豊胸手術に使われるシリコンパッドは、死後千年が経っても土に帰らずに残ります。墓を発掘されることがあれば、アンパン型の不透明な塊が2つ、胸の上に載っていることでしょう。もっとも、日本は火葬ですから無関係と言えばそれまでです。ただ、全て焼けてしまえば、の話ですが。

「美」は全女性の羨望です。歌手も女優もアイドルも、芸能人は外見の美しさを磨くことに貪欲です。芸能界にいなくても、美しくなることで人生が開けるのなら、それは十分報われるべき努力ではないでしょうか?世界的に見ても、胸の大きな女性は注目されます。豊胸手術を行う女性は年々増え続け、アメリカ人女性の26人に1人は手術を受けています。しかし、なるべくなら痛みや辛さが伴わないようにしたいものです。そこで、手術をしなくても豊かな胸を手に入れる方法を考えてみました。少なくとも、大きな手術をせずに済む方法を。

1.マッサージがあるじゃないかっ!

プラセンタ、ヒアルロン酸、ローヤルゼリーなど、胸の辺りに塗りこめば巨乳になると謳った商品は、山程市場に出回っています。特に、植物から採取される女性ホルモンに似た物質を含むクリームは有名です。口コミサイトでも、「胸の張りが変わった」とか、「少々大きくなった」などの話を聞きます。経口摂取する方法もありますが、商品の種類は様々です。それほど人気の豊胸クリームやサプリですが、実のところはどうなのでしょうか?

ファイトエストロゲン(phytoestrogen)は様々な植物から摂れます。豆類には多く含まれていて、中でも大豆が広く知られています。大豆イソフラボンがこのファイトエストロゲンに当たり、女性にとってはまさに救世主とでも言えるような物質です。更年期障害を緩和するなど、様々な健康効果が報告されています。胸を大きくしたいがために、ファイトエストロゲンを使用した商品に高額を費やす方も少なくないようです。しかし、残念ながら、マッサージもサプリメントも思ったほどの効果はないようです。

ファイトエストロゲン(Phytoestrogens)とは、内分泌系により産生されたものではなくフィトエストロゲン植物を摂取したことによる外因性の物質が内分泌された女性ホルモンのように機能することを意味する外因性エストロゲンのことである。

出典 https://ja.wikipedia.org

なんか難しい。簡単に言えば、女性ホルモンとよく似た働きをする物質です。

For decades, millions of dollars have been spent on devices, creams, and lotions advertised as breast developers, all wasted. There is no device or system of exercise that will increase the size of the breasts. At best, devices promoted as breast developers merely strengthen and develop the muscles that support the breasts, and exercising these muscles will not really increase breast size.”

出典 http://center4research.org

FDAが公表した文献によると、どんな方法を用いても(豊胸手術以外では)胸を大きくする事は出来ないと言及しています。装置については、乳房をサポートしている筋肉を鍛えることにはなるようです。しかしながら、筋肉が乳房を大きくすることはあり得ないと言っています。

2.吸引法があるじゃないかっ!

脂肪吸引ではなく、乳房そのものを吸引する方法です。日本では珍しいようですが、海外ではBRAVAという吸引器が話題になっています。

出典 http://www.miamibreastcenter.com

胸を大きくする装置、らしいです。左の吸引器を装着し、右の特性ブラを着けます。ほぼ一日中着けていなければならず、結構な痛みがあるそうです。心持ち効果は期待できるようですが、使わなくなれば直ぐにしぼみます。使用例が少なく効果の程は不明瞭ですが、医者はススメていません。

大きくするために多少の苦労は必要とはいえ、ここまでするのは気が引けます。ただ、男性が性器を大きくする場合も、これに似た吸引器を使います。日本でもお馴染みの器具ですが、効果は皆無です。男女共に、お金をドブに捨てることになるので気を付けましょう。

3.脂肪注入法があるじゃないかっ!

出典 http://sydneycosmeticplasticsurgeon.com.au

女性なら誰もが憧れそうな豊満な胸。ただ、そればかりが持て囃されることにこそ問題がありそうです。

脂肪注入法は、ブレストインプラント(シリコンパッドの挿入)に代わる、唯一豊胸効果が望める方法ではないでしょうか。手術と言うには大袈裟ですが、脂肪を吸引するので、全く痛い思いをしないわけではありません。とは言え、かかる時間と費用を考えても、ブレストインプラントに比べればお手軽感は否めません。ただし、安全性については再考する必要もあります。

脂肪注入豊胸(Fat Grafting)の手順 

1.豊胸を受ける人の体から脂肪を吸引する
2.吸引した脂肪から必要な物質だけを抽出
3.サイズを変えたい胸の部分に再注入する

大きく分けると以上の3つの手順を踏みます。クリニックによっては、抽出した脂肪に加える物質が若干異なるようです。特定のクリニックの宣伝になるので、ここでは紹介しません。

脂肪注入豊胸術とは、自身の余分な脂肪を気になる部位から吸引し、幹細胞と脂肪を混合してバストに注入する方法です。注入後の定着率(大きくなった乳房がしぼまない状態)が従来の吸引法よりは高く、持続期間が長くなる傾向にあります。自身の脂肪細胞を使用するために拒絶反応も現れず、触感も人工感がなく自然です。注入するための脂肪は、体の他の部位(主に脂肪を除去したい場所)から機械を使って吸引します

自分自身の脂肪ですから、拒絶反応も違和感もないと言われています。多少施術時間が長い(平均2~4時間)ようですが、従来の豊胸手術からすれば短くて済みます。何よりも、傷が残らないのがいいようです。術後の経過には個人差があり、直ぐに仕事に復帰できる人もいれば、数日は何も手につかない人もいるようです。

注意点 脂肪は自身の脂肪を使うので、経年と共に組織に吸収されます。定着率の長さをアピールするクリニックもありますが、少なくとも脂肪注入量の40%程度は吸収される計算です。現在までに深刻な健康被害は報告されていないようですが、施術前のサイズに戻らないといった保証はありません。さらに、体脂肪の割合にもよりますが、そう何度も受けられる豊胸術ではありません。臨床データが不十分であり、どの程度の定着率が予測できるか、また全ての女性にとって有効なのかは分かっていません。

出典 http://www.telegraph.co.uk

インプラント用のシリコンには二種類あるそうです。表面がザラザラしているものとそうでないもの。一般的に、インプラント後は組織の緊張があり乳房のマッサージをしなければなりません。しかし、左のシリコンではそれが必要ありません。

乳がんに関する心配は、いくら脂肪注入法でも完全には取り除くことは出来ないようです。注入した脂肪が死んだ場合(ネクロシス:necrosis)は、乳房が青く黒ずみ悪臭がし、組織を摘出しなければならなくなります。

たとえ大掛かりな手術をしなくても、豊胸する手段はあります。しかしながら、自然なものを不自然にサイズ変換するのですから、ある程度のリスクは伴います。もし、脂肪注入法を受けることがあるのなら、予め4~6件のクリニックでカウンセリングを受けることをオススメします。今後は、もっと安全で確実な方法が生み出されることと思います。それまで待てるなら、待ってみるのも悪くはないかもしれませんね。シリコンパッドは腐食することはないので、使用者が亡くなった後でも半永久的に残存します。アメリカでは、そのうち産業廃棄物扱いになるかもしれませんね。体に異物を入れずに胸だけを大きくする安全な方法を、1日も早く開発して欲しいものです。

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今季おススメのアニメは「うしおととら」。海外ドラマでは「ブラックリスト」。これまでに見た映画の中では、個人的トップ10の常連である、「フィッシャー・キング」です。

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