました。

日本では、地震はより頻繁に起こり、人口も多くその分の被害も犠牲者の数も大きいので、イタリアの地震はあまり日本では知られてはいませんが、この地震はヨーロッパでは最大の地震となりました。

ウエッジソールもサンダルも禁止

ハイヒールだけでなく、ウエッジソールなどの底の厚いシューズも禁止。そしてビーチサンダルのような欧米で「フリップフロップ」と言われているものも脱げやすいので禁止となりました。

この「ハイヒール禁止令」について教育関係者は「バカバカしい法律だと思われるかも知れないが、実際に地震が起こった時にシャレにならない。この地域で地震が多いのは常に深刻な問題だ。」とコメントしているようです。

そしてまた、2002年~2012年の間にハイヒールによって起こった事故が12万件以上にも上っているということがアメリカのリサーチで判明し、今回それも考慮して、地震の多いイタリアでこの法律が施行されたということです。

正直、災害を予測することはできても実際に予防することは難しいでしょう。でも地震が頻繁に起こる日本なら、このイタリアの新しい法律も理解できるのではと思います。日本では常に社会が地震に対しての情報に敏感なように、イタリアもきっと同じなのだろうと想像します。予防はできなくても地震に対する対策はできるので、ハイヒール禁止令は今後のイタリアの新たな一歩になることでしょう。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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