プチプラファッションで洋服だけでなく、バッグやシューズも人気のZARA。そのZARAの創業者アマンシオ・オルテガが、先日の10月23日の数時間だけ、ビル・ゲイツを抜き世界一の富豪となったのをご存じですか?

スペインのアパレル大手「ザラ」の創業者であるアマンシオ・オルテガ氏(79)が23日、米フォーブズ誌の「リアルタイム」世界長者番付で、一時的にマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏を抜いてトップとなった。
ただ、マイクロソフトの株価が10%上昇したこととユーロ相場の変動で、ゲーツ氏がその日のうちに再びトップに戻った。

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23日のある瞬間、ZARAをはじめとするインディテックス・グループの創業者であるアマンシオ・オルテガは、資産総額799億ドル(約9兆6750億円)となりゲイツ氏を上回ったが、その後ビル・ゲイツが793億ドル、オルテガが785億ドルとなったのだそうです。

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GUやユニクロに並んでブロガーさんやインスタグラマーの間で人気急上昇中のZARA。最近では、レースアップシューズやファーのポンポンがついたミニボストンが話題になっていますね。

ヨーロッパとアメリカの時差が埋まりニューヨークの株式市場が開くと、再びビル・ゲイツが富豪No.1のポジションを取り戻したものの、スペインでは経済産業部門で世界に誇れるものは唯一ZARAだけであるが故に、その日のスペインの大半のメディアは「アマンシオ・オルテガが世界富豪No.1になった」というニュースが大きく取り上げられた。

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スペインのブランド、ZARAの創業者が一時的にでも世界一の富豪となったことで、2012年に経済危機に陥って以来、経済的不調を抱えるスペイン本国では非常に話題になったそうです。ZARAは日本だけでなく、世界中に店舗数を広げていますが、そんなブランドを産み出したアマンシオ・オルテガとはどのような人物なのでしょうか?

アマンシオ・オルテガの半生とは

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ZARAの創業者であり、CEOでもあるアマンシオ・オルテガは、1936年3月28日にスペイン北部のレオン市に産まれました。13歳の時から地元の縫製店「GALA」で下働きを始め、その後合併して「MAJA」となった手芸店の販売員として勤務。同じ職場で働いていた妻や兄弟とともに1963年、部屋着と下着店「GOA Confecciones」を立ち上げます。ここで、オルテガ一家は、1店舗で生産から物流、販売の全てをまかなうシステムを初めて導入し、低コスト化に成功したのでした。

13歳の時から地元の縫製店「GALA」で下働きを始め、その後合併して「MAJA」となった手芸店の販売員として勤務。同じ職場には兄弟のアントニオとペピータ、最初の妻(1986年離婚)となるロサリオ・メラ・ゴジェネアがいた。後にアマンシオは、妻、兄弟と共に「MAJA」を退社し、1963年、部屋着と下着店「GOA Confecciones」を立ち上げた。

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それまでのアパレル業界はコレクションを1年前に創作し、3か月の納期で生産して、小売業者にシーズン前に1~2度商品を納入するというパターンであった。
(中略)
 アマンシオは12才から衣類関係に従事していた経験からこの流通システムの盲点を充分に知り尽くしていたのである。

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アマンシオ・オルテガは、貧しい家に産まれ、12歳過ぎから衣類関係で下働きをしていたがゆえに、従来のアパレル業界の「企画、生産と販売を分けて行う」システムでは、売れ残りの発生などのリスクがあることを知ったのです。そこで、生産から直販を一括して行なうファストファションのシステムを編み出したのでした。

アマンシオ・オルテガへの人物像とは?

アマンシオ・オルテガはマスコミには絶対に顔を出さない男だ。1980年代後半まで、ZARAの創業者をメディアが取り上げたのはほんの僅かだった。彼はマスコミに出るのを好まないという。有名になるとテレビインタビューなどの出演も依頼されるはず。しかし、彼はそれに応えたことが一度もない。

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マスコミの取材には応じない人物として有名なアマンシオ・オルテガ。でも、単にマスコミ嫌いなのではなく、理由がある気がします。

社内を見学していた著者のもとに、ワイシャツ姿の男性が近づいてきた。「ようこそ、わたしがオルテガです」オシェアは驚いた。親しみやすい風貌から、てっきりセクションの責任者と思い込んでいたのだ。

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オルテガの唯一の評伝「ASÍ ES AMANCIO ORTEGA, EL HOMBRE QUE CREÓ ZARA
(ザラを創った男、アマンシオ・オルテガ)」からの一節。評伝の著者・コバドンガ・オシェアは約20年にわたる親交のなかで、彼の人となりを綴っていくのですが、これは出逢った時のエピソードです。

