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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
口唇期(こうしんき)、という言葉を聞いたことのある方はいらっしゃいますか? もし、このコラムをお読みの方の中に、「知ってる!」とおっしゃる方がいたら、きっとその方は心理学に興味のある方なのではないでしょうか。

今回はこの「口唇期」について医師にお伺いしました。

口唇期ってどんな期間?

口唇期は、有名な心理学者であるフロイトによって提唱された概念で、人間の性的発達段階の最初の段階と考えられています。どのようなものかというと、赤ちゃんが生まれるとお母さんにおっぱいやミルクをもらいますよね。赤ちゃんは本能的に口でおっぱいを吸います。そのことで生命を維持することになります。

つまり、赤ちゃんは人生の最初に、口で栄養や満足を得る、つまり快楽を得るという体験をすることになります。また、口を通じて、自分に生命の糧と安全を与えてくれる母親に対する信頼感を培います。この時期がいつまでかについてはいくつか意見があるものの、大体出生直後から18ヶ月、あるいは2歳くらいまでとする説が一般的とされているようです。

では、口唇欲求は一体どんな欲求?

この生まれて間もないころにある口唇期に、口唇要求(口からの栄養、愛情などを求める要求)が十分に満たされなかったり、逆に過剰になったりすると成長してからも、この口唇期の影響を受けて口唇を中心としたこの初期段階の要求にこだわりが現れる、といわれています。このことを「口唇期固着」(oral craving)と呼んでいます。

少しわかりやすく言うと、この2歳前後までの時期に問題があると、口からの欲求でストレスを解消しようとするため、例えば下記のような症状が現れることがあります。

・タバコ好き
・チューインガム好き
・爪を噛む癖
・指しゃぶりなどがなかなかやめられない
…などです。

あるいはいわゆるキス魔と呼ばれるような、酔ったときなどに周囲の人たちに過剰にキスをしまくる、といった言動が出る可能性があるといわれています。

考えられる問題点は?

また、もっと問題と思われるのは、

・皮肉っぽい傾向
・悲観的
・おしゃべりが過ぎる
・周囲に対する要求や期待のレベルが高く、依存的な傾向が見られる
…とも言われていることです。
乳離れの時期などがその後の性格形成にまで影響を与えると考えると、「三つ子の魂百まで」というか、何だかちょっと恐ろしい気もしますが…。

いずれにせよ、なかなか興味深い説であると思います。ストレスを感じると、爪を噛む癖があったり、愛煙家の方はドキッとした方も多いかもしれませんね。たくさんの行動上、あるいは性格的な特徴がかかれているので、一つも自分は当てはまらない、という方のほうが珍しいかもしれません。しかも、生まれて2年間のことですから、その時期に自分が満たされていたかどうか、記憶にある方はほとんどいらっしゃらないでしょう。

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【医師からのアドバイス】

口唇期、あるいは口唇欲求は心理学の世界ではよく知られている説なので、知識として持っておくのはよいことかもしれません。

もしご自身が当てはまるかな?と感じ、興味を持たれた方はフロイトの人間の性的発達段階に関する説に関する書籍は数多く出ていますので、本屋さんなどで探してみると面白いかもしれません。これからの季節、飲み会などの席で、ちょっと目先の変わった話題になるかもしれませんね。

(監修:Doctors Me 医師)

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