記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
性交中に勃起が弱まってしまう、いわゆる「中折れ」は、男性にとって、恥ずかしくもあり、相手にも不満を与えてしまう現象です。

今回は、この中折れについて医学的に医師に解説していただきました。

中折れは病気なの?

中折れは医学的には勃起不全(ED)の一症状ととらえられています。勃起とは、ペニスの内部にある海綿体と呼ばれるスポンジ状の構造に血液が充満して固く大きくなることです。勃起中枢が性的な刺激やペニスへの直接の刺激に反応して、海綿体への血流を増加させます。するとスポンジ状の海綿体が大きくなることで、そこから血液を流出させる静脈を圧迫します。それにより、海綿体内の圧が上昇し、硬さが生まれます。

このように、勃起は神経系、血管系、海綿体と3つの要素が作用しておこる生理現象です。そのため、これらのいずれかが障害されると、EDとして症状が現れます。

年代別! 中折れの原因は?

【20代】
多い原因は、以前のエッチがうまくいかなかったり、女性からダメ出しをされたことなどが気になってしまうといった自分のテクニックに対する不安がもとで起こる心理的なストレスです。

【30代】
30代の方も20代の方のように心理的ストレスが影響する場合が多いです。性交に対するストレスだけでなく、職場や私生活などストレスがたまりやすい時期でもあります。また、30代後半以降は、生活習慣病が起きやすくなってきます。高血圧や糖尿病などはそれ自体で勃起の障害となることが知られています。

【40代】
40代以降は男性ホルモンの低下により、徐々に男性更年期の症状が出てくる時期です。男性の場合には女性以上に個人差が大きく、疲労感や集中力の低下、勃起不全などで気づくことが多いです。また、30代以上に生活習慣病の影響も受けやすくなっています。

年齢が若ければ精神的な問題解決で克服できる?

若い方の心理的な問題による中折れに対しては、イメージトレーニングで不安を減らしたり、挿入前のスキンシップを長めにとることで女性にもきちんと快感を感じやすい状態となってもらうことで成功体験を増やし、克服していける場合が多いです。

また心理的な問題に対しては、プラセボ(偽薬)効果といって、実際に効果があるかどうかはさておき、自分が効果があると信じる薬を飲むことで解決してしまうことがしばしばあります。セックスの前に栄養ドリンクを飲んだりして自信をつけることも効果があります。

壮年期の中折にはうつの疑いも!

壮年期の方が、心理面や生活習慣を改善してもなかなか治らない場合には、バイアグラなどのED治療薬を用いることが有効です。ED治療薬は複数種類ありますので、専門のクリニックで説明を受け、自分に合った薬を選びましょう。

また、うつ病や男性更年期の症状として出ることも多いので、「中折れ」だけでなく日常生活でだるさや倦怠感、興味のあるものの減少、睡眠障害などがある場合には、一度血中の男性ホルモン値を測ったり、うつ病の基準を満たさないかを医療機関で診察してもらい、根本の原因に対して治療を行うほうがよいでしょう。

≪自分でも気がつかないうちに心が病んでいるかも…≫
心のお疲れが爆発する前に、今の心の状態を知るには

【医師からのアドバイス】

年代に関わらず、まずは生活習慣を見直してみましょう。高血圧や糖尿病などのほかにも、過度の飲酒や喫煙・肥満が勃起不全の原因となるといわれています。

勃起不全の薬は何種類もありますので、恥ずかしがらずに専門医に相談して、自分に合ったものを選んでもらうことが大切です。持病や常用薬によっては使えないものもありますし、個人輸入や通販によるものでは、偽薬や粗悪品が多く報告されていますので、きちんと医療機関で処方を受けとるのがよいでしょう。

(監修:Doctors Me 医師)

この記事を書いたユーザー

Doctors Me(ドクターズミー) このユーザーの他の記事を見る

Doctors Me(ドクターズミー)は、医師、薬剤師、歯科医、栄養士、カウンセラー、獣医に相談できる、ヘルスケアQ&Aサービスです。医師をはじめとする専門家が解説する人気コラム、病気・症状の体験談等を配信中!

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス