記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
「陰茎硬化症」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?日本ではまだ聞き慣れない言葉かもしれませんが、この病気を発症すると、勃起時の痛みやしこりができたり性交障害の原因にもなりかねません。

詳しい話を医師に伺ってみました!

「陰茎硬化症」って一体なに?

男性器の悩みはいろいろあるもの。太さ、長さ、といったサイズの問題からはじまって、勃起時に十分に硬くならない、早漏である、性器にブツブツがあるなど、本当にいろいろな悩みやコンプレックスを持っている人がいて枚挙にいとまがありません。

多くのものはいわば、個人差というべきもので、病気であるものはそう多くはないように思いますが、中には病気に分類されるものも、もちろんあります。「陰茎硬化症(ぺロニー病)」はそのような男性器の病気の一つで、18世紀にフランスのぺロニーによって初めて報告された病気です。

どのような症状が現れる?

症状としては陰茎の海綿体部分の白膜と呼ばれる部分に線維性のかたまりができることで、勃起した時に痛みを感じたり、陰茎が曲がってしまったりといったものになります。

だんだん進行していく疾患であり、放っておくと陰茎が曲がってしまって性交渉そのものができなくなってしまうこともあります。そう聞くと、恐ろしい病気のようですが、ぺロニー病そのものは良性で、このために命を落とすようなことはありませんのでご安心ください。

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欧米では一般的な病気なの?

欧米では割と一般的な疾患で、7~8%の人が有しているという報告もあり、高齢者に多いようです。日本でも一部調査が行われているようで、透析患者さんに多い、といった話もありますが、まだそれほど大規模な調査は行われておらず、実態はこれから徐々に明らかになっていくものと思われます。良性の疾患とはいっても、男性の方にしてみれば、陰茎にしこりができて徐々に曲がって、もしかしたらセックスもままならなくなるかもしれない…というのはかなり怖い病気ですよね。

もしかかってしまっても、もちろん治療法はあります。発症して間もなく、6か月から12か月の時期は、しこりが大きくなり陰茎が曲がっていきやすい時期です。この時期に治療を開始した場合、内服のみで劇的にしこりが小さくなったり、なくなったりすることもあるようです。一旦、完全に出来上がってしまった硬結に関しては、海外ではしこりの成分である線維を溶かすコラゲナーゼの注射などが行われて、効果をあげているようですが、日本ではまだ残念なことに使用されていません。

治療はどのように行われる?

内科的な内服薬で改善が見られない場合は、下記の手術が選択されることもあります。

・プリケーション法
主に行われる方法です。屈曲している陰茎を反対側から糸で引っ張ることでまっすぐにする方法

・移植法
真皮や静脈を移植する方法

どちらにもメリット・デメリットがあり、術式は主治医と相談して決定することになります。

【医師からのアドバイス】

ぺロニー病が比較的頻度が高い疾患だとはいっても、陰茎に出来るしこりは良性のものばかりではありません。陰茎がんなどもそれほど高い頻度ではないものの可能性としてはありますので、自己判断せず、見慣れないしこりができたら恥ずかしがらずに泌尿器科を受診してみるようにするのが安心です。 他の病気と同様、大事に至らないためにはやはり早期発見、早期治療が大切ですよ。

(監修:Doctors Me 医師)

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