今は、就職難ではなく採用難と言われています。

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景気回復により、大企業が雇用枠を増やしたことにより、中小企業の採用はこれまで以上に厳しい傾向にあります。特に、優秀な新卒、第二新卒や実績のあるミドル層の人材確保は激戦化してきています。

なぜ、大企業にばかり人気が集まり、中小企業の人材確保は苦戦しているのでしょうか。

100人未満の中小企業は、5000人以上の企業に比べ、教育訓練にかける費用は約4分の1である。もちろんこれをもって「中小企業のほうが人が育たない」と言うことはできないが、不利であることは変わりない。

出典 http://blog.tinect.jp

大企業と中小企業の大きな違いが、人材育成にかける費用です。学校を卒業してからも学び続けながら仕事ができる大企業と、そうではない中小企業。どちらに行きたいかは一目瞭然でしょう。これは中途採用でも同じことが言えます。

今の大学生はとても頭がよく、安定志向。

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数々のブラック企業の報道や年金制度の破綻を思わせる記事など、学生たちはこれまでになく安定志向のようです。優秀な学生は良い就職をするために日々、勉学や就職活動を頑張っています。良い年収、良い待遇を求め、大企業に行くことは自然なことなのです。

理由は、主に次の5つ。
給料がいい
安定している
人材育成体制が整っている
人脈がつくれる
ブランドがある

出典 http://nagasakanaoto.blog.jp

大企業のメリットは主にこちらでしょう。大企業から中小企業への転職は多くの場合簡単ですが、中小企業から大企業への転職への道は狭き門と言われています。優秀な学生たちはこの点を最初から分かっていることが多いです。

最初に入社する会社を選ぶ重要性を知っている。

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最初にブラックや、特にキャリアやスキルを身につけられない企業に入ってしまうと、2社目以降の転職や、キャリアアップが困難になる傾向があります。そのため、学生たちは1社目を慎重に選びます。たとえ中小企業で内定が出たとしても、その会社自体に魅力が無い場合、もっと良い企業に内定が出た場合、内定自辞退をすることは珍しいことではありません。

転職市場では、新卒時や前職で得た経験を求められる事が多いです。つまり、ある意味貴方の経験による能力を求めているともいえます。資格だけでは、実務経験には勝てないのです。

出典 http://careerpark.jp

優秀な学生たちは、新卒だけではなく、その後のキャリアアップや転職についても学生のうちに考えていることが殆ど。そのため、職種も企業もこだわって転職をしています。「とにかく人が欲しい」というような企業には目を向けていないことが殆どです。

悪い情報はすぐにインターネットに広まる。

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現在は、企業の離職率や賃金、就業環境もインターネットを見ればある程度はすぐに把握することが出来ます。特に、過去に勤務をして、離職をした方の情報は見やすい傾向にあり、企業がどれだけ会社のアピールをしたところで、離職率が高い、ブラック企業である、福利厚生が無いといった会社は、優秀な学生が最初に「対象外」と判断することでしょう。

こういった情報社会の中で、転職先を決めなければならない事は大変だと思いますが、「入社してみないとわからない」という不透明かつ不安な状態で転職を決めるのは明らかに危険で、しっかりと調べた上で就職先を決定してもらいたいと思っています。

出典 http://www.best-w.com

少なくとも、真剣に就職活動をしている方であれば企業のクチコミは確実に見ることでしょう。このようなサイトに悪いことを書かれないぐらいの良い就業環境は整えておくことが大切です。

優秀な学生は、会社に入っても成長意欲が高いです。

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がむしゃらに長時間働く。いつまでも同じ仕事で同じ給与という企業には、魅力を感じない人が殆どでしょう。優秀な人材は、そんなことをしなくても仕事を選べるからです。では、中小企業でも良い人材を集められている企業は何が違うのでしょうか。

※優秀な学生とは、単に勉強ができるだけではなく、自分の意見を持ち、なおかつ相手の意見も取り入れることで成長できる柔軟性のある方を定義しています。

中小企業の中でも「儲かっているスタートアップ」などの例外も存在する。そのような会社では失敗が推奨され、様々なチャレンジが次々に提供される。そのような環境では人は短期間で多くを学ぶことができる。

出典 http://blog.tinect.jp

全ての中小企業が「良い人材が居ない」と嘆いている訳ではありません。
中小企業でも経営状態がよく、人材育成や充実した業務内容や福利厚生があれば、学生たちの人気企業になることは充分に可能です。

会社は4つのカテゴリに分けることが出来ます。

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業界トップの「リーダー企業」
業界2・3番手の「チャレンジャー企業」
トップ企業のビジネスモデルを模倣しながら経営をする「フォロワー企業」
小さいながらも特定の市場で活躍をする「ニッチャー企業」

「この会社に入りたい」ではなく、「待遇の良い会社に入りたい」と漠然と思った時、学生たちは当然ですが、リーダー企業に行くことでしょう。また、採用する側も、優秀な学生から採用をしていきます。

会社の待遇に対して、求めるスキルが高すぎる。

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多くの中小企業を見ている中で、このような企業が多い傾向にあります。提示された金額で文句を言わずに働いてくれる人材が、どのような人かをしっかりと見極める必要があります。年収300万円で募集をすれば300万円を貰うのに相応しい人材が来ます。年収300万円の提示で、年収700万円クラスの人材は来ない。提示できる年収が低いのであればイチから人を育てるといった方向転換をすることが大切でしょう。

自分が学生だったら、この会社を選ぶかどうかがを考えてみましょう。

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良い人が集まらない…と、自社のスタッフや人材紹介会社に文句を言うだけの企業様も沢山いらっしゃいます。そんなときは「自分が優秀な学生だったらこの会社に入るだろうか」ということを冷静に考えてみましょう。そうでないと思ったら「どうしたら興味を持ってもらえ、良い人材に来てもらえるか」を考えて実践しましょう。福利厚生や年収の充実を図ることが難しいのであれば、提示条件に相応しい人を育てて行く覚悟をするのが賢明です。企業が良い人材を求めるのと同じだけ、学生たちも勉強を頑張った分、良い条件や評価の企業に入りたいと思っているのです。

自社の魅力は、人材を惹き付けるものでしょうか。

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中小企業でも、商材や経営者の魅力によって、いつでも良い人材を確保できている企業も多くあります。また、年収や福利厚生だけではない魅力で、多くの学生たちを惹き付ける企業も数多く存在しています。「自社の魅力は何でしょうか。」ときかれた時に、すぐに答えることは出来ますか。年収、福利厚生、業務内容、理念、就業環境など、何でも構いません。大企業に負けない良い人材を獲得するには、このような魅力を持つことが何よりも大切です。

採用活動をする上で知っておきたいこと。

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企業と学生は対等の立場にあります。従業員が会社に精一杯貢献をするのと同じように、企業には、従業員が活躍できるように精一杯努力をする義務があります。

妥協をして採用を行っても良い人材は集まりません。頑張っても良い人材が集まらないのであれば、求人広告にお金をかけるより先に、就業環境や福利厚生などを改善した方が良いでしょう。学生と企業、双方が納得のいくような採用を出来ることがベストな選択。良い採用が出来れば企業の繁栄に繋がります。皆様が良い人材・企業に出逢えることを願っています。

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山本明日香 このユーザーの他の記事を見る

講談社:VoCE読者ブロガー「VOCEST」3期生。スワロフスキーアーティスト。ヨガ、ストレッチを中心としたボディメイク、ヨーロッパのファッション・ライフスタイルなどを発信するのが得意!ダイエット検定1級取得。Webライティング能力検定1級合格 ◆美容ブログ:http://ameblo.jp/asukaproduce/

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