よく世間では、「男は女によって変わる」とか「女は男によって変わる」とか言いますが…、ドラマみたいな変わりようもあるのです。

『○○○屋さんの愛人になった…、超可愛い女の子』

大きなアーモンド型の目には潤んだ漆黒の瞳。その周りを、長いまつげ がビッシリとエキゾチックにおおいます。そして抜けるような白い肌に、口紅を塗らなくても赤い唇は化粧など必要ないくらいです。

おまけに5号サイズの制服のスカートを、さらに詰めなければ、はけないほどほっそりとしたウエストに、小さな顔八頭身の均整のとれた身体。

大人しくて、いつも静かに笑っている控えめな女の子…。

同性からも「あの潤んだ…、真っ黒な瞳で見つめられるとドキドキする」と言わせるくらいの美少女さん

そんな、感動するくらい、きれいな彼女…。

ある日、プッツリと姿を見なくなりました。どうしたんだろうと思っていると…。


彼女、仕事辞めたんやって

「そうなん、結婚?」
(キレイな子だったから、誰か素敵な男性に見初められたのかと思いました。)

「うぅ~ん、ブランド物の洋服やバッグが欲しくて、昼間の仕事が終わったらラウンジでアルバイトしてたみたい」

「えっ、でも会社の就業規則で副業禁止違うの?それが見つかって、会社辞めたん?」
(あらま、会社の人がたまたまその店に行って見つかったのか…と思いました。)

「違う違う。会員制の高級ラウンジやから、うちの会社の人がいけるわけない。違うねん、そうやなくて、そのアルバイト先で、何度も何度も○○○屋さんに言い寄られて、最終的にマンション買ったるから俺の愛人になれてって言われてなったみたい」

※因みにきっかけは、高校時代の友人が働いているということで…、友人何人かと飲みに行き(従業員の知り合いということで特別に入店させて貰ったとのこと)そこでママさんにスカウトされたそうです。(貴女の来たい時に来て、お店に入ってくれたらいいからと言われたそうです。)

「ええぇーーー!それ、ほんまぁ?」
(まさか、あの大人しくてニコニコしていた子が、○○○屋さんと…とても想像できませんでした。)

「ほんまぁ、ほんまぁ、初めはイヤヤから無視してたみたい。けど、それがだんたん優しいねん…て言い出してたらしいねん」

「それはぁ・・・」
(それは、ほんまに優しいんやろか、優しいというのだろうか…と思いましたが、そこをグッと堪えて話の続きを聞きます。)

「ほんまになぁ~、彼女くらい美人さんやったらもっと違う…、いい人に嫁にいけたと思うけど…」

「けど?」
(「けど…」この けど には、、まだ…、他になにかあると思いました。)




「何でも、その○○○屋さんにな、札束毎日積まれたそうやで

「それ?ほんまぁ?」
(…って、札束って、あの札束??)

「ほんま、人間…、やっぱり現金には弱いわ。毎日、毎日、目の前に100万円の札束ポンポン何個も積まれたら

「落ちる?」
(何個も?いったいどこから出たお金や?)

「うん、落ちる」

「なんか…、ドラマみたいな話しやなぁ…」
(思わず…、薄暗いラウンジのふかふかの大きなソファに座り、目の前のガラステーブルに100万円の札束が、ポンポンと無造作に積まれるのを想像しまいました。なんだか、映画やドラマの…ミナミの帝王みたいや…と思いながら…。)



それから何年かして、お昼休みから帰ってきた。もう、超ベテランパートのCさんが(因みに下手な社員より仕事が出来るので…、仕事が出来ん!と怒られないように社員全員から恐れられていた人です。)真っ青な顔で「ちょっと、ちょっと聞いてよ」と興奮して話しかけてきました。

どうしたのかと話を聞くと…。

さっき、お昼の休憩時間に銀行に行ってきてん」

「うん、・・・?・・・」
(今日はお給料日だから、お金下ろしにいったのね。で、どうした?)