オシェアの取材申し込みに対する彼の答えは「話を聞くなら、良くも悪くも客観的な人にしてくれ」だった。姉のペピータのように、彼を敬愛している人では、参考にならないというのだ。

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この評伝の著者、コバドンガ・オシェア氏がオルテガ氏に取材を申し込んだ時、彼からの返答は明確なものでした。客観的であること、これは彼のキーワードのようですね。

アマンシオ・オルテガの数少ない名言

「私の会社と私のことを書くのに、会社は私がつくったとは書かないで下さい。会社には80,000人が働いていて、彼らも会社に貢献しているのですから」

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取材に応じない理由が、なんとなくこの言葉から透けて見えるような気がするのは筆者だけでしょうか?会社の従業員を尊重していることの表現として、また、会社の代表=その会社のイメージになってしまうことを避けるため、なのでは、と思わされます。

 「片手は工場に、もう一方の手は顧客に触れていなければならない」
 “You need to have five fingers touching the factory and five touching the customer”

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『人々を愛して欲しい。それ以外のことは後からついてくるさ。』

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恐らく彼の発した言葉の中で一番知られている、この名言に、彼の考えの全てが集約されている気がします。常に会社で働く人々と、顧客のことを考えているアマンシオ・オルテガ。

プライバシーを明かさないのは強い家族愛の裏返しで、これまでの人生で後悔しているのは「家族と十分な時間を過ごせなかったこと」だという。特に愛してやまない母親に、「どうしてもっと会いに来てくれないの」と言われたことを、彼女の死後も気にかけている。

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プライバシーはほとんど明かさないアマンシオ・オルテガ。彼がその愛ある視線を向けていたのは、従業員や顧客だけではありませんでした。一番近くで、時に共に働く家族にも。「GOA Confecciones」を立ち上げた時、いえ、貧しい家のためにわずか12歳の若さで働き始めた時から、彼の家族愛は表現されていたのでしょう。

アマンシオ・オルテガの人物評

「彼の学歴は物足りないかもしれないが、企業家としての経歴は誰よりも勝っている。彼は常に物事に注視しており、直感と常識を遥かに超越した先を読むことが出来る能力を持っている。それは彼の持っている探求心が手伝って体験から学んだものである。そして二つの秀でた長所を持っている。謙虚さ聞く能力である」

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低学歴、貧しい身の上から自分自身で起業し成功したビリオネアとして、取り上げられることも多いアマンシオ・オルテガ。彼の才能は謙虚さ聞く能力なのでした。

「オルテガはあらゆる人の話を聞き、そのすべてをスポンジのように吸収して、ファッションのトレンドメーカーの考えやその分野のキーマンの意見を取り入れます。学位やMBAを積み重ねたからといって、それだけでビジネスを動かせるものではないとわかっているんですね。インディテックスの哲学の基本は、世界で起きている出来事に耳を澄ませること。

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また、世界で起きていること、先を読む力=トレンドを認識することを彼は意識しています。時にトレンドは従来の常識を覆しますが、固定観念に捕われずどんどん変化に対応していくことで、ZARAは現在のような成長を遂げたのではないでしょうか。

ZARAの販売哲学とは

彼のZARAショップでの販売哲学は次の6つである。

1.店員はいつも優しい視線を持っていること。
2.レジではいつも笑顔で応対すること。
3.手には常にボールペンを持っていること。
4.チーフは誰よりも多く接客すること。
5.試着室は販売に重要な場所である。
6.店内のどの場所でも忍耐で満たされていること。

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ZARAショップでの販売哲学にも、アマンシオ・オルテガの人への愛ある視線と、徹底的な現場主義が反映されているのがわかるでしょうか。

ZARAの商品販売の基本はスペイン語で3Bだと言われている。

Bueno(good)、Barato(cheap)、Bonito(beautiful)の3つである。そして消費者の「口込み宣伝」を大事にしている。それを容易にする為に、進出する都市のメイン通りの両側にインディテックス傘下の店舗を構えるのがポリシーである。

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そして、ZARAの商品販売の基本である「3B」、ご存じだったでしょうか?筆者は初めて知りましたが、現在のブロガーやインスタグラマーの方々から商品の「3B」が発信され、話題になっていく様子はまさに「口込み宣伝」そのものの現象ですね。

ZARAの創業者アマンシオ・オルテガの言葉や人物像などをご紹介してきましたが、いかがでしたか?プチプラファッションで注目されるZARAですが、創業者である彼の生き方や、ZARAというブランドのスピリッツから、何かを感じていただければ嬉しいです。最後にアマンシオ・オルテガのこの言葉で終わりたいと思います。

「幼少の何もない頃でも、成長することを夢見ていた。成長することが存続の為のメカニズムである。成長がなければ、企業は消滅する」

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