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肛門付近がかゆいことって、ありませんか?これにはたくさんの原因が考えられます。

肛門周りに残ってしまった汚れや、汗によってかゆみが発生する場合もあります。また、このかゆみに我慢できず、強い力で掻いたりこすったりすることによって、肛門周囲の皮膚や粘膜にキズがつき、これが慢性的なかゆみの原因になってしまうこともあります。ほかにどのような原因があるのでしょうか?詳しい話を医師に聞いてきました。

痔の場合

肛門のかゆみの原因には、痔の可能性も考えられます。中でも最も頻度が高いとされるいぼ痔(痔核)は、肛門周囲の組織がうっ血を起こし、いぼ状の隆起物を形成したものです。このいぼから出る血や、粘液などの分泌物が、肛門の周囲に付着してかゆみの原因となることがあります。また、痔の中でも痔ろうと呼ばれるタイプのものだと、肛門付近の傷口から分泌される膿などが肛門付近にかゆみを出すことがあります。

ごく軽症のいぼ痔(痔核)であれば、便秘を防いだり、便を柔らかくしていきまなくても排便できるような生活習慣を身につけることや、肛門付近を温めて血流を良くすること、刺激物やアルコールを控え目にするなどのセルフケアで改善することもあります。しかしいつも痔核が肛門の外に出ていて自然には戻らない状態になっている場合や、痔ろうなどはやはり肛門科での専門的な治療が必要になります。

子どもに多いぎょう虫症

肛門付近にかゆみを出す疾患としてよく知られているものに、蟯虫(ぎょうちゅう)症があります。寄生虫の一種である蟯虫が何らかのきっかけで口から入ると、消化管に届きます。夜間に肛門から虫が出てきて肛門付近に卵を産むことで、主に夜間、肛門付近のかゆみを生じます。

子どもに多い病気といわれます。夜間子どもが肛門付近をかゆがる場合は、一度検査を受けてみるとよいでしょう。

女性に多いカンジダ膣炎

女性に多い病気としてカンジダ膣炎による肛門付近のかゆみがあります。女性の場合、カンジダは膣内の常在菌ですから

・体力の低下
・抗生物質の使用
・ストレス

などでもカンジダ膣炎にかかることがあります。肛門近くのかゆみのほかの症状として、カッテージチーズ状のおりものや、生殖器のかゆみも見られます。男性の場合はカンジダに感染している女性とのセックスによって感染することが知られています。

また、接触性皮膚炎、いわゆるかぶれによるかゆみも肛門付近に出ることがあります。下着や洗濯洗剤、柔軟剤などの刺激や、生理ナプキンなどでかぶれることもあります。おかしいなと思ったら、下着の素材などを見直してみましょう。

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【医師からのアドバイス】

ほかにも、尖圭(せんけい)コンジローマなどの性病の感染などでも肛門周囲のかゆみが見られることがあり、かゆみの原因は多岐にわたります。思わぬ原因が隠れていることがありますので、かゆみが続く場合はあまり我慢せず肛門科を受診するようにしてくださいね。

(監修:Doctors Me 医師)

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