「用事が済んで外にでたら、人がスゴくって前に進まれへんくらいやったんよ」

「うん、今日はお給料日やからスゴい人やとおもうわー」
(なにせ、銀行と信託銀行が5件横並びに並んだ通りですから、この日は半端なく人が行き来していたはずだと想像はできました。)

「それで、人混みを避けて歩いてたら…」

「うん、歩いてたら?」

「前から、それはそれはキレイな女の子が歩いてきたん。片方の手に小さな子犬を入れたバッケットを、こおぉー持って歩いてきたん」

「ふぅん…」
(キレイな女の子…もしかして、もしかして…ですか?イヤイヤ違う人かもしれんし…でも?)

「あんまりキレイやからついつい見とれてしもたんよぉー」
「・・・・・」



「そしたら『なに、ジロジロ人の顔みてるんじゃ!われぇー、ちょっと顔かせ!!』って、もぉー、とてもあのキレイな可愛らしい顔からは想像できひん言葉が出てきてびっくりしたん。周りの人もビックリしてサッーって横によけて行くし…」

「それでどうしたん?」
(彼女か!!でも、そんな言葉使いするやろか??)

「もう、怖くて固まってたん。そしたら『われぇ、はよせんか!こっち来い』って腕ギューって、つかまれてん」

「えっ、腕をですか?」
(が、今、目の前の彼女は無事だ…。と言うことは??)

「もう、あかん。周りの人も知らん顔して通り過ぎるし…」

「でも、無事ですよね??」
(それは、なんでや??そこが聞きたい。私は…、)

「そうやねん、引っ張られて連れて行かれそうになった時に…」と、真剣な顔のCさんが言うには…。

『あれぇ、××ちゃんやん。久しぶり~。どうしたん?Cさんと知り合いなん?』と同じ職場のAちゃんが、たまたま通りかかって声をかけてくれたそうです。

すると、その超可愛いが、恐ろしく言葉の悪い彼女が、

『なんや、このおばはん、Aちゃんの知り合いか?』

『うん、おなじ職場の人やねん』と、Aちゃんがニコニコ笑いながら言うと…。

『ほな、ええわ。おばはん、命拾いしたな』と、捨て台詞を吐いてさっさと人混みの中に消えていったそうです。

そして、後に残されたCさんと、事情が飲み込めないでポカンとしているAちゃん二人がその場に取り残されたのだそうです。




で?

なぜにその話を私に聞くかと思ったら…「あの子なら、××と親しかったグループと知り合いやから、なんでその子がそんなになったんか、きっと知ってるわ!」とAちゃんが言うから聞きに来たとのこと。

なるほど、そう、そうでしたか…。
彼女は○○○屋さんの愛人になって変わってしまっていたんです。

…、とCさんの話を聞き終わってから私の頭に浮かんだのは…「女は男で変わる」んだ…という言葉でした。

そう、そうです。そうなんです。世間一般で言われていることは本当のことなんだということをおもいしったのです。

ですが…、
もし、彼女が夜のアルバイトに行かなかったら、彼女はドラマや映画の○○○屋さんのような言葉遣いはしなかったのかもしれない。
そして、あんな怖い捨て台詞を残すようなことはなかったのかもしれない。

それでも、それでもね。
そんな話を聞いても…、私の中での彼女は、ちょっと下向き加減に目を伏せて、恥ずかしそうに笑うシャイな、可愛らしい彼女の姿しか思い浮かばないのです。



だから、時々…。彼女が、今、どうしているのか…と…。
元気でいるのかと…、何の関係もない他人の私ですが、…ふっ…と頭の中を過ぎるのでした。

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知らないことが知りたくて、メンタル、カルマ、礼法に漢方スクール…etc.とお勉強。で、ですね、人を動かしているのは無意識、でも、この無意識を味方につけるとスゴいんだ~と気づいたら…、なぜか、「えっ?!そうくるかぁ~」と、色んな場面に遭遇しれしまう…という面白いことが起こりだすのでした。

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